これが欲しかった!スルーアクスル対応のディレイラーガードが登場

スルーアクスル対応『KCNC ディレイラーガード』イメージ01

スポーツ自転車に長く乗っていると、誰もが一度や二度は愛車を転倒させてしまったことがある筈。

不幸にもフレームに傷が付いてしまい、数日間ブルーな気持ちを抱えるだけならまだしも、そのダメージがリアディレイラーにまで及ぶと、ちょっと厄介な事態に見舞われます。

予備は絶対買っとけ!折れ曲がったディレイラーハンガーで泥沼にハマる
ファットバイク転倒による『ディレイラーハンガー』の変形や入手困難な190mm幅『スルーアクスル用スキュワー』の破損について、事の顛末をパーツの交換や専用工具による修理方法を交えて簡単に説明しています。

正直あまり思い出しなく記憶ですが、私は停車中のファットバイクを横転させて、ディレイラーハンガーを折り曲げてしまった経験があります…愛車の撮影中に起こったよくある話ですが、実際にやらかすとショックがデカいです。

当然、変速機能に不具合が発生してしまい、その日のライドはそこで終了。素手でディレイラーハンガー復元することで何とか自走で帰宅出来ましたが、それ以降は駐輪や撮影に必要以上に気を遣うようになりました。

その後は転倒対策として、ディレイラープロテクターやディレイラーガードと呼ばれる保護パーツの使用を考えましたが、一般的な製品はフレームにダボ穴が備わっていないと使えず、ロードバイクやクロスバイクで人気の車軸取付けタイプはクイックリリースレバーのみの対応と、スルーアクスル車には辛い現実が待っていました。

そんな経緯があり、最近までスルーアクスルじゃ無理なのか…と諦めていたのですが、たまたま某サイクル系ニュースサイトで『スルーアクスル対応のディレイラーガード登場!』の文字を見付けてしまいます。

この思いがけない朗報は、ディスクロードやグラベルロードの人気でスルーアクスル対応品の需要が高まったことが影響していそうですが、今回は期待の製品『KCNC ディレーラーガードキット』を話題にしてみます。

念願のスルーアクスル対応!『KCNC ディレーラーガードキット』の詳細

スルーアクスル対応『KCNC ディレイラーガード』イメージ02

本題に入る前に、一般的なディレイラープロテクター/ディレイラーガードについて軽く触れておきます。

画像で見ると『ああこれか!』と一目瞭然なパーツですね、子供用のMTBなんかでよく見掛ける装備です、個人的にクロモリ製のフレームとの相性が良いイメージでしょうか。

スルーアクスル対応『KCNC ディレイラーガード』イメージ03

安価な上に防御力が高く、割としっかり仕事をしてくれるのですが、スチール製なので重く前述した通りフレームにダボ穴が無いと取付けられないのが欠点でしょうか。

条件が整ってさえいれば悪くない選択肢で、扱いが乱暴になりがちな子供用の自転車には必須だったりします。

スルーアクスル対応『KCNC ディレイラーガード』イメージ04

さて本題です、自転車用のアクセサリー類に明るい方なら、画像を見て直ぐにピンと来たかも知れませんが、この製品は明らかにKCNC製のライトホルダーの派生品です。

元々はフロントのクイックリリースレバーに増設するライトホルダーでしたが、リア側のクイックリリースレバーに取付けると簡易なディレイラーガードになると、一部で話題になっていました。

本来のライトホルダーはクイックリリースにしか取付けられず長さも6cmですが、この『KCNC ディレーラーガードキット』は総寸が7cmに延長され、ホルダーに取付ける保護プレートが追加されています。

スルーアクスル対応『KCNC ディレイラーガード』イメージ06

因みにプレート無しの製品もあり、こちらは『KCNC スルーアクスルライトアダプター』という商品名です。

その名の通り、スルーアクスルに対応したライトホルダーですが、プレートの有無とカラーバリエーション以外にディレイラーガードキットとの違いが無いので、愛車とカラーを統一させたい場合に重宝するかも知れませんね。

スルーアクスル対応『KCNC ディレイラーガード』イメージ05

取付けると上画像のようになり、プレートが加わったことでライトホルダーを流用していた時よりも防御力がアップしていますね、プレートの『KCNC』ロゴは少し好みがわかれるかな?

スルーアクスル対応『KCNC ディレイラーガード』イメージ07

さて、肝心の取付方法ですがスルーアクスル車に使う場合はスキュワー終端(レバーの逆側)に6mmの六角穴が必要なようですね。

あれ?確かに穴は開いているけど六角だったかな…と疑問に思い、ファットバイクの手持ちのスキュワー軸を全てチェックしてみると、何故か対応している物が一つもありませんでした。

次にセミファットの29erプラスで確認してみると、こちらはフロント側が未対応、リア側には取付け可能な六角穴がありました。

どうやらRockShoxのフロントサス標準のMaxle系レバーには六角穴が備わっていないようで、同タイプのライトホルダーを使う際は注意が必要です、あくまでもリジットフォーク主体のディスクロードやグラベルロード向けの製品ということでしょうか。

説明し忘れましたが、このディレイラーガードは従来のクイックリリースレバー用としても使えます。その場合は先端のピン部分を外し、クイックリリースシャフトのナットに変えて取付けます。

まとめ

スルーアクスルに取付けるには6mmの六角穴が必須と、スキュワーの種類によっては使えない場合もありそうです。

私のファットバイクが未対応だったのは残念ですが、キックスタンドの無い29erプラスに使えるのは有難いですね、これで少しは安心できるかな。

ご存知の通り、ディレイラーハンガーは未だに規格の統一が進んでいません、メーカーによっては5年で入手が難しくなることも珍しくないので、予備を手元に置きつつリアディレイラーも養生したいところでしょうか。

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