自転車のカスタマイズには湯水のように散財する私ですが、久々に門外漢のデジモノにお金を使ってみました。
とはいえ、衝動買いや興味本位で購入した訳では無く、前々からライド中に感じていたちょっとした不満を解消するのが目的です。
今回私が購入したのはXiaomi製の『Mi SmartBand4』というスマートバンドで、コスパの良さも含めて、ネット上では肯定的なレビューが目立ちます…中華メーカーなだけに提灯記事も多く、鵜呑みには出来ませんけどね。
さて、件のスマートバンドですがスマートウォッチほど多機能ではなく、『これ一つで何でもできるぜ!』なんて過度な期待はしてはいけません。
この製品も健康管理やスポーツ用のアクティブトラッカーという位置付けで、スマホとのペアリング無しでは心拍計&万歩計に毛が生えた程度です。
自転車用に購入したくらいですから、普通はスマホと連携させてGPSロガー的な使い方やStrava用の心拍計として使うのかな?と思うでしょうが、単にスマホからの各種『通知』を受け取れる機能が目当てで購入しました。
私はライド中にスマホをナビやサイコンとして活用せず、専らポケットに放り込んだままです。田舎道をのんびり走っているだけならギリギリ着信音やバイブレーションにも気付けるのですが、ロングライドで疲労が溜まると五感が鈍くなりがちですし、風が強かったり交通量が多かったりすると、騒音で通知音を聞き逃すこともしばしばです。
因みに、iPhone版のLINEは通知音のバリエーションが乏しく、勝手に追加も出来ない仕様です、バイブレーションのパターンも選べずandroid版よりも着信に気付きづらいのがとにかく痛いですね。
検索すれば幾らでも紹介しているブログがあるので、詳しい使い方や設定方法については触れませんが、今回はXiaomi『Mi SmartBand4』を使ってみた率直な感想をまとめてみます。
ダメもとで試したくなる低価格!Xiaomi『Mi SmartBand4』を購入
早速、アマゾンでXiaomi『Mi SmartBand4』を購入、幾つか候補があった中から【日本正規代理店品】と記載のあるセラーを選びました。
因みに、グローバル版は『Mi Band4』という商品名ですが、日本語版と表記があれば中身は『Mi SmartBand4』と一緒です。
価格は¥3800前後で『試しに買ってみても良いかなぁ~』と思える価格帯でしょうか、画面には高精細な有機ELが採用され、スポーツ用デジタル時計としても悪くない仕上がりですね。
一応、標準のシリコン製バンドは安っぽく感じるかもしれない…と思い、別途レザー製バンドも購入しましたが、正直なところトラッカー未装着ではこちらも中々チープに見えます。
同梱品は至ってシンプル、スマートバンド本体、充電器、マニュアルの三つでした、マニュアルは日本語に対応していますが、セットアップ等の基本的な内容しか記載されておらず、アプリの詳細や設定方法はネット頼みになりそうです。
トラッカー本体は標準のシリコンバンドから簡単に取り外しでき、充電する際は同梱のUSB充電器にパチリとはめ込みます。
充電する度にいちいち取外す面倒臭さはあるものの、100%まで充電すると20日間は使えます、もちろん設定次第で消耗は激しくなりますが、週一くらいの充電ならあまり負担に感じないかも知れませんね。
因みに、初期状態では心拍計の測定頻度が1分毎になっていて、そのままだと2~3日しかバッテリーが持たないので注意しましょう。
スマートフォンとのペアリングとStrava/ストラバとの連携について
私は通知機能が目当てで購入したため、あまり詳細には解説できませんが、試しにネットの情報を参考にStravaと連携テストしてみました。
Mi SmartBand4とのペアリングや設定は『Mi Fit』というアプリ使う必要があり、ペアリングして簡単な初期設定が完了すると、上画像のように文字盤が表示されるようになります。
さて、心拍計としてStravaと連携させたい場合は『Mi Fit』ではなくXiaomi製スマートウォッチ用のアプリ『Amazfit Watch』をインストールする必要があります。
インストール後に『アカウント追加』でStravaを指定するだけで連携自体あっけなく完了しますが、私が試した限り厄介な問題が三つほどありました。
一つ目は、Mi SmartBand4とスマホをペアリングするには『Mi Fit』が必須で、不要でも一度は『Mi Fit』をインストールする必要があること。
二つ目は、『Mi Fit』の代わりに『Amazfit Watch』を標準アプリとして使うと、アップデートでスマートバンド本体の表示が強制的に英語になってしまうこと。
三つ目は、スマホに『Mi Fit』と『Amazfit Watch』の両方をインストールしていると、アプリを使い分ける度に、それぞれに合わせてMi SmartBand4のアップデートが実行されてしまうこと、しかもクソ長い…
触り程度でしかテストしていませんが、Stravaとの連携はまだまだ細かな不具合がありそうです、もともと心拍計の精度はあまり高くないそうですから、そこまで拘る必要は無いかも知れませんね。
『Mi SmartBand4』を自転車で使ってみた率直な感想
巷のレビュー記事が軒並み好意的ですが、真偽のほどを知るためにMi SmartBand4を装着し『Mi Fit』でトラッキングしつつ、自転車で25kmほど走ってみます。
試しにレザー製バンドにマウントして使ってみましたが、見た目は思っていたほど悪くはありませんね、ただし汗には弱そうなのでカジュアル用がメインになるでしょうか。
さて、スタート直後にバイブレーションが作動しまくって、いきなり戸惑います。
どうやら『Mi Fit』でトラッキングアプリによくある停車時に記録を自動で停止させる機能をオンにすると、停止の前後でバイブレーションによる通知があるようですね、これがかなりの精度で正直ウザすぎました。
この機能は設定でオフにできますが、これだと正確な記録が取れませんね、バイブレーション機能だけをオンオフできないのが残念です。
信号待ちの度に通知されるのがウザいけど、まあ慣れの問題か…とライドを続行すると、またしても謎のバイブレーションが襲います。
今度は軽く震えるだけの控え目なバイブレーションでしたが、ご親切にも1km毎に走行距離をわざわざ通知してくれているようです…ハイ親切すぎてちょっと迷惑ですね、しかもこの機能はオンオフできない素敵仕様でした。
停止時の通知も1km毎の通知も、ウォーキングやランニング時には有難い機能なのかも知れませんが、自転車だと頻度が高すぎてどうしてもせわしなく感じます。
どれもバイブレーションの振動パターンが違いますし、LINEや着信の振動パターンを自分で作成できる機能があるので、慣れれば画面を見なくても通知の内容を把握できる利点もあるのですが、私の場合は通知機能が目当てなだけに、これだけ頻繁に機能すると逆に体が慣れてしまうのでは?と少しだけ不安になります。
『Mi Fit』でトラッキングする際はウォーキング・ランニング・サイクリングとワークアウトの内容を選択できますが、通知やバイブレーション機能が全て共通しているのは感心しませんね、今後のアップデートに期待したいところでしょうか。
因みに、トラッキング中はスマートバンド側の画面表示がトラッキング中の各データ表示に固定され、他の機能が一切使用できなくなります。
【追記】うろ覚えですが、本体ではなくアプリ側からトラッカーを起動すると、他の機能も使えるという情報を何処かで見た記憶が…
でも時間くらいは確認できるでしょ?と思うでしょうが、それすらできません…時間なんて気にせずアクティビティに集中しろ!ってことでしょうか、ポジティブに受け止めたいです。
最後になりますが、このスマートバンドは心拍数の測定にLEDを使った光学式が採用されています。
高温になるサウナやお風呂以外は付け続けるライフトラッカー的な使い方が推奨されていますが、幅の細いスマートバンドだけに暗闇では結構光が漏れますね。神経質な方は心拍計機能をオフにした方が良さそうです。
まとめ
自転車で使用した場合に限りますが、スマートバンド側ではなくアプリ側の機能がまだ洗練されていない印象ですね、バンドは優秀でもアプリが追いついていません。
各所の絶賛レビューで、自転車で使う際のウザさに触れないのはあり得るとしても、トラッキング中に他の機能が一切使えなくなる点にほとんど触れられていないのが不思議です、それとも私の知らない設定方法でもあるのでしょうか…謎です。
『Mi SmartBand4』よ、お前は噂通りコスパ最強だ!でも『Mi Fit』お前はダメだ!というのが正直な感想でしょうか。
割と辛辣なレビューになってしまいましたが、私は提灯記事に釣られて購入したことを微塵も後悔していません、何故なら私が欲しかった『通知』機能がほぼ完璧だったから。
アクティブトラッカーとしては正直微妙ですが、手元で内容を確認できる『通知装置』として割り切れば大満足な製品ですね、私と同様にiPhone版LINEの通知で悩んでいるなら一発解消ですよ。
因みに、このMi SmartBandシリーズはモデルチェンジが頻繁に行われ、矢継ぎ早に新しい製品が登場しています。既にバージョン5が登場し、早晩バージョン6以降も登場するでしょうから、私の感じた不満もあっという間に過去の物になってしまいそうですね…出来るだけ新しいモデルを購入することをオススメします。