大抵の自転車乗りなら、一度くらいはU字ロックやワイヤーロックに代表される自転車用の『鍵』に拘りを持ったことがあると思います。
私も新車を購入した後などの警戒心が強い時期は、この厄介な症状にしばしば侵されますが、大抵は時間とともに堅牢さではなく使い勝手の良し悪しに傾き、バランス重視のほどほどな鍵に落ち着いていますね。
現在は大定番のチェーンロック『ABUS/アブス 1500』の110cmタイプと60cmタイプの二つを使い分けていて、110cmはタイヤの太いファットバイク&29er用、60cmは施錠箇所が最小限なミニベロ用といった布陣です。
さて、ABUS1500の60cmタイプには個人的に大満足なものの、問題は長尺の110cmタイプです。こちらは実重量が約350gと缶ジュース一本分と同じ重さがあり、ただでさえ車体の重いファットバイクやセミファットの29erには極力使いたくないのが本音でしょうか。
しかもこの二台、街乗りで多用しているミニベロと違って停車させてその場を離れることが皆無です。あえて鍵を持ち歩いているのは、急な体調不良やその場で対処できないメカトラに備えてのことで、実際の出番は予備チューブより少ないかも知れません。
正直、それなら必要最低限の鍵で十分なのでは?と思うのですが、人目を引きやすいファットやセミファットでは中々踏ん切りが付かず、ズルズルと交換を引き延ばしにしていました。
今回、ようやく重い腰を上げて鍵を追加購入することにしましたが、ケーブルロックの心細さを補う目的で、工夫次第で化けそうなカラビナ付き『ダイヤル式ワイヤーロック』を選んでみました。
GIZA PRODUCTS『カラビナ コンビネーションロック』の詳細
今回購入したのがコチラ、GIZA PRODUCTS/ギザプロダクツの『カラビナ コンビネーションロック LKW21902』です。
本家がどこなのかは不明ですが、他にもOEMでコミネやドッペルギャンガーからも同じような製品がリリースされていました。
仕様を簡単に説明すると、4桁のダイヤル式ロック、Φ3mm/180cm長のコイル式ワイヤー、重量は約100gとなり、ワイヤー部分の実用長は70cmとなっています。
パッケージの裏側には開錠番号の設定方法が記載されていて、自分好みの覚えやすい番号に変更できます。
因みにセサミロックと呼ばれるこの手のダイヤル錠は、開錠部分を左右から引っ張ってダイヤル隙間の開き加減で番号を当てられてしまう欠点があるのですが、カラビナ式なだけにダイヤル間にガタは一切ありませんでした。
重量はほぼカタログスペック通りの94gで、手で持ってもずっしりとした感覚はありませんね。
因みに、画像左はABUS1500の60cmタイプで、実重量は223gと同サイズのチェーンロックでは軽量な部類に入ります。
デフォルトの開錠番号は例によって0000です、数字を揃える開錠ラインが地味な上に見えづらい場所にあり『なんじゃこりゃ?使いづらいなぁ~』と思ったのですが、冷静に考えると初見でわかりづらい方が防犯には有利ですよね…
番号が揃った状態で矢印のレバーを動かすと、普通のカラビナのように開閉します。
この、普通のカラビナっぽく使えるのがキモで、軽量さを活かしてベルトループにぶら下げて持ち歩いていも良いですし、丸ごとサブキーとしてキーホルダー化するのも面白そうですね。
Φ3mmのワイヤーが頼り無く感じるなら、長さや強度が自分好みのワイヤーに交換するのもありでしょうか?
ワイヤー部分で普通に施錠する使い方以外にも、カラビナ部分でチェーンステーやシートステーとスポークを固定する使い方もできそうです、車種にも寄りますが工夫次第でカスタマイズや施錠のバリエーションを増やせるのがカラビナ付きチェーンロックの利点ですね。
まとめ
ファットバイクや29erでも、休憩や補給を挟むロングライドでは今まで通りABUS1500の110cmタイプを携帯すると思いますが、40km未満の定番コースを走るだけなら今回購入したカラビナ付きワイヤーロックで十分ですね、TPOで使い分けられるだけでも有難いです。
必要最低限のワイヤーロックといえば『CROPS/クロップス』あたりが定番ですが、少しだけ応用が利くカラビナ付きも悪くありません、前述したように鍵そのものをキーホルダー化できるので、うっかりメインの鍵を自宅に置き忘れてしまった時でも、手元に使える鍵が残るのが嬉しいですね。
【日本正規品 /2年間保証】ABUS 1500 110/60