少し前の記事で、冬の自転車用にアークテリクスの『トリノSLタイツ』を購入したことをお伝えしました。
今年の冬パンツはコイツが本命だ!と概ね満足できたものの、実はもう一本だけ毛色の違った防寒パンツを購入する予定があり、その時期をうかがっていました。
候補となったのは、我らが庶民の味方『ユニクロ』の防風パンツで、毎年ウインターシーズンになると、スリムシルエットの防風チノパンとラフに使える防風イージーパンツの二種類がリリースされます。
防風チノは既に持っているので、今年は前モデルから中綿入りでパワーアップした『防風エクストラウォームイージーパンツ』でも試してみようかなぁ…と目論んでいたのですが、ちょっと風向きが怪しくなってきています。
ユニクロのHPで、秋口までは発売予定のラインナップに加わっていた防風チノ&防風イージーパンツが姿を消し、現在購入できるのは防風性のないヒートテック系パンツばかりです。
あれ?なぜだろう…と当惑しましたが、どうやらコロナ禍が影響しているようで、今年は防風パンツがリリースされない、もしくはリリースが数ヶ月ずれ込む公算が高いようです。
当てが外れてしまったものの、手元には本命のトリノSLタイツがありますし、過去に購入した防寒・防風パンツも何着か残っています。
正直、試してみたかった防風エクストラウォームイージーパンツは機能性に魅力は感じるものの、見た目がなかなかに野暮ったい感じで、そこまで欲しいか?と問われると、返答に窮するシロモノ。
今年は諦めようかな…と思った矢先、昨年から欲しい…欲しい…と思いつつも、何故か購入に踏み切れなかった、フォックスファイヤーの防風ジーンズが激安で販売されているのを見つけてしまいます。
気がつけば秒でポチっていましたが、実物は私の予想を上回る快適さで、用途によってはトリノSLタイツに勝るかも知れません。
前置きが長くなりましたが、今回はFoxfire/フォックスファイヤーの防風ジーンズこと『WS ゲイルパンツ』について、あれこれ話題にしてみます。
ありがとうAmazon!Foxfire『WS ゲイルパンツ』の詳細&サイズ感
さて、今回の主役Foxfire『WS ゲイルパンツ』ですが、普通に購入すると16000円強とそこそこのお値段です。
シルエットはご覧の通り、膝から裾に掛けてテーパードした今どきのルーズシルエットで、正確にはジーンズではなく、表地にデニムを使ったクライミングパンツとなります。
因みに、欲しい…欲しい…と思いつつも購入を躊躇していたのは、ジーンズ特有の色移りを警戒するのが面倒に感じていたことと、いつも通りのサイズを選ぶと自転車に不向きなルーズ目なフィット感になってしまうのが原因ですね。
馬鹿でかいタグで一目瞭然ですが、裏地には最近頻繁に目にするようになったGORE-TEX INFINIUM/ゴアテックス インフィニアムが採用され、それがパンツの防風性を支えています。
トリノSLタイツもゴアテックス インフィニアム採用でしたが、旧GORE-TEX WINDSTOPPERよりも生地の風合いが良いためか、アウトドア系カジュアルウェアの分野では急激に置き換えが進んでいますね。
無印ゴアテックスから防水性を無くし、そのかわりに衣類としての着心地を追求した素材だそうですが、実際は耐水レベル程度の機能は備えているそうで、水濡れに極端に弱いわけではありません。
うろ覚えですがノースフェイスの大人気ダウン『バルトロライトジャケット』なんかも表地がインフィニアムに変更されていたはず。
前述したように、ベースはクライミングパンツなので、ウエスト部分にはウェービングベルトが備わっています。
リベットこそありませんが、フロントはジップフライ、ステッチはスタンダードなイエローとジーンズ的なアイコンはそつなく押さえてありますね。
バックポケットもクライミングパンツを踏襲していて、見た目は非常にシンプルです。
ジーンズの場合はポケットがアクセントになって後姿が様になるのですが、クライミングパンツはスウェットパンツ近い印象になるので、ダボつかないサイズ感で着用したいところでしょうか。
ポケットもジーンズとは異なる縦型のスラントポケットで、右腰部にだけDカンが備わっています。
特に自転車専用のジーンズという訳ではありませんが、自転車の鍵をぶら下げておく時に重宝しそうですね。
股部分は定番のガゼットクロッチ仕様、クライミングパンツに限らず自転車用カジュアルパンツの殆どに採用されている特徴で、開脚や脚上げがスムーズに行えます。
デニム地でも股間が突っ張ったりしませんし、サドルに跨る際は特に有難味を感じます。
膝から裾に掛けての絞りは割とルーズで、テーパードジーンズとして見ると少し裾幅が広めでしょうか、自転車で使うなら裾バンドがあった方が安心できるかも知れません。
最後に、私が一番感心した部分がこちらです。
購入前は、表地がデニム、裏地がゴアテックス インフィニアムの単純な2レイヤー構造になっていると思っていたのですが、実際はちょっと違っていました。
確かに2レイヤーなのですが、表地と裏地は密着しておらず、裏地はウインドストッパー ファブリクス起毛と呼ばれる、ふわふわとした素材が使われています。
これが非常に暖かい上に肌触りも抜群で、ジーンズの下に薄手のフリースパンツを重ね着したような心地良さがあり、良い意味で裏切られる結果になりました。
冬用のパンツは掃いて捨てるほど試した経験がありますが、WSゲイルパンツはかなり上位に入る暖かさですね、防風性が高いだけに下手なダウンパンツよりも快適かも知れません。
まとめ
安さに釣られて勢いで購入したパンツでしたが、本命のトリノSLタイツよりも防寒性が高いですし、見た目もカジュアルなので、運動量の低いチョイ乗りやポタリングではこちらの方が使い出がありそうですね。
防風ジーンズといえば、EDWINの『WILD FIRE/ワイルドファイア』あたりが有名で、私も数本持っていますが、残念ながらストレッチ性が不十分です。
自転車で使うと膝の突っ張り感が酷く、WSゲイルパンツも似たような物だろうな…と期待していなかったのですが、フォックスファイヤーは登山系のブランドなだけあって、実際はEDWINが伸縮性ゼロのコットン100%ジーンズに思えてしまうくらいの差がありました。
私の知る限り、防風ジーンズでは最も暖かく、最も動きやすい製品ですね。
因みに、私が購入したMサイズの実寸は、【ウエスト】74cm/最大82cm【ヒップ】102cm【股上】26cm【ワタリ】27cm※股合から10cm下で測定【股下】78cm【裾幅】18.5cmです。
自転車用にするならワンサイズ落したタイト目がオススメですが、興味のある方はサイズ選びの参考にしていただければと思います。