第四のバルブが登場!気になる『Schwalbe Clik Valve』の仕様

第四のバルブが登場!気になる『Schwalbe Clik Valve』の仕様イメージ01

オフロード車でもオンロード車でも珍しく無くなったチューブレス。

私もフルサスMTBやグラベルロードをチューブレス化して運用していますが、クリンチャー運用時には感じなかった不満もチラホラ。

運用に差し支えるほどではありませんが、チューブレス化するとタイヤシーラントの影響でバルブが詰まったり、コアネジが固着して動きが悪くなったりと、バルブまわりのトラブルが増えるのです。

定期的にクリーニングしたり予備のバルブコアをも持ち歩いたりといった対策はしているものの、仏式バルブはどうにもシーラントとの相性が良くありません。

そんな中、シュワルベが新型のバルブをリリースするという情報を耳にします。

仏式・米式・英式に続く第四のバルブで、その名も「Schwalbe Clik Valve/シュワルベ クリックバルブ」

第四のバルブが登場!気になる『Schwalbe Clik Valve』の仕様イメージ04

クリックという言葉が示す通り、カチッと指二本で簡単にポンプヘッドの装着や開放が出来てしまう優れモノ。

公式で動画を確認した限り、本当に軽い力で作業が完了できてしまい、ポンプヘッド側にはリリースレバーやボタンの類が一切存在していません。

レバークランプ式だとポンプヘッドを引き抜く際に、こじってコアネジを曲げたり折ったりことがあるので、この抵抗感の無さには感動すら覚えます。

この特徴はチューブレスバルブとも相性が良く、気密が甘くなりがちなバルブの根元に負担を掛けずにポンプの着脱ができる点も見逃せません。

また、従来よりもバルブを通過する空気量が50%も多いそうで、チューブレス化する際のビード上げでも有利に働くとのこと。

携帯用のハンドポンプや電動ポンプでも今までより楽に空気が入れられるようになるため、労力やバッテリーの節約にも期待できます。

第四のバルブが登場!気になる『Schwalbe Clik Valve』の仕様イメージ02

左から、シュワルベクリックバルブ、仏式バルブ、英式バルブ、米式バルブの順に並んでいますが、やっぱり新型だけにフォルムが洗練されていますね。

因みに、略称は「SCV」だそうで、「SV」の仏式、「AV」の米式、「DV」の英式と区別されます。

バルブの上半分にスレッドが一切見られないのが特徴的で、バルブキャップはねじ込み式ではなくカチッとはめ込むタイプ。

また、SVC用のバルブコアは仏式・米式バルブにも取付け可能で、後付けのSCV化にも対応しています。

有難いことに、SCVは従来の仏式対応ポンプと互換性があるそうで、対応するポンプヘッドは必ずしも必要ではありません。

クリック感のある軽快な使用感は再現されませんが、レバークランプ式の仏式対応ポンプならポンプヘッドを奥まで押し込んで普通に使用可能。

ただし、同じ仏式対応でもホース付きに多く見られるねじ込み式ポンプは要注意、なにせSCVはバルブ先端スレッドが無いのでホースを固定することが難しいです。

少しややこしいですが、SCV用のポンプヘッドは他のバルブには未対応、仏式対応のポンプヘッドはレバークランプ式に限り、SCVバルブに使用可能ということになります。

第四のバルブが登場!気になる『Schwalbe Clik Valve』の仕様イメージ03

シュワルベクリックバルブが標準装備されたチューブもそう遠くない未来に登場しそうですが、導入するためにはキットが必要。

SCV対応チューブレスバルブ、SCV対応バルブコア&ポンプヘッド、SCV対応バルブコア&ポンプヘッドアダプターの三種類があり、現在使用しているバルブをアップデートする方式で導入することになります。

前述した通り、SCV用のポンプヘッドに交換してしまうと他のバルブには使えなくなるので、SCVデビューするならレバークランプ式のポンプをアダプターでSCV対応に変換できる画像右のアダプターセットが無難でしょうか。

何気にチューブレスバルブも作りが良く、バルブの根元には増し締め用の六角穴が備わっていたりします。

気になるお値段は、現在の為替レートだとチューブレスバルブセットが4000円弱。

バルブコアのみが1000円ほど、バルブコア&ポンプヘッドが2800円ほど、バルブコア&ポンプヘッドアダプターが2300円ほどでした。

国内での販売開始は2025年の春頃だそうで、価格はチューブレスバルブセットが5280円、一番人気になりそうなバルブコア&ポンプヘッドアダプターが3300円と、少し割高になっています。

第四のバルブが登場!気になる『Schwalbe Clik Valve』の仕様イメージ05

個人的に気になったのが空気を開放するやり方。

仕組みは米式バルブに似ていて先端の小さなポッチを押すだけですが、米式と同様に先端が細くなった物を使うのがやりやすいとのこと。

この点は仏式バルブと比べると不便に感じますが、SCV用バルブキャップの頭が微妙に盛り上がっているので、これを利用してポッチを押せるような仕組みになっているのかも知れません。

よく見ると、SCVのバルブコアにもバルブコア外し用の平面が切られていて、仏式用のリムーバーがそのまま流用できるの寸法なのかも気になるところ。

実際に使用していないので細かな部分まではわかりませんが、取り合えずコアネジが無くなったことで、シーラントによる固着に悩まされることは無さそうです。

日本にはHIRAME/ヒラメと言う超優秀なポンプヘッドがあるので、ポンプヘッド自体の優位性に際立ったものは感じませんが、SCV標準のチューブが出回り始めてからが本番かも知れませんね。

余談ですが、シュワルベ クリックバルブが当たり前になったら「独式バルブ」と呼ばれるようになるのでしょうか?

ヨロズ日記

管理人からのお知らせ ■当ブログは無許可での転載や引用、URLやその一部の掲載、これらの行為を禁じております。
ご希望の際は事前に『お問い合わせ』にてご連格下さい。
■当ブログにはプロモーション広告が含まれており、Amazonアソシエイトを含むアフィリエイトプログラムにより収入を得ています。
タイトルとURLをコピーしました