記事のトップ画像だけを見ると『また増車したの?』なんて呆れられてしまいそうですが、残念ながら単なるイメージ画像です、もちろん欲しいですけどね。
さて、先日のことですがライド中に興味深い光景を目にします。
いつものように、最寄りのサイクリングロードを街乗り化したフルサス29erでチンタラ走っていると、背後からロードバイク乗りのプレッシャーを感じ、例によって道を譲る態勢に入ります。
チラ見した時点で100m以上後方でしたが、いつまで待ってもブチ抜かれる気配が無く『あれ?おかしいな…』と再び視線を斜め後方に向けると…
驚いたことに、そのロード乗りはサイクリングロードから未舗装の畦道(あぜみち)にルート変更していて、その異様な光景に思わず二度見してしまいます。
収穫間近で山吹色に輝く稲穂の中をロードバイクが颯爽と走る様子に一瞬混乱しましたが、『ひょっとして漏れそうなのか…』というアホな想像が頭を過ると共に『そうか!あれがグラベルロードか!』と、ようやく合点がいきます。
フレームのジオメトリやコンポーネント、ハンドルの形状なんかに違いがあるとはいえ、遠間から見るとまんまロードバイクなので、かなり驚かされる光景ですね…
私の住む片田舎でも、ツーリングバイク代わりにグラベルロードに乗る方が増えていますが、こういった自由奔放なライドができる点は、街乗り化したMTBに近い物を感じます。
未舗装路の多いアメリカで産まれたグラベルロードは、舗装路だらけの日本では普及しないのでは?と囁かれていますが、お箸とお米の国では舗装路から農道や畦道にシームレスに走るのが最もお手軽な楽しみ方なのかも知れません。
もちろん、あからさまな私有地は避け農家の方の迷惑になる農繁期は避けるべきですが、日本国内にはこんな感じの農道が腐るほどあるので、グラベルロードデビューが農道だった…なんて方は結構多いのではないかと予想しています。
因みに、YouTubeなんかでグラベルロードのライド動画をみると、整備された林道を走っているケースが殆どですね。
やっぱり未舗装の農道は私有地が多いことが影響しているんでしょうか?
私もフルサス29erをグラベルタイヤの『SCHWALBE G-ONE SPEED』に交換した際に、農道でテストライドしたことがありますが、近所の農道を走るのが急に不安になり、誰でも乗り入れ可能な遠方の農道コースを選んだ記憶があります。
正直、ド田舎だけに田植えシーズンと稲刈りシーズン以外なら、そうそう文句はいわれないと思うのですが、畦道を荒らさないという意味で最低でも軽トラが走行できる2トラックの農道を選びたいところでしょうか。
あと、農家の方には必ず挨拶、『コンニチワ!』『スミマセン!』コレ大事!
普段、不審者対策として小学生が容赦なく私に浴びせかけてくる言葉が、大層役に立ちます。