随分とご無沙汰のような気もしますが、久々にバラ完グラベルロードの話題です。
例によってオフシーズン入りしたファットバイクからバトンを受け、絶賛稼働中のグラベルロード。
気が付けばバラ完から一年が経過し、当初の目論見通り生活の足からロングライドまで、卒なくこなしてくれています。
バラ完後も幾つか私好みの調整を加えていて、現状でも大きな不満は感じていませんが、この一年の間にちょっと気になる点もチラホラ。
とはいえ、フレームから私好みに組み上げた車体だけにグラベルロード自体に感じている不満というよりも、私のパーツアッセンブルやカスタマイズに対しての不満が殆どです。
一周年の節目ということで、今回はバラ完グラベルロードのちょっと気になっている点や今後のカスタマイズについて話題にしてみたいと思います。
大きな不満は無しも調整は甘め?一年経過したバラ完グラベルロード
いきなり田んぼのど真ん中から失礼しますが、こちらが現状のバラ完グラベルロードこと「KONA ROVE ST DL カスタム」。
パッと見では外観に大きな変化はありませんが、バラ完直後からそれほど間を置かずドロッパーシートポスト&リモートレバーが追加され、数ヶ月前にもドロップハンドルをライズのある物に交換しています。
マウンテンバイクからの乗り換えということで、はじめのうちは乗車姿勢のギャップに苦しみましたが、このふたつを導入したことで前傾姿勢による体への負担が大きく軽減されました。
余談ですが、お気に入りの撮影場所が次々と潰されてしまい、現在は適地を求めて迷走中。
スタンド無し自転車だと、撮影場所に困ることがしばしばありますね。
さて、目下一番のお悩みがこの部分。
30mmライズのドロップハンドルことSURLY「TRUCK STOP BAR」に交換した際に、バーテープもクッション性の高い厚手の物にしたものの、これが失敗でした。
巻き方が拙かったせいもありますが、ハンドルのフラット部分にライズによる肩があるため、フラットポジションを多用すると、バーテープが肩部分を下るようにずり落ちてしまいます。
真上から見るとわかりやすいですが、左側とくらべると右側のエンドテープ部分がステム方向にずり落ちていますよね。
それに加えて、テープの粘着力が腕から伝わる加重に負けてしまい、巻きの間隔も乱れてしまっています。
因みに、タイヤが真っ白なのは農繁期だから。
グラベルロードのタイヤなら30分も乗れば勝手に綺麗になりますが、ファットバイクだと目も当てられないことに。
バーテープには5mmと厚手でコスパも良かったBIKE RIBBONの「CICCIO/チッチョ」を選んだのですが、ライズ付きのハンドルには一般的な糊つきバーテープは相性が悪い模様。
多少高価でも、糊なしでバーテープの裏面全体で貼り付いてくれるシリコン製バーテープを選べば良かったと後悔しています。
あと、エンドキャップの処理が難しい上に見た目も悪くなるので、厚すぎるバーテープは考えものですね。
悪路やロングライドのために適度なクッション性は欲しいですが、次のバーテープは3.5mm厚を上限にして選びたいところ。
近いうちにシリコン製のESI「RCT WRAP」かWOLFTOOTH「Supple Lite Bar Tape」のどちらかに買い替える予定でいますが、最近話題のIOMIC/イオミック「 iX-B BAR TAPE」も気になりますね。
こちらはエラストマー素材ですが糊なしで使用感も上々と聞きますし、テニスラケットやゴルフクラブ用のグリップで高い評価を受けている国内メーカーの新製品だけに、一度くらいは試してみたくなります。
不満点がハンドルまわりに集中していますが、お次はこちら。
興味本位で導入してみたSENSAH/センサーの11速デュアルコントロールレバーです。
浅く内側に倒すとシフトアップ、深く内側に倒すとシフトダウンといった癖のある操作感ですが、慣れれば普通に使え、クリック感がシマノ製よりも心地い良いと評する方も少なくありません。
価格はシマノ105の半分以下ですし、私も普段使いならこれで十分では?という意見ですが、問題はそこではありません。
よく見ると、レバーの先端に白いドットが見えると思いますが……
これ、何だと思います?
実はレバー表面に施された滑り止め加工の名残で、一年後の現在はその大半が失われた状態。
こちらが購入直後の画像となり、今ではレバー正面の「TEAM PRO」のテキストすら危うくなってます。
幸いレバーそのものの塗装は無劣化なので許せますが、使用一年どころか使用一ヶ月で滑り止めのエンボスプリントがポロポロと剥がれ落ちるのはいただけません。
一時期、第四のコンポメーカーになるのでは?と囁かれましたが、こういった作りの甘さは価格相応といった印象でしょうか。
元からオマケみたいな滑り止め加工だったので無くなっても何ら不都合はありませんが、いっそのこと粘着テープで綺麗さっぱり取っ払いたくなります。
実際にガムテープ程度で剥がれますしね……
続いては乗り味に大きく影響するタイヤ。
グラベル用タイヤはパナレーサーのグラベルキングが優秀過ぎて、あれこれ迷わなくて済むのが嬉しいですね。
チューブレス対応版の無印グラベルキング、サイズは700 x 38Cを履かせていて、オンロード8割オフロード2割程度の運用を想定して選んだ覚えがあります。
一年使ってもトレッド面に目立った減りはありませんが、数日乗らないで室内に保管しているとリアタイヤのトレッド面や側面にシーラントが粒状に滲むことから、それなりにダメージは被っていそうです。
シーラントの減りがリアタイヤの方が明らかに速いので、高性能で持ちも良いマックオフ製シーラントへの交換が現実味を帯びそう。
タイヤに関してはこのまま寿命まで使い続ける予定ですが、ノブ無しグラベルキングで未舗装路に躊躇なく突っ込めるかと聞かれると、答えに窮します。
もう少しだけ未舗装路に向いたタイヤに交換したい気持ちはあるのですが、2024年にグラベルキングのリニューアルがあり、どのモデルも総じて重くなってしまいました。
使用中のノブ無し旧グラベルキングが一本332g、現行の一番近いモデルでも一本420gと100g近い重量増ですから、仮にノブ付きのグラベルキングSKあたりに交換するなら、700 x 30Cへのサイズダウンもやむなしでしょうか。
耐久性がアップしている点は嬉しいのですが、個人的にグラベルタイヤは400gアンダーを死守したいのが本音ですね。
最後はこちら、スプロケットとリアディレイラーに関して。
スプロケットは11速MTB用「CS-M8000-11」、リアディレイラーは11速GRX「RD-RX812」ですが、実はこの組合せは非推奨。
マニュアル通りならリア11-46Tのスプロケットは使えない筈ですが、先人達によると問題なく使えるとのこと。
この組合せが原因なのか定かではありませんが、11速GRXの変速調整が割とシビアでバラ完直後から設定に悩み続けています。
トップギア側主体で調節するとローギア側で僅かに異音、ローギア側主体で調節するとトップギア側のレスポンスが悪くなる。
両サイドの妥協点を見付けてバランスよく調整しなければならず、未だに100%満足な状態には至っていません。
ネット上の書き込みに「GRXの11速に12速チェーン使うとギアピッチに対してクリアランスが増えてインデックス調整が楽になる」といった情報がありましたが、この話にすがりたくなるほど。
シマノ製チェーンは12速用から仕様が変わっているはずなので、この12速チェーンがシマノ純正のことなのか互換品のKMC製のことなのかが気になります。
また、GRXでMTB用のスプロケットを使用する際はフリーボディに1.85mm厚のスペーサーを入れる必要があるのですが、なんとなくこれも影響していそうな印象。
トップギア側のリミット調整でチェーン側面がディレイラーハンガーに触れるくらいに調節すると11速全てが良い感じに変速するので、1.85mmスペーサーの影響でトップギアとディレイラーハンガー間のクリアランスが狭くなりすぎている疑いも。
ダメ元で、スペーサーを1.85mmから手持ちの1.5mmに交換して、クリアランスを僅かに広げてあげるのも手でしょうか。
あと、これは非推奨の11-46Tスプロケットを使っているせいだと思いますが、GRX「RD-RX812」のチェーンスタビライザー機能をオンにすると変速のスムーズさに悪影響が出ます。
オフの時はスムーズに変速しても、オンにするとチェーンが音鳴りしたり変速がぎこちなかったりと、リアディレイラーを再調整したくなるレベル。
適正な11-42Tスプロケでも少なからず起こる現象なのか知りたいところですが、チェーン長のミスマッチやBテンションボルト(エンドアジャストボルト)の調整不足も怪しいですね。
ひと通りネット上で調べてみましたが、同じ症状で悩んでいる方を見掛けなかったので「ちゃんと推奨された通りの運用をしなさい!」そうお説教されている気分。
まとめ
今のところ、バーテープくらいしか近々に手を加える予定はありませんが、デュアルコントロールレバーの交換は悩みどころ。
候補としてシマノ105 ST-R7000を考えていますが、あえてブレーキとシフターを別々にするレトロなカスタマイズにも惹かれます。
また、前々からダブルレッグセンタースタンドの導入を考えていて、取付け方法についてあれこれ思案している最中。
センタースタンドは500g前後と重いですし、取付け時にはフレームに傷が付きやすいので、あると便利なのはわかっていてもなかなか導入に踏み切れないでいます。
余談ですが、今回のライド中に謎の物体を撮影。
オッサンが外で散髪したんか……
最初はそう思ったのですが、この剛毛は恐らくアイツの体毛。
疥癬でも患っているのか、皮膚ごと剥がれ落ちていました。
今年こそ、ライド中に出会ってしまいそうな予感。