型崩れせず見栄え良し!ADEPTのフロントバッグ『バードラムDLX』の感想

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久しぶりに愛車のミニベロこと、KHS F-20Rのドレスアップです。

ミニベロに乗り始めた当初はサドルバッグやツールケースに携行品を収納していましたが、今ではすっかりフロントバッグ派の私。

現在は二代目のフロントバッグとなるPOTA BIKE『セミハードフロントバッグ for ミニベロ』を装備していますが、長期間に渡る使用でチラホラと傷が目立ち始めています。

おそらく走行中に何度となく衝突した虫や埃による傷だと思われますが、本体とは素材が異る正面リフレクター部分が特に顕著でしょうか。

実用性が凄かった!謎ブランド『POTA BIKE』のフロントバッグを初購入
『POTA BIKE/ポタバイク』のフロントバッグを購入。防水性は低めですが、開口部は小物の出し入れが容易なベルクロ式、内部にドリンクホルダー備えた大容量など、街乗り用のミニベロやクロスバイク用に是非ともオススメしたい逸品です。

このフロントバッグは大変使い勝手が良く、内部にドリンクホルダーまで備える優れモノですが、嫌でも目立つ真正面の傷や汚れとなると、あまり気持ちの良い物ではありません。

本体部分には全く問題がないので名残惜しい気持ちもありますが、思い切ってフロントバッグを新調することに決めました。

さて、いつもなら何を選ぶかで悩みに悩むところですが……実は随分前から再販を待ち続けていた製品があります。

この度ようやく購入することができましたが、今回は知る人ぞ知るADEPT/アデプトのフロントバッグ『BARDRUM/バードラム DLX』の詳細やサイズ感について話題にしてみましょう。

ようやく再販!アデプト『バードラムDLX』の詳細&サイズ感

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一昔前なら、オンロード車用のドラム型フロントバッグといえば画像右下のモンベル製が定番でしたが、現在はそこそこ選択肢が増えています。

画像右上のゴリックス製や画像左上のR250製も悪くありませんが、この手のフロントバッグは物によっては型崩れしやすいという欠点があるので、製品選びは慎重にしたいところ。

因みに画像左下の製品はアデプトの『バードラム』で、私が今回購入したDLX/デラックス版よりもコンパクト設計な無印版です。

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こちらが今回の主役『バードラム DLX』、実際の製品は想像していたよりも一回り大きく見え、全体的にしっかりとした作りです。

カタチはもちろん円筒状のドラム型、実寸はΦ15.5cm x 26cm程で容量は約4L、実売価格は4000円前後です。

残念ながら防水性は備えていませんが、メイン素材は600デニールのナイロン製、一応止水ジップが採用されているので耐水レベル程度の機能はあるのかも知れません。

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実重量は268gとフロントバッグとしては重すぎず軽すぎずな標準的な値。

交換前のPOTA BIKE製が420gでしたから、交換で150gほど軽量化できました。

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車体への固定ベルトはハンドル用とステアリングコラム用の合計三箇所、ハンドル用のナイロンベルトは緩みづらいラバー素材で補強されていました。

ハンドル用ベルトの間隔は二段階に調節可能で、最大16cm幅、最小8cm幅に対応します。

固定だけなら、ハンドル用ベルトだけでも十分な印象ですが、走行時の上下動でフロントバッグがバタつくのが嫌な場合は、下部にあるステアリングコラム用のベルトも併用します。

このベルトはステアリングコラム用としては不自然に長い作りになっていて、おそらくフォークの肩部分への固定も想定しています。

コラムに使うとベルトの余り代が邪魔に感じるので、取付けの際は何らかの処理をした方が良いでしょう。

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内室は全部で三箇所、一番大容量の中央部の横幅は16cm強といったところ。

上蓋の開閉は左右独立した二つのジップで行い、ジップ以外にベルクロで簡易的に閉じることも可能です。

また、型崩れ対策として胴体部分に芯材でも入っているのかな?と思っていたのですが、内室に底板の類は一切ありませんでした。

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実用容量が気になったので手持ちのペットボトルをぶち込んでみると、ギリギリ真横にならない微妙なサイズ感。

ペットボトルを互い違いにしても、そのままでは二本収納することが難しいです。

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最近では標準よりも少し大き目な600mlタイプのペットボトルもあるので、扱いやすく収納するならベルクロと左右独立したジップを活かした画像のような方法がオススメでしょうか。

因みに、内容量を重視したい場合は左右どちらかの隔壁をカットするのが定番だそうで、ちょっとした改造で内室の横幅を23cm近くまで拡張できます。

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左右の内室には4~5cm程の幅があり、ロードバイクやミニベロの携行品くらいなら、ここだけで事足りる容量です。

中央部分とはナイロン生地の隔壁でしか区切られていないので、前述した通りどちらか一方をハサミやカッター等で貫通させるのも悪くありません。

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目立たない部分ですが、左右の側面にはメッシュ地のサイドポケットが備わり、小物や補給食の収納に役立ちます。

この部分はハンドルを握る手と干渉しやすくなる部分なので、ストレートハンドルの車種以外では出番が少ないかも。

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細部をチェックしてみて個人的に気になったのがこちら、上蓋を開閉する止水ジップの終端に謎の加工が見られます。

普通に使用するとジップは画像の位置が上端で、それ以上閉じることが出来ません。

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無理矢理ジップを全部閉じるように使うと、こんな感じになるのですが……何か特別な使い方でもあるのでしょうか?

上蓋に隙間ができるので耐水性は逆に下がりそうですけど。

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最後になりますが、気になった点を一つ。

上蓋を閉じる左右のジッパーには、両者を連結する紐がついています。左右のジッパーを同時に開閉できるようにする工夫ですが、初期状態では紐の結び目が割とアバウトですね。

遅かれ早かれ解けてしまうので、使用前にお好みのノットで結び直した方が良いでしょう。

私はもやい結びにしましたが、左右を一気に開閉できることにそれほど利点を感じないので、市販のジップタイ・ジッパータブに交換するのも手でしょうか。

型崩れなし?クリアランスは十分?アデプト『バードラム DLX』の感想

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例によって、ミニベロの走り初めを兼ねて早速テストライドに出発。

ドラム型のフロントバッグだけに、以前のボックス型よりも格段に見栄えが良いですね、しっくりきます。

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サイドシルエットはこんな感じ。

折り畳みミニベロということもありますが、取付け時にケーブル類が邪魔になることもなく、ほぼポン付けでOKでした。

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ブルホーンハンドルの内幅は約35cm程ですが、クリアランスには5cmほどの余裕があり、以前よりも快適なくらいですね。

上蓋の開閉が一部ベルクロ式なので、走行中に手を突っ込めたり、フロント部分のベルトにセーフティーライトや小物をぶら下げられるのも嬉しいですね、なかなか拘って作られています。

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40kmの試走中に固定が緩んだり本体がバタついたりすることは一切無く、ハンドル用ベルトの滑り止めがしっかり効いている模様。

因みに、長めに作られていたハンドルコラム用ベルトは、結んでまとめてから裏のベルトループに差し込んで固定しました。

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さて、気になる実用面ですが、中央部分に重量1kgくらいの物を偏重収納しても目立った型崩れは起こりません。

底部に芯材が入っていないのに不思議ですが、600デニールと生地が厚く、ドラムの左右には円周をなぞるようにリング状の補強材が入っているため、構造的に型崩れしづらいようです。

実際に試した訳ではありませんし、実用する予定もありませんが、左右の内室にバランスよく重量を分散させると、合計で1.5~2.0kgくらいまでなら当たり前のように耐えてくれそうな印象。

また、収納力については中央内室にコンビニのパンを潰さずに二つほど放り込めるサイズ感……といえばわかり易いでしょうか?例えが下手でスミマセン。

まとめ

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今回はフロントバッグの中央内室にダミーの重り、左右内室にワイヤーロックと小物類という構成で試してみましたが、今後は何となく使い続けてしまっているツールケースが不要になりそうな予感。

今のところ、内室を貫通させずに使っていますが、ボトルケージを本来の用途で使えるなら、改造の必要はないかも知れません。

現在販売さ入れているドラム型フロントバッグでは間違いなく上位に入る出来栄えですが、ツールケースの置き換えが目的なら、よりシンプルでコンパクトな無印バードラムを試すのもアリかな。

現在は再販が掛かり比較的入手しやすい状態にありますが、隠れた人気商品なので気になる方はお早めにどうぞ。

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