やわらかさを求めて…『アデプト』のサドルを試してみた感想

ADEPT(アデプト)サドル HYRIDE(ハイライド)01

暇を見付けてはミニベロの軽量化をコツコツ実践中。

ペダルの交換のお次はサドルの見直しをしてみます。

とはいえ、現在使用しているサドルには殆ど不満は無く、今回の新サドルはミニベロで試用した後に本命のファットバイクに装備するつもり。

ミニベロで使用中のサドルよりも軽量につき、座り心地が気に入ればこのままミニベロに居座る可能性もありますが、果して使用感は如何に?

謎の新ブランド『ADEPT (アデプト)』のサドル

今回購入したサドルは、ADEPT (アデプト)HYRIDE ハイライド』というコンフォートサドル。

はじめて名前を聞くブランドだったため、アマゾンで幅を利かせている中華系かと思いきや、れっきとした日の丸ブランド。

自転車やパーツやアクセサリーの輸入販売を手がけている、株式会社マルイが2016年に立ち上げたオリジナルブランドとのこと。

洗練されたフォルムと納得の機能性を併せ持つアーバンサイクリスト向けパーツブランドだそうで、控え目な価格の割にデザインが洗練された製品が目立ちます。

ADEPT(アデプト)サドル HYRIDE(ハイライド)03

さて肝心のサドルですが、3000円程度の製品な割にショボさは感じず、外観も及第点。

コンフォートサドルなので座面にボリューム感はありますが、重量は314gとコンフォートサドルでそこそこ軽量な部類でしょうか。

ADEPT(アデプト)サドル HYRIDE(ハイライド)04

乗り心地を重視したコンフォートサドルということで、座面内には詰め物がされています。

座面を指で押してみると、予想よりも手触りが硬く、ふかふか系でもしっとり系でもない質感。

何となくWTBのサドルに似た印象を受けました。

ADEPT(アデプト)サドル HYRIDE(ハイライド)05

裏面に特筆すべき点は見られませんが、レールは7mmのクロモリの中空レール。

よく見るとサドル上面を覆っている合成皮革が裏側で小さなステープルを使って鋲どめされており、この辺りは価格相応といった感じでしょうか。

因みに、このハイライドにはブラウン・ブラック・カモフラージュの三色があり、カラーによって座面の材質が異なっています。

ブラックはポリ塩化ビニル製でカモフラージュはナイロン製、私の選んだブラウンはポリウレタン製でした。

ADEPT(アデプト)サドル HYRIDE(ハイライド)06

座面が合成皮革のポリウレタン製とはいえ、デザインを含めたサドルの質感にチープさは無く、レザーグリップやタンカラーのタイヤと相性が良さそう。

余談ですが、こちらのサドルはVUELTA(ヴェルタ) コンフォート VL-1238Aという製品のリニューアル品だそうで、デザインの変更と共に50gほど軽量化されています。

アデプトのサドル『HYRIDE ハイライド』の使用感は?

ADEPT(アデプト)サドル HYRIDE(ハイライド)02

早速、このサドルをミニベロ『F-20R』に取り付けて、40kmほど試し乗り。

もちろん、レーパンやパッド付きインナーなどは着用せず、普段着に近いジーンズ姿のままです。

率直な感想をいうなら、コンフォートサドルとしては座面が硬すぎる。

この一言に尽き、期待していた物とは大きく異なる使用感でした。

座り心地は悪くないものの、10kmを越えたあたりからお尻に軽い痛みが出始め、座面の硬さを徐々に感じるようになります。

実際の使用感はより軽量な250g前後の準コンフォートサドルと大差なく、せっかくのボリューム感を活かしきれていない感じですね。

座面を指で押した際にWTBのサドルに似ていると称しましたが、座り心地にも全く同じ印象を受けました。

私のお尻には合いませんでしたが、WTBのサドルが抵抗なく使えている方には代替品として悪くない選択肢かも知れません。

見た目からも薄々感じてはいましたが、ジェネリックWTBというのが端的な総評になりそうです。

 お尻に優しいやわらかサドルは?

長距離を走ってもお尻がいたくならないサドル探しは、嵌ると『サドル沼』と呼ばれるくらい厄介です。

それぞれの体型や自転車の種類にも依存するので一概には言えませんが、今回のサドル交換で今まで使用していたサドルが如何に優秀だったのかを再認識しました。

『ロングライドの必需品!神サドルことサーファスRXシリーズ』イメージ02

現在、ミニベロに使用しているサドルは画像左のSERFAS(サーファス)のRXアドバンス、元々はファットバイク用に購入したコンフォートサドルでした。

見た目が大きく、いかにもコンフォートサドル丸出しの外見をしていますが、車体のゴツいファットバイクにならギリギリ許容範囲なサドルです。

残念ながら本命のファットバイクにはマッチせず長らく放置していたのですが、気まぐれでミニベロに装備してみたところ、これが効果覿面。

不思議なくらいにお尻に痛みが出ず、何km乗り続けても快適なままでした。

これは後で知ったのですが、一部で『神サドル』と称される製品だそうで、尻痛対策には高い効果を発揮してくれるとのこと。

あまりにも好感触だったため、三種類あるRXシリーズを全て試してみたところ、RXアドバンスが最も効果が高く、画像右のRX RR/レースレディはレーパン着用が前提の使用感でした。

個人的にイチオシなのは画像中央のMH-RX ハイパフォーマンスで、RXアドバンスに劣らない使用感でありながら外観もギリギリ野暮ったく見えない絶妙なバランスに仕上がっています。

とにかく尻痛を緩和したいという方は鉄板のRXアドバンス。

尻痛も嫌だけど見た目がダサいのも嫌だ!という方にはスマートなハイパフォーマンス。

こういった選び方になるでしょうか。

まとめ

せっかく購入したアデプトのサドルですが、逆に今まで使っていたサドルの評価を高める結果になってしまいました。

使い心地の悪いサドルではないものの、尻痛対策には不向きなコンフォートサドルと言うのが正直な感想です。

私の経験からすると、コンフォートサドルは座面のサイズやクッション材の量よりも、座面を覆っている表面素材の質感が重要になる場合も。

これはゲル入りサドルにありがちですが、座面の表面素材がパツパツ過ぎて、せっかくのゲルが活かしきれていない場合が殆どです。

お尻に痛みを覚えやすい方にとって、どんなに良質なクッション材が詰まっていても、サドルを覆う表面素材が硬いこと自体が負担になるため、この部分はしっかり吟味したいところ。

これ関しては低反発素材を使用したサドルの方が優れているので、座面を指先で押した際にしっとりと沈み込むくらいの製品がオススメでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました