200g台の軽量サスペンションシートポスト『eeSilk』がイイ感じ

CaneCreek軽量サスペンションシートポスト『 eeSilk』イメージ01

ファットバイク大好きな私ですが、一応セカンドマシンとしてKHS製のミニベロ”F-20R”を所有しています。

軽量で小回りが効きますし、ミニベロらしからぬ速度が出せるので大変気に入っているのですが、初めて乗った時は、出足の軽さ以上に路面から伝わる振動の激しさに驚いた記憶があります。

このブログでもミニベロの振動対策として、バーテープの下に¥100ショップの防振ゲルパッドを敷き詰める方法やサスペンションシートポストを導入する方法を紹介した事があり、現在はその甲斐あってロングライドに耐えられるくらいには、乗り心地が改善されています。

振動が激減!?ミニベロにサスペンションシートポストは蜜の味

ミニベロとファットバイクの振動対策として効果的だった"Cane Creek THUDBUSTER/サッドバスター LT"や"SR SUNTOUR/エスアールサンツアー NCX"などのサスペンションシートポストを使用した感想のまとめ、両者の違いや設定方法、比較した結果についても説明しています。

特に効果の高さを実感したのがサスペンションシートポストで、本来はファットバイクに使用する予定で購入したCane Creekの“THUDBUSTER LT”が未だにミニベロに居座っている程です。

このサスペンションシートポストは、ミニベロに限らずロードバイクやクロスバイクの振動にも効果を発揮してくれるのですが、どの製品もシートポストとしては重すぎると言う欠点があります。

私が現在ミニベロに使用しているサッドバスターでも500g強の重量があり、軽さが尊ばれるロードバイクやミニベロで使うには、思い切った妥協が必要になります。

ノーマルポスト並みとは言わないまでも、もう少し軽量なサスペンションシートポストがあれば、もっと気軽に導入できるのに…と常々思っていたのですが、予想よりも早く私の願いが叶いました。

なんと、サッドバスターをリリースしているCane Creekから200g台の新作サスペンションシートポスト“eeSilk”が登場しています。

遂にキタ!ロードにも使える軽量サスペンションシートポスト

CaneCreek軽量サスペンションシートポスト『 eeSilk』イメージ02

現在、Cane Creekからは新作の”eeSilk”を含めて3種類のサスペンションシートポストがリリースされています。

どの製品もコイルスプリングの代用としてエラストマー樹脂が使われ、それが他のサスペンションシートポストと比べて軽量な理由です。

画像左が私が愛用しているサッドバスターロングトラベルこと”Thudbuster LT”で、重量はポスト長450mmタイプで540~570g、トラベルは76mm程でMTBやファットバイクに向いています。

画像中央がショートトラベルの”Thudbuster ST”で、重量はポスト長400mmタイプで454~474g、トラベルは33mm程で今まではこちらの製品がロートやクロスバイク、ミニベロに最適なサスペンションシートポストでした。

画像右が新作の”eeSilk”で、重量はポスト長350mmで295g、トラベルは20mm程で今のところポスト径はΦ27.2mmのみのラインナップです。

正直、295gなら安価なノーマルポストと変わらない重さですし、ロードやミニベロへの導入にも弾みが付きます。

20mmのトラベルは控えめに感じるかもしれませんが、舗装路の段差や荒れたアスファルトの振動をいなすには十分ですし、グラベルロードに使うのも面白そうですね。

“eeSilk”もサッドバスターシリーズと同じ様に、使用者の体重に合わせてエラストマー樹脂を交換してサスペンションの効き具合を調整する仕組みですが、標準のエラストマーでも150kgまでの体重に対応している様です。

さて、肝心のお値段ですが、薄々感じていたとは言え、ただでさえ割高なサッドバスターシリーズよりも更に割高です…

サッドバスタープラス1万円くらいは覚悟した方が良さそうですが、今度は価格が導入へのネックになりそうな予感がします。

まとめ

街乗り主体のミニベロには、トラベル76mmのサッドバスターは明らかにオーバースペックなので、予算の問題させ解決できればeeSilkは有力な代替候補になるかも知れません。

シートポス径Φ27.2mmに対応しているのでミニベロに限らずロードバイクやクロスバイクにも使用可能ですが、グラベルロード人気の昨今では、こちらの方で需要が高まりそうな気もします。

【追記】2024年時点でeeSilkは『eeSilk+』にバージョンアップし、アルミモデルとより軽量なカーボンモデルに細分化しています。

対応するシートポスト径が増え、クッション性を司るエラストマーが楕円形へと変化したことでトラベル量も35mmにアップ、若干の重量増となり50gほど旧モデルよりも重くなりました。

とはいえ、グラベルロードでの需要増を見越してか、価格が以前よりも控え目になったため50g増量は十分に許容できる範囲でしょうか。

旧モデルもしばらくは市場在庫がありそうなので、軽さを求めるなら旧モデルか新モデルのカーボン版を選び、価格を抑えたいなら新モデルのアルミ板を選ぶのが良さそうです。

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