去年の話ですが、自転車のオフシーズンに突入する直前に
ADEPT(アデプト)のハイライドというサドルを購入しました。
コンフォートサドルとしては314gと軽量で見た目も良かったのですが
残念ながら予想していたよりも座面が硬く
結局、所有しているミニベロ・ファットバイクのどちらにも使わず仕舞いでした。

実のところ、現在ミニベロにメインで使用している
SERFAS(サーファス)のRXアドバンスは座面が非常にやわらかく、乗り心地も抜群です
実用性だけで判断するなら、特に不満を感じる要素はありませんが
このサーファスのRXシリーズには、アドバンス以外にロード用とレース用が存在し
RXアドバンスの欠点である、ボテッとした見た目と
485gという見た目通りの重さが補われています。
どうせなら、全種類の乗り心地を試してみよう!!と思い立ち
今回は、RXシリーズの中で最も軽量なレース仕様のサドル
『RX-RR RACE READY(レースレディ)』を購入してることにしました。
サーファス『RX-RR(レースレディ) 』を購入
サイクリング向けの『RXアドバンス』に続いて
RXシリーズ通算2つ目のサドル『RX‐RR(レースレディ)』を早速購入してみました。
左右二つに分かれたデザインはRXシリーズに共通した仕様で
ペダリングの際に左右が独立して動く事で摩擦による痛みが軽減される仕組みです
カタログスペックでは重量320gとありましたが、実際のパッケージには347gと記載があり
他にもMサイズ、width160といった表記がみられます
ひょっとしたら、国内で未発売のSサイズや座面幅の狭いモデルがあるのかも知れません。
さて、レース用ではありますがRXシリーズということで
やはり座面のやわらかさが気になります
座面の厚さは画像の通りで、指で押してみると…
あれ?おかしい?やわらかくないぞ
前回購入したアデプトのサドルと比べると十分にやわらかい部類に入りますが
RXシリーズとして見ると、随分と座面が硬い印象です
とはいえ、RXアドバンスを使い始めた当初も指で押した際は硬いと感じたので
実際に使用してみるまでは何とも言えません。
続いて、サドルのフォルムについてですが
流石にレース用と謳っているだけにコンフォートサドルにありがちな
ボテッとした野暮ったさはなく、シリーズ中では最もスッキリとした見た目をしています
また、他のRXシリーズとは異なりサドルの表面が手で触ると気持ち良いくらい滑らかで
座面はRXシリーズでは唯一の防水仕様です。
サーファス『RX-RR(レースレディ) 』で実走した感想
座面の硬さに不安を感じつつも、都合よく好天に恵まれたため
普段着のジーンズのまま、40kmほどミニベロで試走してみました
因みに、この時期は路面の雪解け水が酷いのでフェンダーを付けています。
最初の数kmは不慣れなサドルにどうしても違和感があり
座面がフラット過ぎるかなぁ~という感想でしたが
座面の滑りの良さは、ジーンズ越しにも伝わるくらいで
レーパンとの相性が良さそうな素材感です。
20kmを過ぎたあたりから、徐々にお尻に違和感が出始めました
晴天でしたが強風気味だったため、低速で走り続けたこともありますが
やはり座面の硬さが影響しているのは否めません。
途中で3回ほど自転車を離れ、休憩を兼ねた15分ほどのインターバルを挟みましたが
お尻に軽い痛みを感じつつも、何とか40kmを走り切れました。
痛みが出たとはいえ、いままで使用したサドルの中では悪くない方です
RXアドバンスを100点とするなら、前述のアデプトのハイライドが50点
予備用として、たまに使っているVELOの VL-1475が80点
今回のRX‐RRが70点くらいのスコアになると思います。
RXシリーズの中ではレース用という位置付けなので
カジュアルウェアのまま乗る、私のような使い方は全くお勧めできませんし
コンフォートサドル並みの快適さを求めるのは、お門違いです
結果として、このサドルはレーパンを着用して
はじめて真価を発揮するサドルだと強く感じました。
ジーンズ履きな上に、ロードよりも遥かに
路面からの振動が伝わりやすいミニベロで40kmを試走した割には
善戦したと言えるでしょう。
まとめ
三種類あるRXシリーズのうち、画像左のRXアドバンスと
画像右のRX‐RR(レースレディ)を試してみましたが
重さとフォルムを気にしなければRXアドバンスはコンフォートサドルとして
オールマイティに使えると思います。
また、本来はレース用のRX‐RRはレーパンを使うことを前提に設計され
両者を併用する事で、初めて快適さが底上げされるサドルでしょうか。
次回はいよいよロード向きのコンフォートサドル
画像中央の『MH RX ハイパフォーマンス』を試すことになりますが
RX‐RRとは異なり、RXアドバンスの持つ座面のやわらかさを保ったまま
スリムに再設計されたサドルなだけに、期待を裏切らない結果になりそうです。
ミニベロ用のサドルはRXシリーズでほぼ決まりなのですが
乗車姿勢がアップライト寄りになってしまうファットバイクとは相性が悪く
使いまわししても、あまり良い結果が得られていません
ミニベロ用が一段落したら、ファットバイク用としてSELLEROYALのSCIENTIA
スポーツアラーのエラストマタイプ、WTBのコンフォートタイプを試してみたいところです。