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タイヤの技術が靴底に!自転車用シューズ『CHROME KURSK AW』の感想

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珍しいこともあるもので、こんな場末のブログに提供案件です。

声をかけていただいたのは『CHROME INDUSTRIES JAPAN』様でメッセンジャーバッグなんかで名前を聞いたことがある方も多いハズ。

某ブラウザと名前が一緒なので少し混乱しますが、CHROME/クロームは自動車のシートベルトバックルをメッセンジャーバッグ用に再利用したことで注目を集めたアメリカ発のブランドで、今ではサイクリングチームやプロスケーターのスポンサーにもなっています。

私も過去にメッセンジャーバッグを漁っていた際に、特徴的なバックルのカッコ良さに目を奪われた記憶がありますが、あの重厚感はシートベルトが由来だったんですね…

さて、この手の依頼を受けてしまうと、どうしてもフラットな目線で記事を書くことが難しくなるので悩みましたが、今回は謹製のメッセンジャーバッグではなく『自慢の自転車用シューズを見てくれ!』とのこと。

今でもそうですが、私は趣味の自転車以外にもウォーキングやロングウォークを結構な頻度でこなしていて、その為か靴には並々ならぬ拘りを持っています。

そんな私ですから、自転車用シューズ、しかも自転車の国産タイヤメーカーとして知られるパナレーサーとのコラボシューズと聞いては、試さずにはいられません。

前置きはこれくらいにして、CHROMEの自転車用シューズこと『CHROME KURSK AW/クローム クルスク オールウェザー』を早速チェックしてみましょう!

靴底とインソールが秀逸!『CHROME KURSK AW 』の詳細&サイズ感

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さて、今回紹介するCHROME×パナレーサーのコラボモデルですが、大きく分けて三種類あり上画像の製品が最もスタンダードな『KURSK/クルスク AW』です。

今回の案件は自分で使いたいシューズを選ぶことができず、サイズだけ指定して申し込む形式でしたが、私の手元に届いたのは、大方の予想通り『KURSK AW』のNIGHT(ブラック)カラーでした。

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他にも、紐なしスリッポンタイプの『DIMA/ディマ 3.0』、ミッドカットとローカットから選べてMTB向きな『SOUTHSIDE/サウスサイド 3.0』があり、さらにビンディング対応の別バーションも用意されています。

どのモデルも『アウトソールラバーにおいて相反すると考えられてきた“グリップ力”と“耐摩耗性”を高次元で両立』というのが最大の特徴になっていて、その部分にパナレーサーの持つノウハウが注ぎ込まれている模様。

オフ車乗り&雪国住まいなだけに『SOUTHSIDE 3.0』のミッドカットを試してみたかった…というのが本音ですが、紐の取り回しを気にする必要が無い『DIMA 3.0』も普段使い用として魅力的に映りますね。

なかなかツボを押さえたラインナップだと思います。

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ハイ、開封の儀式をあっさりすっ飛ばして、いきなりの登場ですが、KURSK AWのトップビューはこんな感じです。

タウンユースに向いた癖の無いデザインに仕上がっていて、ジーンズからドレス寄りのパンツまで幅広く対応してくれそうです。

私も薄々感じてはいましたが、見た目が某ユニクロや某無印のカジュアルスニーカーに似ているゾ…なんて野暮はツッコミは無しの方向で、タウンユースのカジュアルスニーカーなんで何処も似たり寄ったりな外観ですから。

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続いて全体を見回してみると、サイド、フロント、バックの外観はこんな感じになっていて、自転車用だけに踵(かかと)部分にはリフレクターが設けられていました。

アッパーの素材は摩耗に強い1000デニールのナイロン製で、完全防水ではありませんが生活防水程度の機能を備えていて速乾性にも優れています。

また、アウトソールとアッパー部分の境目となるフォクシングテープが、前モデルよりも5mmほど高くなっているそうで、ガセット付きのシュータンと合わせて雨や雪などに対しての耐候性がアップしているとのこと。

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NIGNTカラー限定ですが、踵部分だけでなくシューレースにもリフレクター機能が備わっていて、結びやすく解けにくい独特の質感をしています。

自転車用として考えると、トラブルを招きやすいシューレースタイプのスニーカーはマイナスな部分が多いのでは?と思っていましたが、靴紐にリフレクターとなると話は変わってきます。

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続いて、大注目の靴底に目を移してみますが、アウトソールのパターンは割と細かい方ですね。

パナレーサーとのコラボだけに自転車のタイヤチックな仕上がりなのかな?と勝手に予想していましたが、実際の感触は自動車のタイヤに近い印象でしょうか、ギュムギュムと吸い付くような感覚があり、これは確かにグリップ力が高そうです。

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よく見ると、靴底のエンブレムにはCHROMEとPanaracerのダブルネームが刻印されていました。凝った作りになっていて、普段は隠れてしまう靴底にあるのが残念なくらいです。

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さて、アウトソールと同じくらい拘って作られているのがインソール(フットベッド)でしょうか。

白黒ツートンのデザインも素敵ですが、何よりモチモチとした心地良い質感をしていて、歩行時のクッション性に期待がもてます。

インソールは値の張るガチのスポーツシューズでも真っ先にコストダウンの対象となってしまう部分ですから、この部分への拘りは嬉しい限りですね。

足裏を支える硬さが殆ど無いので、アーチサポート系ではなくエアクッション系のインソールだと思います。

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因みに、インソールを引っ剥がしたヒール部分にはクラッシュパッドと呼ばれるクッション素材も設けられていました。

ライディングや歩行時の快適さには相当な配慮が伺え、何やら執念のような物すら感じます…頑張り過ぎでしょパナレーサー。

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気になる重量ですがペアで920gと重めの仕様ですね、手で持ってもずっしりとした感覚がありました。

アウトソールやインソールがしっかりした作りになっているので、重量面はクッション性・耐久性・グリップ力とトレードオフになっているのでしょうね。

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最後に個人的に気になった部分と、最重要のサイズ感についてお伝えしましょう。

まずは気になる点ですが、上画像のようにヒール内側の仕上がりに雑な印象を受けました。

タウンユースのカジュアルスニーカーでは珍しくない仕様かも知れませんが、この部分の作りが荒くパッド等が備わっていない場合は、高確率で靴ずれを招きます。

履き続けることによって自然に馴染んでしまう部分ですが、足の皮膚がヤワな方や素足派の方はくれぐれも注意しましょう。

履き始めはこの部分にワセリンやクリームを塗ったり、踵にあらかじめ傷テープを貼っておくなどの対処がオススメです。

さて、最重要のサイズに関してですが…実は私が申請したのが28cm、実際に届いたのが27.5cmでした。

靴はサイズ選びが肝要なだけに何故だろう?と思い、気になってCHROMEの公式HPで確認してみると、KURSK AWは少し大き目の作りということで、『0.5cm小さめがおすすめ』といったアドバイスがされていました。

恐らく、この傾向に則ったサイズをチョイスしてくれたのだろうと思いますが、足の形状は個人差が大きいので素直に申請通りのサイズを提供して欲しかったところでしょうか。

私の素足の実寸は、足長27.5cm、足囲24.5cmとなり、提供の27.5cm(サイズ9.5)はジャストといえばジャストサイズなのですが、歩行メインで使うなら0.5~1cmは大き目を選びたいですね。

実際に足を入れてみても、確かにジャストフィットなのですが、これで歩くとなると少なからず不安を覚えるサイズ感です、歩き続けると血流で足先が浮腫み足が大きくなりますからね。

参考までにKURSK AW 27.5cmの実寸を上げておきますが、大雑把に計測して、外寸30cm、内寸28.3cm、外幅10.5cmくらいでした。

歩行とライドで検証『CHROME KURSK AW』の使用感は如何に?

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若干の不安を抱えながら、手始めに近場を散歩してみます。

前述したようにクッション性にかなりの拘りが見られるだけに、下ろし立ての靴にありがちな歩行の違和感はほぼゼロですね。

フラットな目線で評価しても、この手のカジュアルスニーカーとしては上質な履き心地で、コンバースのスニーカーやVANSのスリッポンで感じがちな足裏への突き上げ感は一切なく、私が抱いていたぺったんこな靴底への偏見が見事に打ち砕かれました。

比較にいちいち他社製品を持ち出すのは失礼かも知れませんが、歩行感はメレルのジャングルモックにも引けを取らず、ペアで920gの重量感も履いてしまえば気にならないレベルでしょうか。

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さてさて、ここまでは良かったのですが、3kmほど歩き続けると、私の懸念が的中してしまいます。

やはり、私の足型で歩行に使うにはサイズが不十分らしく、小指と踵に痛みを感じ始めます。

加えて、アッパーの素材がナイロン製ということもあり、真夏に使うと蒸れを免れません。

良く知られている話ですが、靴ずれは汗でふやけて弱くなった皮膚に摩擦による刺激が加わることで生じます。悲しいかな、夏の暑さとサイズの合わない靴という悪条件が重なり、数年ぶりの靴ずれでDNFとなりました。

私の足型のせいもありますが、歩行メインで使うなら最低でも0.5~1cmくらい大き目のサイズを選ぶことを推奨したいですね。

また、前述した踵部分の荒さも感じたので、足が馴染むまでは素足での使用は厳禁かも知れません。

結果的に公式HPとは真逆の提案になってしまいますが、紐靴はある程度の調節が可能なので、多少大き目でも差し支えないと思います。

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続きまして、靴ずれの傷が癒えた数日後に本命の自転車で試してみました。

流石に自転車向けに開発されただけあってペダルへの喰いつきが抜群に良く、セオリー通り母指球部分をペダルに宛がうと、吸い付くようなグリップ感があります。

特に、ピン付きのフラットペダルと相性が良く、アウトソールの細かな溝が効果的に働いてくれているようです。

また、ゴツ目のスニーカーやトレッキングシューズで自転車に乗ると、ペダリングの際にヒール部分がチェーンステーやシートステー、クランクアームに触れてしまうことがあるのですが、KURSK AWは作りのスマートさ故にそういった心配が一切ありませんでした。

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因みに、MTB用のフラットベダルはスパイクピンが鋭利に作られていて、普通のスニーカーで使うとすぐに靴底がボロボロになってしまいます。

普段はピン高を半分に抑えることで靴底の摩耗を防いでいますが、KURSK AWの耐久性ならピン高を標準に戻しても差し支えなさそうですね。

ピン高半分でもこれだけグリップしてくれるのですから、フルだと靴底をガッチリ捉えてくれるでしょう。

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最後に余談ですが、紐靴で自転車に乗る際は上画像のように、紐の余っている部分を横紐の下に通してしまうのがオススメです。

走行中に紐がチェーンやチェーンリングに巻き込まれてしまうのを防ぐ効果があり、プラプラする紐靴を気にせず安心して自転車に乗れます。

いつもは別途に『結ばない靴紐』を購入してすぐに交換しているのですが、珍しいリフレクター付き靴紐を活かす意味で、久々にこの小技を使ってみました。

まとめ

CHROME INDUSTRIES JAPAN様から提供していただいた『KURSK AW』を試してみましたが、改めてサイズ選びの重要さを実感する結果になりました。

私なりの感想を大雑把にまとめると

【1】歩行にも使いたいならサイズは0.5~1cm大きめが良い
【2】素足の場合は踵の作りに注意!
【3】春・秋・冬に履くのがベスト
【4】ピン付きのフラットペダルでガシガシ使って欲しい

こんな感じになるでしょうか?

私が身銭を切って購入するなら、踵にパッドが備わり冬でも使える『SOUTHSIDE 3.0』のミッドライズアッパーモデルを購入すると思いますが、今回の記事で興味を持たれた方はCHROME INDUSTRIES JAPAN公式HPページを是非訪れてみて下さい。

リンクは以下です、提供案件なのでこれだけはしっかりとアピールしておきますぜ!

⇒【CHROME INDUSTRIES JAPAN】

結構ディスっちゃたけど、こんな記事で大丈夫かコレ…

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