暑い、熱い、あつい、アツゥい!
北国住まい&ファットバイク持ちの私にとって、夏は一年で最もモチベーションが下がる季節かも知れません。
今年も例によってガクッと出走率が下がり、ブログの更新もままならない有様です。
真夏にライドを楽しむなら、早朝から正午前または夕方から夜半までが定番となり、虫が少なく爽やかな空気が漂う早朝が特におすすめですね。
さて、私はといえば……
何故かクソ暑い真昼間に走ることが多いです。
なぜそんな無茶をするのか?
そう疑問に思うかも知れませんが、田舎住まいだけに早朝と夕方という熊が最も出没しやすい時間帯は避けたいですし、夜は虫の大群でライドどころではありません。
LEDヘッドライトに照らされた田舎道の暗闇には、深海探査船のサーチライトを横切るマリンスノーの如く虫が騒めき、高速で走ろうものなら謎の甲虫がベチベチと体を叩きます。
もちろんアイウェアは必須で、眼鏡がフレームごと弾き飛ばされそうになることもあり、なかなか油断なりません。

さて、真昼間のライドでは出来るだけ直射日光を浴びないように心掛けていますが、延々と木陰の続く並木道なんてルートはそうそうなく、神社の境内や公園の木陰で涼をとるのが精一杯です。
この時期は出走の度にもっと涼しく走れる方法はないのか?と悩みがちで、ここ数年でやたらと見掛けるようになった『首掛け式扇風機』や『空調服』を自転車で試してみたいという気持ちに駆られます。

ぶっちゃけ、首掛け式扇風機は走行中に絶えず扇風機『弱』レベルの風を浴びている自転車では、停車中くらいしか恩恵がありませんし、空調服は外観にボリュームがあり過ぎて自転車で使うには多少の勇気が必要。
試す前から何となく結果は予想出来ているのですが、空調服に限っていえば袖なしのノースリーブタイプならギリギリ許容範囲かも知れません。
真夏にダウンベストを着ていると奇異の視線を向けられそうですけど、最近はスポーツウェアメーカーやアパレルブランドとコラボした空調服も増え始め、膨らみを抑えた製品もチラホラ見受けられます。
あれもダメ、これもダメ、と購入前から却下が続きますが、ここ数年で定番化した『ネッククーラー』にはちょっとだけ期待しています。

メディアで頻繁に紹介されているのでご存知の方も多いと思いますが、このヘッドフォンみたいなのがサンコーの『ネッククーラー』です。
昨今はホームセンターなどでも見掛け、そのヒットに乗じた中華製の類似品で溢れ返っている状況ですね。
外観は首掛け式の扇風機と同じに見えますが仕組みが全く異なり、電流を流すと片方の面が温度低下するペルチェ素子を利用することで、首の血管にひんやりとした冷感をもたらします。
初代モデルから毎年のようにモデルチェンジを重ね、ここ数年のモデルは本体に直接バッテリーを取付けられるようになっていたり、逆にモバイルバッテリーに対応させて軽量化を狙ったりと進化が止まりません。
自転車乗りは大抵スマホ用としてモバイルバッテリーを備えているので、首の後がもっこり増量される直付けバッテリーに賛否がありそうですが、モデルチェンジにより全体的な使い勝手は向上しています。
レビューによると、接触部分は確かに冷たいのですが、ペルチェ素子の放熱面の処理が難アリで、少し癖のある製品な模様。
この手のペルチェデバイスは放熱と冷却のバランス調整が難しいそうで、ユーザーの要求に応えて放熱による熱風を控えめにしたら皮膚面の冷却がイマイチになってしまった……
そんな開発者側のジレンマもあり、新旧モデルで方向性に違いがあったりもします。
本家のサンコーは10年以上も作り続けているだけあって人気が高く、例年通りだと梅雨入りくらいから急激に品薄になってしまうため、転売価格の餌食になりたくない方は早めの行動が吉。
2026年時点だとモバイルバッテリーが必須な「ネッククーラーLite」か付属バッテリーとモバイルバッテリーの両方で使える「ネッククーラーポケット」のどちらかがオススメですが、冷却能力はLiteの方が優れているとのこと。
さて、実は私がネッククーラー以上に気になっているのがソニーの『REON POCKET/レオンポケット』シリーズです。
冷却の仕組みはネッククーラーと同じですが、レオンポケットは皮膚への接触部分が首の後ろになっていて、温・冷の切り替え機能も備えています。

レオンポケットは体表面温度を重視した設計思想になっていて、背中に冷えた缶飲料をピタッとくっつけた感覚を継続的に再現した製品といえるでしょうか?
旧モデルは専用のインナーが必要でしたが、リニューアル後のレオンポケットは冷却能力の強化とともに、別売りの専用ネックバンドによって、装着の自由度が高くなっています。
使っていても目立たないので、自転車用にならレオンポケットの方がイイかも……
そんなふうに思えますが、こちらも走行中の脱落が気になりますね。
サイクルジャージと併用したり脱落防止を考えるなら、本来の使い方である専用インナーと組み合わせるのがベストかも知れません。
レビューを見る限り、一時間で自動停止する仕組みが足を引っ張っている印象ですが、スマホで操作できるのがせめても救いですね、今後のソフトウェアアップデートに期待しましょう。
因みに、レオンポケットはバッテリー内臓&モバイルバッテリー対応です。
【追記】ありがたいことにレオンポケットは毎年のように機能がアップデートされ、不満の多かった自動停止に関する問題の解消、稼働時間の延長など着々とブラッシュアップされています。
首まわりへのフィット感も含めてすっかり実用レベルの製品になり、自転車用として試した場合は運動量の大きい高速時よりも、のんびり流すくらいの低速時に冷却効果を実感しやすいとのこと。
2026年時点では「REON POCKET PRO Plus」が最新モデルになっていて、興味のある方はこのフラグシップモデルを選ぶのも手です。
正直、5世代目の「REON POCKET 5」でも十分な性能がありますが、それ以降のモデルは駆動時間が2倍近くまで延び肌に触れる冷却面も2倍に超進化。
冷却効果最大レベルで稼働させても5時間以上も持つそうなので、真夏の100kmライドでもモバイルバッテリーに頼らず使い続けられるかも知れません。
試しに使ってみたいという方は旧モデルで手の届きやすい価格のレオンポケット5。
通勤や普段使いにも役立てるつもりなら軽量・コンパクトで稼働時間も十分なレオンポケット6。
アウトドアやスポーツ用途にも使いたいなら一日中冷えてくれるレオンポケットプロプラス。
決して安い製品ではありませんし過度な期待も禁物ですが、真夏の暑さを少しでも軽減できるなら、頼ってみたくなる製品ですね。
最後になりますが、暑いのは嫌だけど、あまりお金は掛けたくない……
そんな方にはケンユーの『マイアイス 背中クーラー』が一押し。

保冷剤をリュックのように背負うだけという非常にシンプルなコンセプトながら、価格以上の効果が得られるそうで、バイク乗りの間で密かな人気とか。
肌に触れる裏面は保冷剤で冷え、直射日光の熱を浴びる表側は断熱アルミシートで保護される仕組みで、内部の保冷剤も国産の高品質タイプと効果が長続きします。
カバーにはグレーとベージュの二種類があり、透けても目立たないベージュタイプをTシャツの下に仕込むなんてテクニックも可能。

毎日、2~3時間程度のライドを習慣にしているような方と相性が良く、私も夏ライドでお世話になっています。
さて、お盆あたりになると秋の気配が強まり、この手の物欲は一気に萎んでしまいますが、それまで暑さに耐えられるのでしょうか……
どの製品も普段使いやワーク用の冷却グッズなので『自転車に絶対オススメだよ!』なんて手放しで推奨はしませんが、好奇心の強い方や新し物好きの方は是非お試しあれ。
仮に自転車用としてはハズレでも、日常生活でなら涼しい思いができそうですしね。


