平年の数倍にあたる雪に襲われた冬が終わり、そこかしこに春の気配が漂い始めています。
うんざりするほどの豪雪に見舞われただけに、四月頭くらいまではファットバイクを楽しめるかな?と思っていたのですが、私の予想を裏切る速さで雪解けが進んでいました。
ほんの一週間前まで、ファットバイクですら走るのが困難だった最寄りのサイクリングロードもご覧の有様。
すっかりアスファルトが露出し、左右の法面に僅かに積雪を残すのみです。
昨シーズンはスパイクタイヤを使用していたため、春への過渡期にあたるこの時期をファットバイクで楽しむことが出来ませんでしたが、今シーズンはスノータイヤなのでギリギリOK。
ノブ高なタイヤにつきアスファルト上での摩耗が気掛かりですが、耐久性に優れる60TPI版なので、それほど神経質になる必要はないかも知れません。
因みに、サイクリングロードへのアクセス路にはところどころ雪が残っているため、空気圧は高すぎず低すぎずの1.0bar程度にしてみました。
サイクリングロードから見下ろす田畑では、白鳥が北への渡りを準備中。今年は大雪のせいで土壌の露出が遅れましたが、相変わらず稲の落ち穂や二番穂を夢中で啄んでいます。
白鳥と同じくマガンも渡りの準備中ですね、両者を同じ場所で見るのは何気に初めての経験かも知れません。
撮影中にマガンが急に慌て始めたので何事かと思っていると、上空に謎の猛禽類が出現。
遠目ではトンビかノスリに見えましたが、コンデジをテレ端にして確認してみると、オジロワシでした。
サイズ的に襲われる可能性の低い白鳥はそのまま悠々と食事を続けていましたが、マガンは流石にびびって大混乱。
河川近くに生息するため、勝手に魚の方が好みだと思い込んでいたのですが、魚類・鳥類・哺乳類と選り好みせずに狩る性分みたいです。
一ヶ月程前に、サイクリングロード付近を流れる川の中州に営巣しているのを確認していますが、時期的に雌は既に抱卵中でしょうか。
オジロワシには渡りをせずに留鳥化する個体もあるそうですけど、五月頃まで見られると嬉しいですね。
オジロワシを一通り観察しライドを続行していると、今度はキツネがサイクリングロード上を横切ります。
白鳥やマガンなら珍しくもありませんが、この時期にオジロワシとキツネの両方を短時間で目撃するのは結構レアな出来事かも。
本来は夜行性なので昼間はそれほど遭遇しませんが、私の住む地域のキツネは非常に警戒心が強いですね。テレ端で撮影しているので分かりづらいですが、100mの距離を挟んでお互いに睨み合っています。
なぜか動物ネタが続いてしまいましたが、この時期のライドは泥はねや水はねの被害に遭いやすく、すぐに車体が汚れてしまうのが難点。
ドロッパーシートポストはベタ下げするとタイヤとの距離が最短になり、サドルバッグが泥除け代わりとして犠牲になることも多いです。
実は、これを見越して先月末にサドルレール取付けタイプのフェンダーを注文したのですが、例の某国侵攻の影響で欧州からの航空便が滞り気味。
現在おあずけを喰らっている状態で、このままだと未使用のままファットバイクのシーズンオフを迎えてしまいそうな予感がします。
まだ肌寒い中を気ままに30kmほど流してみましたが、タイヤの空気圧を1.0barにしたせいか、アスファルト上でもそれほどキツい印象はありませんでした。
ノブ高なタイヤなのでロードノイズや微振動は当然ありますけど、上限の2.0barならもっと軽快に走るかも知れませんね。
さて、幸か不幸かフェンダーと一緒に注文したフルサス29er用の新タイヤも到着が遅延しています……
おかげでバトンタッチができず、ファットバイクの走り納めが少しだけ先延ばしになりますが、折角なのでトレイルか砂浜のどちらかに挑んでみましょうか。
おそらく、砂浜は冬場の漂着物だらけ、トレイルは残雪いまだ多し、さてどちらが面白いのかな?