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期待通りの座り心地!低反発サドル『DDK/iWA』のセミワイド版を試す

期待通りの座り心地!低反発サドル『DDK/iWA』のセミワイド版を試すイメージ01

ファットバイク一辺倒だった季節が終わりを告げ、ようやくミニベロ&フルサス29erの出番が巡ってきました。

毎年、この時期は各部のメンテナンスと共に愛車のカスタマイズにも熱が入りますが、前回のフロントバッグ交換に続き、今回もミニベロに手を加えることにします。

さて、カスタマイズとはいってもそんな大袈裟な話ではなく、よくあるサドルの交換ですね。

現在は巷で「神サドル」と称されているサーファスRXシリーズをミニベロ用として使っていますが、このサドルにはちょっとした欠点があり、不自由を感じることもしばしばです。

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評判通り座り心地は抜群に良いのですが、座面を覆う表面素材の作りが荒いせいで、カジュアルウェア主体のミニベロとは相性が悪く、パンツのお尻部分にダメージを被りがちです。

具体的に説明すると、ザラザラした表面素材との摩耗でコットンパンツだとお尻の生地がすぐに毛羽立ってしまい、ジーンズやカラーパンツなどの染物だとそれに加えてサドルへの色移りというオマケつき。

この神サドルを安心して使うには、色落ちせず摩耗に強い化繊100%のパンツを履かなければならないといった縛りがあり、ミニベロの気軽さを尊ぶ私としては嫌でも不満を感じてしまうのです。

そんな理由から、ここ数年は半ば趣味みたいに評判の良いサドルを試し続けていましたが、ちょうど一年前にようやく及第点の代替サドルに出会います。

尻痛持ちには割と有名なサドルなのでご存知の方も多いと思いますが、「DDK/iWA コンフォートプラス」というシリーズで、座面に低反発素材が使われた代物。

既にフルサス29er用として、こちらのオールラウンドモデルを使用中ですが、今回は更なる座り心地を求めて、コンフォート寄りで座面の広い「セミワイドモデル」をミニベロに試してみることにしました。

低反発なハイブリッドサドル、DDK/iWA 「コンフォートプラス」D102 の詳細

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今回購入したのはDDK/iWA 「コンフォートプラス」シリーズのセミワイドモデルで型番は「D102」です。

コンフォートプラスシリーズはこれで通算三つ目の購入となりますが、いつの間にやらパッケージがリニューアルされ、「お尻り優しい」という文言と共に低反発素材のサンプルも添えられていました。

まさに理想のやわらかさ!尻痛対策に『低反発サドル』のススメイメージ07

このシリーズは全部で五種類あり、過去にオールラウンドモデルの「D073」とスマートモデルの「D063」を購入したことがあります。

今回購入したセミワイドモデル「D102」はシリーズ中で二番目に座面が広く、ミニベロとはいえスポーツ自転車に使うには、見栄えをある程度犠牲にする覚悟が必要になるでしょう。

どのモデルも総じてお尻に優しい作りになっていますが、ロードバイクにも使えるスマートモデルだけは例外で、コンフォートサドルらしい柔らかな座り心地を求めるなら、オールラウンドモデル以上を選ぶのがオススメです。

因みに、オールラウンドモデルには形状の異なる「D073」と「D043」の二種類がありますが、外観が異なるだけでクッション性に大きな違いはありません、どちらを選ぶかはお好みといった感じですね。

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サドルの総寸は26cm、座面幅は15cmほど、座面にはUVカットや撥水加工も施され、紫外線による劣化や雨への耐性も十分です。

デザインは全モデルで共通していますが、レビューを見る限りスカイブルーのワンポイントが蛇足に感じる方もチラホラと。

このサドルを製造しているのは台湾のDDKというメーカーだそうですが、次期モデルはこの辺を見直して欲しいところでしょうか。

私はもう見慣れてしまい違和感ゼロですが、せめて同系色のステルスプリントあたりでお願いします。

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裏面の作りも丁寧で、低価格サドルにありがちなステープル留めではありません。

実売価格3000~4000円で買えるサドルの割に、しっかりとした作りになっていて好感が持てます。

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セミワイドモデルですが座面の厚み自体は他のモデルと大差なく、意外にスッキリとした佇まいですね、クッション材の増量は平面方向に加えられている模様。

自転車を真上からマジマジと見る機会はそれほど多くありませんから、この仕様は見栄えの良し悪しにプラスに働くかも知れません。

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実重量は360gと、このボリュームのコンフォートサドルとしては軽量な部類でしょうか。

オールラウンドモデルの実重量が349g、スマートモデルが320gでしたから、座面幅の割にかなり頑張っていますね。

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ついでなので、サーファスRXシリーズで最もボリュームのある「RXアドバンス」と比較してみます。

サドルの総寸はほぼ同じですが、座面幅は若干RXアドバンスの方が幅広でしょうか。

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後部から見ると座面の厚さにかなりの違いがあり、ぼってりとしたRXアドバンスと比べると2/3程度に抑えられています。

因みに両者の重量差は135gで、見た目の通りRXアドバンスは495gと重量級。

お尻が痛くならない点においては他の追随を許しませんが、座面が紙ヤスリ風、サドルが激重、見た目がダサい……これらの欠点がどうしても付き纏います。

お尻への優しさは実証済み!DDK/iWA 「コンフォートプラス」D102の感想

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天候に恵まれたので早速テストライドに出発。

実際にサドルを組付けてみても、RXアドバンスほどの野暮ったさは無く、トップビュー目線くらいでしかセミワイドモデルであることを意識しません。

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やはりサドル自体の厚さが控え目なせいかサイドシルエットにも違和感が少なく、「あれ?思っていたよりも普通だな……」というのが正直な感想。

流石にロードバイクで使うにはそれなりに覚悟が必要でしょうけど、街乗りメインのマウンテンバイク・クロスバイク・ミニベロ・折り畳み自転車・E-BIKEになら、ギリギリ見た目を気にせず使えそうな印象でしょうか。

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座り心地に関しては、既にオールラウンドモデルで実証済みなので全く不安はありませんでした。

まんま座面を広くしたオールラウンドモデルといった使用感となり、あまりの違和感の無さにスタートしてからの数分間はサドルを交換したことを意識できなかったほど。

オールラウンドモデルよりもクッション材の範囲が広いため、小まめにポジションを変えてお尻を養生させるテクニックも使いやすく、ロングライドや街乗りでの使い勝手も良さそう。

結局、海辺まで50kmほど走ってもお尻に耐えがたい痛みは出ず、小休止無しのノンストップでも終始快適なままでした。

画像を見てもわかるように、実際に車体に組付けてしまうと、サドル単体の時に感じた座面の広さはすっかりなりを潜めてくれます。

流石にお尻への優しさはRXアドバンスに敵いませんが、コンフォートサドルとしての総合力はこちらに軍配が上がるでしょう。

まとめ

低反発サドルということで、クッション材のヘタりは避けられませんが、オールラウンドモデルを一年以上使用しても今のところ目立った変化はありませんね。

「お尻に優しい」を売りにしたコンフォートサドルはそれこそ山のように存在しますが、DDK/iWA コンフォートプラスは座面がしっとりと柔らかい質感なので、座骨の個人差にあまり影響を受けない気がします。

時期的に自転車通勤や自転車通学を始める方が増える頃合いですが、「お尻が痛くて続けられる自信がない……」という方は、ダメ元でこちらのサドルを試してみては如何でしょう?

私の経験上、某アマゾンでおすすめされるサドルよりも間違いなく座り心地が良いですから。

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