暑すぎてライドが苦痛…自転車で試したくなる冷却アイテムの話

暑すぎてライドが苦痛…自転車で試したくなる冷涼アイテムの話イメージ01

暑い、熱い、あつい、アツゥい!

北国住まい&ファットバイク持ちの私にとって、夏は一年で最もモチベーションが下がる季節かも知れません。

今年も例によってガクッと出走率が下がり、世界的なパーツ不足も手伝ってブログの更新もままならない始末です。

真夏にライドを楽しむなら、早朝から正午前または夕方から夜半までが定番となり、虫が少なく爽やかな空気が漂う早朝が特におすすめですね。

さて、私はといえば……

何故かクソ暑い真昼間に走ることが多いです。

なぜそんな無茶をするの?

そう思うかも知れませんが、田舎住まいだけに早朝と夕方というが最も出没しやすい時間帯は避けたいですし、夜は虫の大群でライドどころではありません。

LEDヘッドライトに照らされた田舎道の暗闇には、深海探査船のサーチライトを横切るマリンスノーの如く虫が騒めき、高速で走ろうものなら謎の甲虫がベチベチと体を叩きます。

もちろんアイウェアは必須で、眼鏡がフレームごと弾き飛ばされそうになることもあり、なかなか油断なりません。

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さて、真昼間のライドでは出来るだけ直射日光を浴びないように心掛けていますが、延々と木陰の続く並木道なんてルートはそうそうなく、神社の境内や公園の木陰で涼をとるのが精一杯です。

この時期は出走の度にもっと涼しく走れる方法はないのか?と悩みがちで、ここ数年でやたらと見掛けるようになった『首掛け式扇風機』や『空調服』を自転車で試してみたいという気持ちに駆られます。

自転車も涼しくなる?『腰掛け扇風機/ベルトファン』の率直な感想
夏の暑さに耐えかねて、普通の衣類を簡易空調服化できるらしい腰掛扇風機ことベルトファン『iFan BodyBlow/アイファン ボディブロー』を購入。正直、効果は眉唾ものですが、予想外の結果になりました。

ぶっちゃけ、首掛け式扇風機は走行中に絶えず扇風機『弱』レベルの風を浴びている自転車では、停車中くらいしか恩恵がありませんし、空調服は外観にボリュームがあり過ぎて自転車で使うには多少の勇気が必要。

試す前から何となく結果は予想出来ているのですが、空調服に限っていえば袖なしのノースリーブタイプならギリギリ許容範囲かも知れません。

真夏にダウンベストを着ていると奇異の視線を向けられそうですけど、最近はスポーツウェアメーカーやアパレルブランドとコラボした空調服も増え始め、膨らみを抑えた製品もチラホラ見受けられます。

あれもダメ、これもダメ、と購入前から却下が続きますが、ここ数年でプチヒットしている『ネッククーラー』にはちょっとだけ期待しています。

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結構話題になったのでご存知の方も多いと思いますが、このヘッドフォンみたいなのがサンコーの『ネッククーラー』です。

昨今はホームセンターなどでも見掛け、そのヒットに乗じた類似品で溢れ返っている状況ですね。

外観は首掛け式の扇風機と同じに見えますが仕組みが全く異なり、電流を流すと片方の面が温度低下するペルチェ素子を利用することで、首の血管にひんやりとした冷感をもたらします。

2020年頃の初代モデルから毎年のようにモデルチェンジしていて、ここ数年のモデルは本体に直接バッテリーを取付けられるようになっていたり、モバイルバッテリー無しでも使えるようになっていたりと進化が著しいですね。

自転車乗りは大抵スマホ用としてモバイルバッテリーを備えているので、首の後がもっこり増量される直付けバッテリーに賛否がありそうですが、モデルチェンジにより全体的な使い勝手は向上しています。

レビューによると、接触部分は確かに冷たいのですが、ペルチェ素子の放熱面の処理が難アリで、少し癖のある製品な模様。

この手のペルチェデバイスは放熱と冷却のバランス調整が難しいそうで、ユーザーの要求に応えて放熱による熱風を控えめにしたら皮膚面の冷却がイマイチになってしまった……

そんな開発者側のジレンマもあり、新旧モデルで方向性に違いがあったりもします。

私は昨シーズンに購入する気満々でしたが、人気過ぎてどこも売り切れ&転売価格のオンパレードで、早々に諦めました。

本家サンコーの最新モデルはペルチェ素子と送風ファンによるW冷却になっているそうですが、例年通りだと梅雨入りくらいから急激に品薄になってしまうので、転売価格の餌食になりたくない方は早めの行動が吉。

自転車で使う場合はヘルメット+ネッククーラーで頭部がうるさくなったり、振動で脱落してしまうリスクがあるので、試すなら人柱的な覚悟が必要かもしれませんね。

さて、実は私がネッククーラー以上に気になっているのがソニーの『REON POCKET/レオンポケット』シリーズです。

冷却の仕組みはネッククーラーと同じですが、レオンポケットは皮膚への接触部分が首の後ろになっていて、温・冷の切り替え機能も備えています。

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レオンポケットは体表面温度を重視した設計思想になっていて、背中に冷えた缶飲料をピタッとくっつけた感覚を継続的に再現した製品といえるでしょうか?

旧モデルは専用のインナーが必要でしたが、リニューアル後のレオンポケットは冷却能力の強化とともに、別売りの専用ネックバンドによって、装着の自由度が高くなっています。

使っていても目立たないので、自転車用にならレオンポケットの方がイイかも……

そんなふうに思えますが、こちらも走行中の脱落が気になりますね。

サイクルジャージと併用したり脱落防止を考えるなら、本来の使い方である専用インナーと組み合わせるのがベストかも知れません。

レビューを見る限り、一時間で自動停止する仕組みが足を引っ張っている印象ですが、スマホで操作できるのがせめても救いですね、今後のソフトウェアアップデートに期待しましょう。

因みに、レオンポケットはバッテリー内臓&モバイルバッテリー対応です。

【追記】ありがたいことにレオンポケットは毎年のように機能がアップデートされ、不満の多かった自動停止に関する問題の解消、稼働時間の延長など着々とブラッシュアップされています。

首まわりへのフィット感も含めてすっかり実用レベルの製品になり、自転車用として試した場合は運動量の大きい高速時よりも、のんびり流すくらいの低速時に冷却効果を実感しやすいとのこと。

2024年現在はレオンポケット5になっているので、興味のある方は最新版を選ぶのがオススメでしょうか。

4世代目でも十分な性能がありましたが、5世代目は内臓バッテリー時の最大冷却で4時間も使えたり、新設計のエアフローパーツで排熱がより干渉しづらくなりました。

4時間も使えれば、夏場のデイリーライドには十分すぎる稼働時間です。

あまりの暑さに、ネッククーラーかレオンポケットのどちらかに手を出してしまいそうな勢いですが、スピードに頓着しないオフ車乗りとしてはノースリーブの空調服にも興味をそそられますね。

お盆あたりになると秋の気配が強まり、この手の物欲は一気に萎んでしまいますが、それまで暑さに耐えられるのでしょうか……

どの製品も普段使いやワーク用の冷却グッズなので『自転車に絶対オススメだよ!』なんて手放しで推奨はしませんが、好奇心の強い方や新し物好きの方は是非お試しあれ。

仮に自転車用としてはハズレでも、日常生活でなら涼しい思いができそうですしね。

ヨロズ日記

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