例年通りなら11月頃に再稼働させるファットバイク。
昨シーズンにクランクまわりに違和感を覚えたまま休眠させたため、今シーズンは不具合確認を兼ねて少し早めのお目覚めです。
一応、オフ中に原因になりそうなBB・クランク・ペダル・チェーン・チェーンリングはメンテナンス済みで、真犯人は劣化していたペダル軸のガタが濃厚。
気温が下がるとガレージでのメンテナンスが億劫になるので、早期に原因を特定したいところでしょうか。
全国的に暖かい秋とのことですが、ここ数日で気温が一気に下がり路肩には落ち葉の絨毯も。
特にルートを定めず気ままに近場の里山を目指しますが、妙にペダルが重い……
春から秋に掛けて散々乗り回したグラベルロードから、足まわりが激重なファットバイクへの乗り換えなのでギャップは言わずもがな。
意外なことに違和感はそれだけではなく、あれほど楽に感じていたライザーバーハンドルが何故かしっくり来ません。
慣れとは恐ろしいもので、バラ完直後に大苦戦したグラベルロードがすっかり体に馴染んでしまい、いまではロングライドもなんのその。
ファットバイク乗りとしては認めたくない事実ですが、ここ一年で体がグラベルロードにアジャストされてしまった模様。
昨シーズンにペダルから足裏に伝わるクリック感のような物があり、トルクを掛けた時が特に顕著でした。
しばらく走ってみても以前ほどハッキリとしたクリック感は無く、とりあえず一安心。
走行中はペダルよりもナローワイドチェーンリングのゴリゴリ感の方が気になるくらいでしょうか。
愛用のクランクブラザーズSTAMP1ペダルは経年劣化で軸にガタが出ていて、これが悪さを働いています。
グリスをマシマシにして強引に延命していますが、ペダルは遠からず買い替えることになるでしょう。
走行中に少し気になったのが、リアブレーキの利き具合。
カチッと効くフロントのレバータッチと比べると僅かにスポンジ―な印象がありました。
許容範囲な制動力ではあるものの、念のためエア抜きやフルードの交換をした方が良いかも知れません。
また、厚手のバーテープを巻いたドロハンを使い続けていたせいかグリップの握りがやたらと細く感じ、ここにもグラベルロードに馴染み過ぎたことによるギャップが。
握り径はΦ34mm以上が好みなので、以前に記事で紹介したウルフトゥースの「FAT PAW LOCK-ON GRIPS」あたりが次の候補になりそうです。
タイヤの空気圧はファットバイクとしては高すぎる1.5BARで出走。
結果はわかりきっていましたが、突き上げ感のある硬い乗り心地で、ファットバイク本来の物ではありません。
タイヤノブに目を移すと、超が付くほど暖冬だった昨シーズンにアスファルト上を容赦なく走ったせいか、センターノブの山が一割ほど目減りしていました。
26インチ用なら舗装路向きなタイヤもありますが、27.5インチ用は現在使用しているマキシスミニオンのFBFとFBRがギリギリ適性があるくらいでしょうか。
道すがら、ホムセンで切り売りされている散水用ホースみたいな蛇に遭遇。
鱗の形状やシンプルな体色から、本当に茶色いゴムホースのように見えます。
今まで見たことが無かった蛇なので気になって調べてみると、これがどうにもハッキリしません。
頭の形状や模様がヒントになると思い、引きで撮影した別の画像で確認してみると、頭部が僅かに写り込んでいました。
赤矢印の先にチラッと可愛らしい頭が覗いていて、どうやらこの蛇は「ヒバカリ」のようです。
田舎住まいなので、蛇は飽きるほど見ていますが、意外にもヒバカリを見るのは初めて。
昔は毒があると考えられていて、「噛まれたら命がその日ばかり」が名前の由来とのこと。
一通り里山を巡った後に、近場の自然公園で小休止。
乗り換えから三年目となるサルサ ベアグリースですが、フォークの色褪せが年を追うごとに顕著になっているので、使い潰してもよい物に交換すべきか思案中。
カーボンリジッドフォークもサスフォークも価格に大きな差がないので、思い切ってフロントサスを導入するかも知ません。
「ROCKSHOX BLUTO」あたりが定番ですが「MANITOU MASTODON」や「WREN INVERTED」も気になるところ。
値は張りますが、板バネ仕様のカーボンフォークとして知られる「LAUF CARBONARA」にしてしまうのも面白そうです。
これは前々から考えていたことですが、近いうちにコンポをスラムからシマノに乗り換える予定。
26インチホイールのスプロケがシマノ12速用、27.5インチホイールのスプロケがシマノ・スラム互換の12速用なので、ホイールを小まめに使い分けるにはシマノ製コンポの方が何かと都合が良いのです。
スラムに関しては、今後も続くであろう価格上昇に財布が耐えられそうもありませんし、少しでもマシなシマノ製に避難という判断。
12速用チェーン一つとっても価格差は2000円近くあるため、割と洒落にならない話です。
ライドを終えて帰宅すると、汗冷え対策として注文していた、おたふく手袋の冬用インナーが届いていました。
元祖はミレーのあみあみこと「ドライナミックメッシュ」で、今回は元祖ではなくその類似品を試しに購入。
コスパの良さではトップバリュの「 BODY SWITCH/ボディスイッチ」も人気ですが、袖なしと半袖タイプの二種類しか選べないため、長袖を選べるおたふく手袋の「JW-522 BTデュアル3Dファーストレイヤー」にしてみました。
レビューを見る限り、元祖には劣るものの価格以上の働きをしてくれるとのことで、ちょっとだけ期待しています。
出番はまだまだ先になりますが、きっとスノーライドの強い味方になってくれるでしょう。