無雪期の本命か?ファット最強タイヤの一角『MAXXIS MINION』を試す

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半年前に27.5インチホイールのファットバイクを増車したものの、購入前から覚悟していたのが選択できるタイヤの乏しさです。

特に、無雪期や舗装路に向いた軽量で転がりの良いタイヤが皆無で、積雪があるまでの時期をどうやって凌ぐかが悩みの種。

雪が降るまで我慢するなんてことは私の性に合いませんし、無雪期にファットバイクで砂浜を走ったり、ちょっとしたトレイルに挑んだり、のんびり街乗りするのも楽しみ方の一つです。

現在、手持ちのファットバイク用27.5インチタイヤはサルサ ベアグリースに標準で装備されていた45NRTH「Vanhelga/ヴァンヘルガ」27.5×4.0インチのみ。

このタイヤは一応オールラウンドタイヤという触れ込みですが、緩い雪用に設計されたスノータイヤにつき、舗装路を走る用途には全く向いておらず、ノブ高が5mm以上もあります。

それに加えてケーシングは柔らかな120TPI版、舗装路で多用するとタイヤがガリガリ目減りしてしまうので気が気じゃありません。

ファットバイクのタイヤは大抵一本10000円以上と消耗品とは思えない価格なので、無雪期のタイヤ選びは慎重にしたいところ。

さて、春先から続くファットバイクのカスタマイズで既に予算が尽き掛けている私としては、今季は潔く諦める方針でいました。

ですが、たまたま訪れたCANYON/キャニオンのHPでクリアランスセールに遭遇、グラベルロードが欲しいと思いつつも、もう増車する余裕なんてありませんよ……と横目で見ていると、セール中なのは車体だけじゃありませんでした。

これはチャンスとばかりに、無雪期用のファットタイヤを一本だけ購入。

何故、中途半端に一本だけかといえば、私が購入したのがフロントとリアで別々のタイヤを使用する「MAXXIS MINION/マキシス ミニオン」のFBF(フロント用)で、FBR(リア用)は既に在庫切れだったからです。

たとえ一本だけでも安く買えたし、残りは財布に余裕がある時にでも……と悠長に構えていると、ほんの数日後に他の海外通販でセール価格になっているFBRを発見。

ひょっとしてモデルチェンジでもするのかな?と訝しく思うも、気が付けばこちらも手堅く購入していました。

安かったとはいえ、予定外の出費に痛い思いをしましたが、これで雪道以外に使えそうなファットバイク用タイヤがようやく手に入りました。

事前に目星をつけていたとはいえ、一部でファットバイク最強タイヤと囁かれている「MAXXIS MINION FBF」と「MAXXIS MINION FBR」の二本が運良く手元に。

ファットバイク最強タイヤはSURLYの「BUD&LOU」でしょ?

TERRENEの「JOHNNY 5」の走破性も侮れないよ?

舗装路を走るならVEEの「SPEEDSTER」では?

いやいや、今ならSCHWALBEの新作ファットタイヤ「AL MIGHTY」だろ?

こういった異論も聞こえてきそうですが、マキシス製のタイヤしかもミニオンなだけに、このタイヤはトレイル最強ということらしいです。

前置きが長くなりましたが、今回は条件付きのファットバイク最強タイヤ「MAXXIS MINION FBF」と「MAXXIS MINION FBR」の詳細や走行感について話題にしてみましょう。

ファットなのにビード上げ楽々!MAXXIS MINION FBF&FBRの詳細&取付け

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冒頭で言いそびれましたが、何気にマキシス製のタイヤを使うのは初めての経験。

ファットバイク用タイヤのパッケージはご覧の通り豪華で、メッシュ仕立てのナップサックに封入されていました。

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購入したのはMAXXIS MINION FBF&FBRの EXO/TR 120TPI版でサイズは27.5×3.8インチ、このシリーズでは最上位グレードに相当します。

また、こちらの27.5×3.8インチサイズ以外にも、26×4.0の4インチファット用や26×4.8の5インチファット用もラインナップされ、依然スタンダードな26インチホイールにも卒なく対応。

余談ですが、27.5インチホイールは別途必要になるものの、26×4.6~4.8インチサイズのタイヤを取付けできるファットバイクには、大抵27.5×4.0サイズのタイヤも使用可能です。

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ピンボケで見づらいですが、重量はフロント用のFBFが1541g、リア用のFBRが1347gと、カタログスペックよりも若干重め。

ノブ形状からすると、リアの方が重そうに見えるのですが、フロントの方が200gも重いという珍しい仕様。

因みに、このタイヤは個体差大きいそうで、アタリを引くと100g弱は軽くなるらしいです。

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今回は検証を兼ねて前後それぞれ異なった方法でセットアップ。リアは軽量なTPUチューブを使い、フロントはチューブレス化に挑んでみました。

前後ホイール共に、事前にチューブレスリムテープで気密処理を済ませていますが、今のところ様子見でシーラントの注入は無し。

ファットバイクはリムとビードの間がスカスカなので、チューブレス化する際は大抵ビード上げに苦労させられるのですが、驚いたことにフロアポンプだけで難なく成功。

マキシス製タイヤはファットバイク用に限らず、気密性が高くチューブレス化が容易だと聞いていましたが、他のファットバイク用タイヤと比べてビードが格段に上がりやすかったです。

タイヤをリムにはめた段階で空気漏れするような隙間が殆ど見られず、ビードをリム左右の縁に手で寄せてからのポンピングで、いとも簡単にビードが上がりました。

タイヤブースターもビードワックスも未使用ですし、バルブコアすら外していません。

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既にお気付きでしょうけど、側面のタイヤレターはマキシス定番の黄色。

購入前の画像では白だったので期待していませんでしたが、黄色の方がフレーム色とマッチしてくれるので嬉しい計らい。

私は好みですが、主張の強いこの黄色が苦手な方も多く、FOX製フォークのオレンジ色と同じように好き嫌いがハッキリ分かれる傾向にあるそうです。

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画像右がフロント用のFBFで画像左がリア用のFBR、サイドノブの形状は共通しているものの、センター付近のノブはそれぞれパターンが異なっています。

ノブ高を測ってみると、フロントが約3.5mm、リアが約3.0mmで、両者の外観はSURLYの「BUD&LOU」をマイルドにした印象。

外幅80mmのリムに空気圧1.5barでセットアップした際のノブを含むタイヤ幅は、フロントが約97mm、リアが約95mmでした。

ヴァンヘルガもそうでしたが、27.5インチホイール用の4インチタイヤで、幅100mmを超えるサイズは稀なようです。

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因みに、チューブレスリムテープで裏打ちされているせいか、リム穴から覗くリムストリップの膨らみが大人しくなりました。

テープを貼った後にチューブドで使うと、チューブレスリムテープが痛みやすくなりますが、そのかわりにリムストリップの寿命は延びてくれそう。

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最後に小技を少々。

フロントタイヤをチューブレスでセットップした後に気付いたのですが、マキシス製タイヤはビード部分にもヒゲがあります。

ビード上げ自体には影響しませんが、ビードとビードフックの密着を阻害し、シーラント注入後に緩やかな空気漏れを招く恐れもあります。

杞憂かも知れませんが、気になる方は事前にニッパー等で丁寧に切断しておきましょう。

舗装路もイケる?MAXXIS MINION FBF&FBRで試走した感想

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カスタマイズ後の最終調整を兼ねて早速マキシスミニオンで試走しますが、定番の撮影スポットはすっかり秋の装いに。

しかし、あらためて見ると27.5インチホイールのファットバイクは良くも悪くもファットバイクっぽく見えませんね。

流石に前方や後方から見るとモロバレですが、サイドシルエットはプラスサイズタイヤやセミディープリムのMTBと大差がありません。

個人的に悪目立ちしなくなったのは嬉しいですが、ファットバイクらしさという面で寂しさを感じるのも事実です。

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舗装路上を走ってみると、予想していたよりもタイヤが良く転がり、ヴァンヘルガよりもノブが低いことによる効果を実感。

ノブの厳つさの割にロードノイズが控えめなのも驚きで、歩行者に背後から近づくと100%振り向かれてしまうファットバイクあるあるが、少なからず軽減できそう。

オンロードの走行性能には全く期待していませんでしたが、トレイル以外の普段用でも十分に使えそうなタイヤです。

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スノータイヤが必要になる時期まで二ヶ月も無いので結局シーラントは注入せず、今回はフロントタイヤに500g超の激重ブチルチューブ、リアタイヤに150gの軽量TPUチューブというちぐはぐな構成。

そのせいか一旦スピードに乗ると、重めのフロントタイヤと激重ブチルチューブの組合せがグイグイと車体を前方に引っ張るような感覚があり、フロントユニット式の電動アシスト自転車みたいな乗り心地に。

こういったタイヤの慣性力を感じる走りも悪くありませんが、早期にフロントタイヤもTPUチューブに交換したいところ。

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20km程しか走っていませんが、フロント・リア共に何ら問題はなく、無雪期のファットバイク用タイヤとして申し分ありませんね。

ヴァンヘルガはノブの溝に小石が頻繁に挟まるのが嫌でしたが、同じような溝があるのにマキシス ミニオンはあまり小石が挟まりません。

また、ヴァンヘルガは高く鋭利なサイドノブの影響からか、舗装路上で小刻みに蛇行した際にカーボン製のフロントフォークが共振でビビリ鳴きしていましたが、これもスッキリ解消していました。

27.5インチホイール用のファットタイヤは相変わらず恵まれない状況ですが、マキシス ミニオンFBFとFBRの組合せは、無雪期用として悪くない選択肢だと思います。

まとめ

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ファットバイクのカスタマイズが一段落し、オンシーズンに向けて出走頻度も上昇中。

ご覧の通り、ビビットなフレーム色と黄色いタイヤレターがマッチしていて、なかなかの組合せでしょ?

無雪期向きなファットバイク用27.5インチタイヤには、他にも45NRTH「DILLINGER 4」のスタッズ無しや、TERRENE「CAKE EATER」のスタッズ無し、BONTRAGER「BARBEGAZI」なんて選択肢もありますが、次に試すなら、1200g台と軽量なBARBEGAZIかな。

リム幅が50mm前後ならPANARACER「FAT B NIMBLE 」27.5×3.50もアリなんですが、タイヤ幅の実寸が80mm以下だそうなので、真っ当なファットバイク用ホイールには試さない方が無難でしょう。

VEE TIREが27.5インチファット用のSPEEDSTERをリリースしてくれれば万事解決なんですけどね……

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