フルフィンガー限定!真夏でも涼しい自転車用グローブを探してみた

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今年も自転車に乗ることが苦痛に感じる季節がやってきました。

北国育ち北国住まいの私が最も嫌いな季節……そう「夏」です。

暑さだけならまだしも、私がそれ以上に忌避しているのが照りつける強い日差し。

ハイ、何を隠そう私はある種の「紫外線アレルギー」だったりします。

発症してからというもの真夏でも長袖が当たり前になり、日焼け止め無しでは夕方と夜にしか半袖を着られないという、変種のバンパイアになりました。

ここ数年は症状が安定していて、長袖と日焼け止めだけで特に不自由はしていなかったのですが、今夏からはどうも怪しい風向き。

今までなら普通に素肌を晒せていた部位にも症状が現れ始め、不本意ながら紫外線アレルギーが一段階シフトアップしたのを実感します。

具体的な部位は長袖では覆いきれない手首より先ですが、私は寒い季節とトレイル以外は完全に素手派なので、症状の拡大は時間の問題だったのかも知れません。

さて、対策するには日焼け止めが最も効果的かつ手っ取り早いものの、この部位には日焼け止めを使いたくないのが正直なところ。

べとつきやぬるつきによる不快感がありますし手のひらは頻繁に洗う部分でもあるため、使用感の悪さの他に効果の維持にも疑問符が付きます。

そうなると、素手派の私がとれる手段はただ一つ。

今更ですが、サイクルグローブをしっかりと着用する。

それも手をすっぽりと覆えるフルフィンガーグローブに限ります。

真夏に長袖に続いて、真夏にフルフィンガーグローブかよ……

そんな溜息が漏れますが、夏場でもフィンガーレスならサイクルグローブを使用されている方が大多数ですし、トレイル用ならフルフィンガーでも夏向きな製品があるので、それほど悲観したものではないかも知れません。

フィンガーレスグローブで指だけ日焼けするのがイヤ!

ブレーキやシフトレバーの操作で指が滑りそうになる

私の理由以外にもこういった需要が少なからずありそうなので、今回は真夏でも使える「涼しいフルフィンガーグローブ」という少し矛盾したテーマでお送りしてみます。

夏用フルフィンガーグローブは登山・自転車・ランニング用が狙い目

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言い忘れましたが、「夏でも涼しいフルフィンガーグローブ」というテーマで記事を書くのは、これで二度目。

以前も私の紫外線アレルギー絡みで記事にしていますが、こちらは増車したフルサスMTB用として3シーズン使えるフルフィンガーグローブを探す意味合いの方が強かったように思います。

夏でも快適なフルフィンガーはどれ?冷涼サイクルグローブあれこれ
春夏の日焼け対策にフルフィンガーのサイクルグローブを購入。通気性が良く蒸れずに涼しいのは勿論ですが、それに加えてUVカット・タッチパネル対応・吸汗速乾・メッシュ素材・汗拭きパッド・手のひらパッドなどの機能を備えている製品がオススメですね。

四年も前の記事なので、紹介しているフルフィンガーグローブの大半が手に入らない状態ですが、探し方・選び方のイロハに大きな違いはありません。

夏でも涼しいフルフィンガーグローブを探すなら、本命の自転車用以外にも登山用のトレッキンググローブやジョギングやマラソン用のランニンググローブも狙い目だったりします。

特に登山用のトレッキンググローブは自転車用のサイクルグローブと共通点が多く、そのまま流用できる製品も珍しくありません。

自転車用のフルフィンガーグローブは元々選択肢が少ない上に、その殆どがオンロード用ではなくオフロード用という状況。

目ぼしい製品が見つからない時は、サイクルグローブに拘らず夏用のトレイルグローブやランニンググローブもし視野に入れてみましょう。

夏場にフルフィンガーグローブ!ライドでの使用感を確認してみる

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目ぼしいフルフィンガーグローブをピックアップする前に、ちょっとした実験。

夏場にフルフィンガーグローブを使うと、一体どのくらいの不快感があるのか?

グローブ選びの参考に、この情報をリアルに知りたくなりました。

実験台となるのが、フルサスMTBからグラベルロードに乗り換えて以来、すっかり出番の無くなったトレイル用のサイクルグローブ。

現在も販売されているGIROの「XNETIC TRAIL GLOVE」という製品で、夏を含む3シーズンに対応したMTB用のグローブです。

外観はやや暑苦しく見えるものの、手の甲側は薄手のニット素材、手のひら側はパッド付きのパンチメッシュ、指の側面がシースルーのメッシュ生地と夏場にもそこそこ対応できる設計。

梅雨入り前後の初夏なので気温はまだ30度ほどですが、快晴の中を40km程ライドしてみました。

結果を一言でいうなら、全然アリ。

元々3シーズン用のグローブなだけあって、不快感の少なさに驚きます。

特に甲側のニット生地、指側面のメッシュ生地の効果が高く、走行中は風による涼しさをハッキリと実感できました。

流石に信号待ちなどの停車中は暑さを感じますが、着用を躊躇わせるほどではありませんね。

さて、これはフルフィンガーグローブに限った話ではありませんが、予想通りだったのが手のひら側です。

こちらは走行中に風を浴びない上に、手汗が時間経過とともに厚手の生地に蓄積するため、しっとりと汗で濡れた状態が長く続きました。

手のひら側の生地は落車時のダメージから守ってくれる役割もあるので、合皮素材やパッドの有無は無視できない要素ですが、私のように元々素手派で紫外線対策がメインな場合は取捨選択に悩むところでしょうか。

3シーズン用でも十分に耐えられるので、総評として夏場にフルフィンガーでも通気性の良い素材なら不快感は殆ど無い

そういった感想に落ち着きそうです。

夏の自転車で使える「フルフィンガー」のグローブあれこれ

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以前と比べて目ぼしい製品が少なくなった気もしますが、夏でも涼しいフルフィンガーグローブを幾つかピックアップしてみます。

トップバッターはオンロード用のサイクルグローブから。

画像左はモンベル「WIC.クール サイクルグローブ」で、甲側の大部分がモンベル自慢の冷涼・速乾素材であるウイックロンクールで覆われた仕様。

UVカット効果はもちろんのこと親指根元には汗拭き用のワイプが備わり、指の側面も粗目のメッシュ生地になっているなど、夏向けのサイクルグローブとして卒の無い仕上がりです。

ただ、手のひら側がパッド付きな上に艶のある合皮製なので、通気性や速乾性に過度な期待は禁物。

一応、パンチメッシュにはなっていますが、手汗多めの自覚がある方にはやや不向きかも知れません。

画像右はパールイズミ「UV フルフィンガー グローブ」で、夏用のフルフィンガーグローブとして完成度の高い製品です。

甲側は薄手の速乾生地、手のひら側は通気性の高いメッシュ生地とパッドのハイブリッド、手首まで覆える長めのカフ、親指には汗拭き用のワイプありと至れる尽くせり。

これでもかというほど自転車向きな機能を満載したグローブなので人気の高さにも頷けますが、縫製が弱いという欠点も。

この欠点さえなければ直ぐにでも飛びつきたくなる製品ですが、自分で繕ったり解れたまま使い続けている方も多いとのこと。

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続いて、同じサイクルグローブでもこちらはややオフロード向けの製品。

私が実験したGIRO「XNETIC TRAIL GLOVE」の親戚とも呼べるグローブです。

画像左はGIRO「DND2」で、薄手フルフィガーグローブの定番製品。

こちらも3シーズン対応ですが通気性はやや劣り、そのかわりとして親指根元に汗拭き用のワイプを備えています。

シンプルで使い勝手の良いグローブですが、機能的には可もなく不可もなくな印象ですね。

画像右はGIRO「TRIXTER」で、GIROのフルフィンガーグローブでは最も夏向きな製品。

指の側面が通気性の高いパンチメッシュになっている上に、各部には汗で冷却効果を発揮する特殊な生地が採用されています。

手のひら側には厚手のパッドは備わっておらず、親指根元に汗拭き用のワイプもありませんが、全体的に薄い仕上がりになっているので、通気性と速乾性には高い期待を寄せられそう。

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お次はサイクルグローブではなく、夏用トレッキンググローブからのチョイス。

画像左はイスカ「クールメッシュ トレッキンググロ-ブ」で、シュラフで有名な国内企業の夏用トレイルグローブ。

甲側は通気性の高いメッシュ生地で速乾性に優れるクールマックス素材を採用、カフがベルクロ留めになっているため汗ばんでも着脱が容易なのも魅力でしょうか。

デザインに癖が無いため使いやすく、スマホを操作性しやすいという評価も聞かれます。

注意点として、特にUVカットなどの機能は謳われておらず、合皮製の手のひら側はやや速乾性に劣るとのこと。

画像右はモンベル「クールグローブ」で、トレッキング用にもかかわらず前述したモンベルのサイクルグローブよりも自転車用として使いたくなる製品。

構成はWIC.クール サイクルグローブに似通っていますが、手のひら側の通気性や速乾性はこちらの方が優秀です。

トレッキング用なのでパッドも汗拭きワイプもありませんが、モンベル版のGIRO「TRIXTER」といった印象ですね。

因みに、クールグローブには更に通気性や速乾性を高めた「WIC.クール ライトグローブ」という姉妹品もあります。

こちらは手のひら側の合皮素材が廃され、汗・暑さ・紫外線対策に全振りした割り切った仕様。

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最後はこちら、レーシンググローブランニンググローブと呼ばれるラン用に特化した製品。

防寒を目的とした冬用兼オールシーズン用と、UVカットを目的とした3シーズン用に大別されますが、夏用のランニンググローブは手のひら側が通気性と速乾性に優れるメッシュ生地になっていることが多いです。

自転車用として流用する場合、落車時の守りとしては力不足なものの、甲側だけでなく手のひら側もドライでいられるのは魅力的に映りますね。

街乗りやゆるポタ、自転車で通勤や通学する方の日焼け対策としてなら十分に役立ってくれるので、ガチ乗り用のグローブと使い分けるのも手でしょうか。

素手派の自転車乗りにも受け入れやすいフルフィンガーグローブかも知れません。

まとめ

一通り夏場に使えそうなフルフィンガーグローブを紹介してみましたが、サイクルグローブならGIRO「TRIXTER」、トレッキンググローブならモンベル「クールグローブ」あたりが好みですね。

機能満載なパールイズミ「UV フルフィンガー グローブ」も捨てがたいですが、縫製が甘いので着脱に気を遣う点が購入を躊躇わせます。

ぶっちゃけ、夏場は街乗りやゆるポタくらいしか気力が湧かないのでランニンググローブで十分な気もしますが、本格的な夏が到来するまでは手持ちのGIRO「XNETIC TRAIL GLOVE」で粘ってみる予定でいます。

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