発汗後も寒くない!冬ライドに『汗冷え防止インナー』を試す

発汗後も寒くない!冬ライドに『汗冷え防止インナー』を試すイメージ01

白いものがチラつき始め、待ちわびたファットバイクの季節がやってきました。

例によって、シーズン前に冬用サイクルウェアの見直しをしていますが、今季のテーマは防寒性の向上ではなく汗冷え対策がメイン。

昨シーズンに化繊インサレーションではトップレベルの防寒性を誇るアウターでスノーライドに臨むも、今度は汗処理の難しさに悩まされます。

幸い化繊インサレーションはダウンと違って濡れても保温性が落ちないため汗冷えには至りませんが、水分が長々と居座る肌面の不快感がどうにも我慢できません。

アウターやミドラーが汗まみれになっても、インナーだけはドライなままでいたい……

そんな都合の良いウェアなんて無さそうに思えますが、実はしっかりと存在しています。

登山界隈では数年前から一般的になった代物で、MILLET/ミレーのあみあみインナーこと「ドライナミックメッシュ」が特に有名。

私も評判の良いこちらを購入する気満々でしたが、類似品や廉価品が幾つかあると聞き、ちょっとだけ寄り道をしたくなりました。

今回は低価格で人気の汗冷え防止インナーこと、おたふく手袋「ボディタフネス 3Dファーストレイヤー JW-522」のサイズや使用感について話題にしてみます。

おたふく手袋「 JW-522 汗冷え防止インナー」の詳細&サイズ感

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安価で自転車用としても使えるインナーが多いため、おたふく手袋の製品には度々お世話になっています。

この「ボディタフネス 3Dファーストレイヤー JW-522」は汗処理に特化した製品ということで、定番のキャッチコピーは「汗を解き放て」というもの。

私は細身なのでMサイズかLサイズかで悩みましたが、身長に合わせてLサイズを購入。

実売価格は1600円ほどで、本家ミレーの半額以下のお値段でした。

汗冷え防止インナーはどれも強度面が弱点なので、ヘビロテするなら安いに越したことはありません。

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因みに、今まで冬用のベースレイヤーとして愛用していたのが、画像左のモンベル「ジオライン L.W.ラウンドネックシャツ」

高い速乾性のある薄手のインナーで、五年使い続けてもまだまだ現役です。

そして画像右が人気の火付け役となったミレー「ドライナミックメッシュ」

汗冷えしづらい不思議な使用感と共に、温泉や公衆浴場に行くのが恥ずかしくなるシースルーな外観が話題になりました。

今どきバンドマンでも着ないと思いますが、ノースリーブ版だとKOFのルガールみたいになれます。

そして、おたふく手袋と最後まで迷ったのが画像中央のBODY SWITCH/ボディスイッチ「DRYメッシュインナー」

イオンのトップバリュで販売され、ミレーの代替品として大人気とのこと。

本家ミレーと同様に荒いメッシュ生地が特徴ですが、長袖がラインナップされていないのと、品薄で入手が困難だったことが理由で購入を見送ることに。

気になる方は公式通販よりも最寄りのイオンを探すのが近道かも知れません。

言い忘れましたが、ミレーのインナーもイオンのインナーも、吸汗速乾性のある別のインナーを重ね着するのが大前提。

汗処理は上に着るインナーに任せる仕組みで、荒いメッシュインナー自体は汗戻りを防いだりデッドエアを溜め込む働きをしてくれます。

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今回購入したおたふく手袋「ボディタフネス 3Dファーストレイヤー JW-522」もメッシュ生地になっていますが、こちらは2レイヤーで分担している機能が2層構造の1レイヤーにまとめられています。

肌面を水分を含まないポリプロピレン製の生地、外側を吸汗速乾性のあるポリエステル製の生地にすることで、汗戻りしづらい仕組み。

今回は冬場に活躍してくれる汗冷え防止インナーとして紹介していますが、一応オールシーズンインナーなので夏でも使用可能です。

半袖タイプのJW-521があるので、夏場に使うならこちらでしょうか。

余談ですが、これらのメッシュインナーには乳首浮きを目立たなくする効果があるそうで、Tシャツのアンダーウェアとして活用している方も多いとか。

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早速開封してみると、予想していたよりもタイトなサイズ感。

Lサイズを平置きした際の実寸は以下の通りで、袖はラグランスリーブ、首まわりはやや広めの作り。

【着丈】69cm
【身幅】42cm
【裾幅】42cm
【裄丈】77cm

裄丈はインナーとしての用途を意識してか、Lサイズにしてはやや短めの寸法。

ストレッチ性のある生地にはコンプレッションウェアのような強い締め付けは無く、体に沿って柔らかくフィットする着用感です。

私は身長180cm強の痩せ型ですが、Lサイズを選んで丁度良いくらいでした。

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両袖で裏面と表面の違いと確認してみると、裏面には格子状のメッシュ生地が目視できます。

本家ミレーのメッシュ生地は汗戻りを防ぐために大変厚手に作られていますが、こちらは肌面の厚さが2mmに満たず効果が疑わしい印象でしょうか。

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透かして見ると肌面のメッシュ生地が確認しやすいですね。

メッシュ生地に吸収されずに通過した汗が外側のポリエステル生地で素早く吸汗&拡散され、肌面に汗戻りしづらい仕組み。

生地は凹凸感のあるシアサッカーに似ていて、肌触りの良い着心地です。

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人前でこれ一枚になることは無いと思いますが、念のため透け感もチェック。

コピー用紙を生地下に差し入れてみると、画像のようなコントラストに。

生地が2層構造になっているので完全なシースルーにはなりませんが、乳首が薄っすら透けてしまうので温泉や大衆浴場を利用する際は、少し気恥しい思いをするかも知れません。

背中と脇に効果を実感!おたふく手袋「汗冷え防止インナー」の感想

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秋を通り過ぎて空には色濃く冬の気配。

少し前に初雪もあり、軽装でいられるのもあと僅かです。

天気が目まぐるしく変化し気温も8℃とやや高めのですが、汗冷え防止インナーの効果を確かめるべくライドに出発。

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本日はグラベルロードではなく、負荷の大きいファットバイクが適任。

まだ簡易フェンダーしか装備していませんが、そろそろ雨や濡れ雪が増え始めるので、冬仕様に切り替えても良いタイミングでしょうか。

因みに、リアブレーキの不調は相変わらずで、近々フルードの入れ替えをしなければなりません。

シマノ純正キットはやたらと高価なので、今から気が重いです。

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発汗を促すために、激重なファットバイクでヒルクライム。

このコースを走るのは数年ぶりのことで、熊頻出の影響から意図的に避けていました。

幸い今年はどんぐりが豊作とのことで、熊の出没が随分と控えめに。

そのおかげで久々にお気に入りの里山を堪能でき、長い登り坂も全く苦になりません。

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山ひとつ越えて、野池の傍で小休止。

発汗しやすい背中にほのかな湿り気があるものの、不快感はかなり希薄。

愛用していたジオライン L.W.ラウンドネックシャツなら背中にべっとりと生地が貼り付いていたでしょうけど、50%以上は軽減されている印象ですね。

ここには冬鳥が飛来していて、休憩時間を超過して思わず撮影に没頭。

いつもの装備なら長めの停滞によって冷えを感じ始めている頃合いですが、背中に汗冷えによる寒気は一切なく、インナーには確かなあたたかさを感じます。

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肌面の薄さから着用前に訝しく思っていたのが嘘のようで、速乾インナーとの違いは明らか。

復路でも積極的に山越えしてみると、このインナーの癖のようなものが少しだけ理解できました。

発汗が一定レベルを超えるとまず背中に湿り気を感じ、低温下だとそれに寒気が続きます。

ここまでの感覚は普通の速乾インナーと大差なく、汗処理の即応性に際立った物はありません。

肌面のドライ感やあたたかさの復活にはタイムラグがあり、10分遅れで効果を発揮してくれる印象でしょうか。

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ライド後半になると燃料切れにより輪を掛けて寒さを感じやすくなるのですが、この日は終始あたたかいままライドを完遂。

汗冷え防止インナーということで、保温性にはあまり期待していなかったものの、デッドエアを蓄えやすい構造がしっかりと機能していたようです。

帰宅後に汗冷え防止インナーに触れてみると、表面がしっとりと濡れていてドライな肌面とのギャップに驚かされました。

薄いので単純に速乾性が高いだけでは……といった疑いもあったのですが、汗戻りしづらいインナーなのは確かなようです。

まとめ

価格以上の働きをしてくれる。

おたふく手袋の汗冷え防止インナーはそんな評価になるでしょうか。

薄手でもこれだけ効果を実感できるのですから、本家ミレーのドライナミックメッシュの実力も知りたくなりますね。

因みに、おたふく手袋もミレーもお洗濯の際はネットを使うのが鉄則。

メッシュだけに耐久性が弱点なので、少しばかりデリケートな取扱いが求められます。

アウトドアウェアに多用されいるベルクロにも弱いので、その点にも注意したいところ。

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