フィニッシュテープはどれが最適?バーテープのエンド処理方法あれこれ

フィニッシュテープは何が最適?バーテープのエンド処理方法あれこれイメージ01

これは自転車を趣味にしはじめてから気付いたことですが、メンテナンスやカスタマイズにまで熱が入ると、とあるモノが増え始めます。

もしかしてケミカル類のこと?

それとも専用品が多すぎる工具類のこと?

確かにそれらも当てはまりますが、私のツールケースを地味に圧迫しているのはテープ類の数々です。

クリアテープ・養生テープ・マスキングテープ・両面テープといった定番どころはもちろん、チューブレス用のリムテープや車体用の保護テープ類まで含めると、両手の指では数え切れないかも知れません。

さて、ここからが本題。

そんなテープ軍団の一角、バーテープのエンド処理に愛用していた3Mのプラスチックテープが残り少ないことに気が付きます。

バーテープの巻き終わりを担うエンドテープフィニッシュテープと呼ばれる物ですが、バーテープの同梱品で間に合わせたりホムセンで買える安価なビニールテープで済ませたりする方も多いですね。

3Mプラスチックテープ

正式名称は「3M スコッチ プラスチックテープ」だったと思いますが、バーテープのエンド処理用として昔からよく知られた製品で、耐久性や耐候性に優れ長期間使用しても糊がベタつかないことから人気を集めていました。

私が購入した数年前の時点でも品薄傾向にありましたが、少しは買いやすくなったかな?と期待しつつネットショップを漁ってみると……

期待に反して、エンド処理用として打ってつけだった19mm幅のブラックだけが、どこを探しても見つかりません。

他カラーや38mm版の在庫はまだあるとはいえ、まさか絶滅状態になっているとは思いもしませんでした。

正直、細かいことを気にしなければ安価なビニールテープでも代用できますが、夏の暑さでテープが剥がれたり糊がベタついたりするのは御免被りたいところ。

結果として、3Mプラスチックテープの後釜となる製品は無事に見つかりましたが、今回はバーテープのフィニッシュテープとしても使える市販のテープを幾つか紹介するとともに、テープを使わないエンド処理の方法についても話題にしてみます。

ベタつかず劣化に強い!フィニッシュテープとして使える市販のテープ3種

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素直にバーテープ専用のフィニッシュテープを選んでも構わないのですが、ホムセン等で買える製品の方が安価なことが多いですね。

バーテープを巻く下処理としてケーブルの仮固定やルーティング用としても使え、残量を気にせずに多用途に使えるのも魅力でしょうか。

画像左が冒頭でも触れた「3M スコッチ プラスチックテープ」で、クリアを含め全8色のカラーバリエーションがあります。

耐熱・耐候・耐水・耐摩耗・デットストレッチ・凹凸面対応とフィニッシュテープに求めらる要素を満たし、経年劣化しても糊がベタつかないのが最大の魅力。

画像は38mm幅の物ですが、ブラック以外なら19mm幅でも普通に入手可能です。

とはいえビニールテープ特有の安っぽい光沢感があるため、この辺りは好みが分かれるかも知れませんね、自転車用として使うならホワイトとブラックの2色に絞るのがおすすめでしょうか。

そして、画像中央が代替品として選んだDENKA/デンカのハーネステープ「ビニテープ #234W」です。

本来の用途は自動車電気配線の結束用だそうですが、エンジンルール内にも対応するため熱に強く経年劣化によるテープの変形にも耐性があります。

一般的なビニールテープよりも糊が控え目ですが、ベタつかないのにしっかりと固定でき、0.13mmと薄いため凹凸面や曲面への追随性も必要十分。

テープ幅は19mmで14色ほどカラーバリエーションがありますが、テープ表面が半光沢仕様になっているため、ビニールテープよりも高級感のある仕上がりになるのが嬉しいところ。

因みに、3Mプラスチックテープほどではありませんが、このハーネステープも実売店での入手が困難。

デンカの「ビニテープ」はどこのホームセンターにも在庫があり、「あった、あった、このテープ!」と直ぐに見つかるのすが、これが罠だったり。

同じデンカのビニテープでも、こちらは電気絶縁用のビニールテープであって、私の求めるハーネステープ「#234W」とは全くの別物。

初見だとまず騙されますしハーネステープ自体の取扱いも稀なので、確実に指名買いできるネット通販を活用しましょう。

トリを飾るのは画像右の製品、シリコン製の自己融着テープです。

画像はTESA/テサの自己融着テープですが、最近はホームセンターのPB商品なんかでも見掛けるようになり、紹介した3種類の中では最も入手が容易かも知れません。

本来の用途は水道管などの水漏れ補修が主ですが、表面に糊が一切見あたらず自分自身にしか貼り付かないという性質を備えているため、フィニッシュテープとしてだけでなく自転車を傷から守る保護テープとしても役立ってくれます。

当たり前ですが、テープ表面に糊が無いので何年経ってもベタつきは生じませんし、何かとデリケートな艶消しフレームに保護テープとして使っても下地を侵す心配がありません。

同じ自己融着テープにも幾つか種類がありシリコン製はテープ長が短い上に割高ですが、長期間ノータッチで過ごしたいなら耐久性や耐候性に優れるシリコン製を選ぶのが吉です。

欠点はテープを2倍程度までストレッチさせてから巻き付ける必要があることで、処理後のテープ幅が不均一になりがち。

エンド処理をテープ一本分の幅で綺麗にまとめるような使い方には向いておらず、フィニッシュテープをぐるぐる巻いて幅広く処理したい場合や、ハンドルとバーテープの段差や境目ごとテープで覆ってしまうような使い方に向いています。

拘り派にはコレ!自転車専用のフィニッシュテープ3種

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他に使う用途も無いし、間違ったテープを購入したくない……そんな方には自転車専用のフィニッシュテープがおあつらえ向き。

まずは、迷ったらコレを買っておけ!的な存在なのが画像左のVELOX/ヴェロックスのフィニッシュテープ「PLASTADER」です。

専用品だけにエンド処理がしやすく件の糊問題も難なくクリア、20mm幅×8m長で1000円程度と割高過ぎない点も嬉しいですね。

ビニールテープではなくプラスチックテープということで3Mに近い性質がありそうですが、表面の落ち着いた質感はデンカのハーネステープを思わせ、両者の良いとこ取りといった印象。

何故か某所のレビューでは両極端な評価になっていますが、車体を屋外で保管していたり過剰にテンションを掛けてテープ巻いたりすると、不具合を招きやすいとのこと。

お次は画像中央のDIXNA/ディズナのフィニッシュテープ。

割とよく知られた製品なのでご存知の方も多いと思いますが、こちらは仕上げの飾りテープとしての意味合いが強いフィニッシュテープでしょうか。

もちろん、単体で使用してもバーテープの巻き終わりを担うフィニッシュテープとして過不足ありませんが、外観に高級感があるため市販テープで処理した上から巻き付け、粗を覆い隠したり保護したりする使い方も。

テープ幅は20mmで長さは16.5cm、左右2本入りで価格は300円程ですが、個人的にテープ幅はもう少し広いほうが使い勝手が良い気がします。

画像右はMTB用グリップで知られるESI gripsのフィニッシュテープで、市販テープでも触れたシリコン製の自己融着テープ。

自転車専用品としては珍しい自己融着ですが、こちらはESI gripsのシリコン製バーテープ「RCT Wrap Bar Tape」に同梱されているフィニッシュテープのロングバージョンとのこと。

フィニッシュテープとしてはもちろんのこと、車体を傷から守る保護テープやフレームプロテクターとしても使え、糊なしで下地に優しく劣化しづらい特徴も市販のシリコン製自己融着テープと共通しています。

全8色とカラーバリエーションは豊富ですが、25mm幅×3m長で2000円前後の価格は市販品と比べると少し割高に感じるかも知れませんね。

シリコン製だけに経年劣化には滅法強く、同じく長寿命なシリコン製バーテープとセットで使いたくなる製品です。

便利だけど欠点も…フィニッシュリングでテープ要らずなエンド処理

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最近、よく見掛けるようになったのがこの「フィニッシュリング」です。

フィニッシュリング、ストッパーリング、バーテープストッパーと呼ばれ方も様々ですが、素材や構造は共通していて伸縮性のあるシリコンリングでバーテープのエンド処理をしてくれる代物。

フィニッシュテープ要らずで何度も再利用が可能……

私のように不器用な人間には夢のような製品ですが、その利便性を帳消しにする欠点も。

リング状という構造が災いして後付けでの導入がとにかく面倒。

バーテープの巻き直しどころか、デュアルコントロールレバーをハンドルから取外したり、ケーブル類をリングに通したりと、導入までのハードルが高すぎるのです。

おまけに厚手のバーテープにはフィットさせづらいという弱点もあり、車体をバラ完でもしない限り使ってみたいとは思えないのが正直なところ。

フィニッシュリングを上手く活用すると、バーテープの終端を斜めにカットする手間が無くなるかも知れないのが唯一の希望でしょうか。

欠点を克服!バーテープクランプ&クリップでテープ要らずなエンド処理

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さて、フィニッシュリングで絶望した皆様に朗報。

後付けでは導入しづらいという欠点をある程度克服したのが、こちらのバーテープクランプとバーテープクリップです。

画像右はARUNDEL/アランデルの「BAR TAPE CLIPS」という製品で、ドロップハンドルに後付けで導入が可能。

リングの一箇所に割りが入っていてバーテープの上からクランプする仕組みですが、一見硬質に見えるリングには柔軟性のある素材が使用されているため、デュアルコントロールレバーやケーブル類を取外さずに後付けできます。

とはいえ、ケーブル用の溝が180度反対方向にふたつ設けられているため人によって好みが分かれますし、取付けの際にケーブルのルーティングをやり直す必要があるかも知れません。

無線シフターならハンドルまわりのケーブル類はブレーキホースだけなのでそれほど煩わしさは感じませんが、シフターとブレーキのケーブルをまとめてルーティングしているような方には少し引っ掛かる仕様でしょうか。

また、画像右はDIA-COMPE/ダイアコンペの「BAR TAPE CLAMP」で、ケーブル用の溝も含めて構造は似通っているものの、こちらは硬質なアルミ製。

2ピース構造により後付けも問題なく行え対応ハンドル径はΦ22.2~24.0mm、カラーはブラックとシルバーの2色で外観も悪くありません。

アランデルが1000円程、ダイアコンペが3000円程と結構な価格差ですが、どちらもニッチな製品だけに品薄状態が続いています。

こちらもフィニッシュテープと完全に置き換われるほどの完成度ではありませんが、フィニッシュリングよりも現実的な作りになっているので、比較的安価なアランデルを試すのも面白そうですね。

まとめ

フィニッシュテープとして使える市販テープや自転車専用のフィニッシュテープを幾つか紹介してみましたが、市販品ならデンカのハーネステープ、自転車専用ならVELOX/ヴェロックスのフィニッシュテープ辺りをおすすめしたいところ。

フィニッシュテープが不要なリング類も気になりますが、やはり何らかの欠点を抱えている印象は拭えず、フィニッシュテープのお手軽さが際立つ結果になりました。

フィニッシュテープは何が最適?バーテープのエンド処理方法あれこれイメージ06

因みに、上画像は3M プラスチックテープでミニベロのバーテープをエンド処理した際の物です。

数年使用し続けても目立った劣化は無く糊もベタつくことはありませんでしたが、あらためて見るとビニールテープに似た安っぽい光沢感が少し気になりますね。

フィニッシュテープは何が最適?バーテープのエンド処理方法あれこれイメージ07

そしてこちらの画像がグラベルロードのバーテープを代替品として選んだデンカのハーネステープでエンド処理した物。

3Mよりも光沢感が控えめな仕上がりとなり、以前よりも落ち着いた印象になりました。

ハーネステープでのエンド処理は、バーテープを固定する最初の二巻きに多少テンションを掛け、飾りテープを兼ねた最後の一巻きを緩めに仕上げるのがコツ。

艶消し・マット塗装の車体とも相性が良さそうですし、今後はデンカのハーネステープが私の定番になってくれそうです。

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