私はファットバイクの他に、折り畳み可能なKHS F-20Rという20インチのミニベロを所有しています。
街乗りやポタリングなどの普段使い用として購入したため、商業施設の駐輪場を利用することも珍しくありません。
「走り」そのものを楽しむライド中なら愛車から目を離すのは稀ですが、普段使いとなると話は変わってきます。
ミニベロとはいえF-20Rはそこそこのお値段ですから、施錠以外にプラスアルファ的な盗難対策をしてみることにしました。
折り畳み自転車(フォールディングバイク)の盗難対策
軽量でコンパクトに折り畳み出来るミニベロは、ちょっとした隙に車体ごと持ち去られてしまう危険性があります。
自動車を近くに停められるような場所は特に注意が必要で、しっかり施錠したはずなのに忽然と姿を消すなんてことも。
折り畳み機能の有無にかかわらず、コンパクトなミニベロを拉致から守るには地球ロックが鉄則です。
また、折り畳み自転車の多くは前後のホイールだけでなく、サドルを含むシートポストもクイックレバーで容易に取り外しできるため、いたずらやパーツ目的の盗難に遭いやすいという側面も。
前後のホイール、サドルやシートポスト、そしてフレーム。
これら全てを施錠しつつ地球ロックするには、複数の鍵を併用するかダブルループを作れる2m長のワイヤーロックが必要になります。
とはいえ、複数の鍵を持ち歩くのは嵩張りますし施錠も億劫になりがち。
短時間の駐輪なら長尺のワイヤーロックが一番マシな方法に思えますが、駐輪の度に長いワイヤーの取りまわしや収納に苦慮する姿が容易に想像できます。
施錠による防犯性を確保しつつ、その煩わしさも軽減したい。
そんな我儘な願いを叶えるには「施錠する箇所を減らす」このシンプルな方法が効果的。
特に前後のホイールを対策するのが手っ取り早く、これにより短尺のチェーンロックひとつでも車体を地球ロックしやすくなります。
クイックリリースを「盗難防止スキュワー」に交換する
いざ、ホイールを施錠!
そう思い立って購入したのはPZ RACINGのCR5.3Qという盗難防止スキュワー。
ロックスキュワーとも呼ばれ、殆どの製品は本体付属の専用工具が無いと車体からホイールを取外せない仕組みになっています。
私が購入した2017年頃はPZ RACING純正品以外にOEM品のGORIX「GX-07」もありましたが、残念ながら現在はどちらも生産が終了している模様。
写真ではわかりづらいですが、スキュワーの付け外しに使う専用工具が標準で二つ付属している点が購入の決め手になりました。
予備があるので、一つはチェーンロックの鍵と一緒にカラビナにぶら下げて持ち歩き、もう一つを予備として自宅の工具箱に作業用として保管するといった使い分けができます。
ロックスキュワーとしては名品だったので、生産終了が惜しまれますね。
ディスクブレーキの普及でクイックリリースやスキュワー自体の需要が低下したのが一因かも。
現在でも入手可能なロックスキュワーはトランズエックス製か中華製のほぼ二択。
上画像のように六角レンチではなく付属の五角レンチで付け外しする仕組みになっていて、専用工具はバルブキャップとしても使用可能です。
正直、予備の無い専用工具を紛失しやすいバルブキャップとしても使うのは良いアイディアとは思えないので、素直にキーホルダーにぶら下げるかツールケースに忍ばせたいところ。
気になるサイズはフロントが100mm対応、リアが135mm対応となっていますが、リアエンド幅130mm/135mmの両方に対応する製品が殆ど。
リアエンド幅135mmのクロスバイクにはジャストフィットし、ロードバイクに使用した場合はスキュワー先端が5mmほど飛び出した外観になります。
専用工具が一つしか付属しない点に不満を感じるものの、価格が私が購入したPZ RACINGの半分以下なので、予備目当てで2セット購入するのも手でしょうか。
まとめ
専用工具が必要なロックスキュワーに交換することで、ホイールの盗難防止だけでなく施錠箇所をサドルまわりとフレームに絞ることが可能。
また、フレームを地球ロックするだけのシンプルな施錠を目指すなら、これに加えてサドルキーパーやサドルロックを併用するのがオススメです。
余談ですが、専用工具ではなく六角レンチ対応のスキュワーで構わないならBBBのBQR-03が一押し。
剛性アップといったスルーアクスル的な効果も望め、使用者の評価も上々なスキュワーです。