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半年経過…街乗りMTBタイヤの感想とノイズキャンセリングタイヤの話

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走行中にあれほど顔面にヒットしていた羽虫もなりを潜め、陸も山もライドに打って付けな季節になりました。

フルサス29erやファットバイクはそろそろタイヤ交換の時期となり、どちらも今期から新タイヤで臨むつもりでいたのですが、皆さんもご存知の通り、世界的なパーツ不足で予定していたタイヤが全く手に入らない状態です。

フルサス29erは下り用のタイヤがまだ十分に使えるので我慢できるのですが、ファットバイクは今シーズンから本格的なスノータイヤを導入しようと考えていただけに、スノーライドの楽しみ方がかなり制限されそうです。

う~ん、国内ショップの店舗在庫や中古品を漁れば何とかなりそうな気もしますが、ファット用のスノータイヤはマイナーなので期待薄かも知れません…見掛けたら即買いでしょうか。

さて、取り合えずフルサス29erだけは手持ちの下り&雪道用タイヤに交換する予定ですが、交換前に半年ほど街乗りに使用したMTB用セミスリックタイヤこと『IRC MARBELLA/マーベラ』の感想を振り返ると共に

ちょっと気になるノイズキャンセリングタイヤ、René Herse/ルネエルス『Fleecer Ridge』についても話題にしてみたいと思います。

合格点をあげよう!街乗り用にIRC マーベラを半年使った感想

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元々、私が街乗り用として愛用していたのは『SCHWALBE G-ONE SPEED』でしたが、世間の高評価とは裏腹に短期間でパンク3回と相性が悪かったですね。

そんなG-ONEに嫌気が差してIRCのマーベラに乗り換えましたが、実際に使ってみると中々面白いタイヤでした。

今どきチューブレス非対応なのか…と当初は不満を感じていましたが、よくよく考えるとビードフックの無いフックレスリムを使用する私にとって、走行中にビードが脱落しづらいチューブドで使った方が安心感があります。

使用しているチューブも超軽量なTPUチューブですし、重量面ではチューブレスに引けを取りません。

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結局、半年使い続けてもパンク経験はゼロで、もちろん走行中のビード落ちもありませんでした。

タイヤ幅は57mmで街乗りMTB用に使ってもギリギリ貧相さを感じないボリューム感があり、一本当たりの実重量も580gと軽量です。

転がりの良さはほんの少しだけ『SCHWALBE G-ONE SPEED』に軍配が上がりますが、マーベラは120TPIだけに路面をしっかりと捉えるしなやかな乗り心地で、ちょっとした段差はもちろん、コーナーで路面に砂利が浮いていたとしても、危なげない走行ができます。

G-ONEから乗り換えた直後は、その柔らかい乗り心地に違和感を覚え、『すぐパンクしそうだな…』なんて思いましたが、凹凸の多い街乗り用にはこれくらいでちょうど良いのかも知れませんね。

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マーベラはヤスリ目状に並んだブロックパターンに特徴があり、ピラミッド状のタイヤノブが規則的に並んでいます。

上画像はリアタイヤですが、中央部分が減りピラミッドの頂点が平らになっているのがわかり易く確認できますね、やはり120TPIは減りが早いようです。

走行距離は1000kmくらいだと思いますが、案の定リアの方が減りが激しいので、来シーズンは前後のタイヤをローテーションした方が良さそうです。

総評として、半年に渡って使ってみた感想は『合格!』の一言ですが、非常に柔らかい乗り心地は人を選ぶかも知れません。

タイヤ圧の上限が3.0barと低めなこともありますが、ロードバイクやクロスバイク的なカッチリした乗り心地が好みな方は67TPIのG-ONE SPEEDの方がオススメでしょうか。

マーベラは良く転がりつつも割とふわふわとした乗り心地なので、フルサスよりもハードテイルやフルリジットのマウンテンバイクを街乗り化する際にオススメのタイヤですね。

余談ですが、マーベラはなかなか個性的なタイヤノイズを発します。普段はほぼ無音ですが、舗装し立ての滑らかな路面を走ると、電車のモーター音のような低く唸るようなロードノイズを奏で、路面の質が音で判断できたりします。

世界初?MTBに打って付けなノイズキャンセリングタイヤに興味深々

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さて、話は変わりますが、フルサス29er用のタイヤを漁っている過程で面白タイヤを見つけます。

René Herse『Fleecer Ridge』とうタイヤで、René Herse/ルネエルスは北米シアトル発のメーカーだそうです。

国内でも一部のショップが取扱いを始めていたり、アンテナの高い自転車乗りの方がボチボチ使い始めていますが、なんと!この『Fleecer Ridge』はノブによるタイヤノイズを軽減させる機能を備えているのです。

画像を見る限り、そこそこ高いノブを備えているにも関わらず、ノブ配置の工夫により手前のノブが発生させたタイヤノイズを後方にあるノブのタイヤノイズが打ち消してしまうという、ノイズキャンセリングヘッドフォンと同様の仕組みで消音&静音化しているとのこと。

ブロックタイヤで舗装路を走ると歩行者が振り向く…小学生にハエみたいだと揶揄される…そんな苦行からオサラバできる夢のタイヤなのですが、私はむしろ他の部分が気になりました。

実は『Fleecer Ridge』には軽量なエクストラライトがラインナップされていて、このノブ高にも関わらず700C x 55サイズで595gと恐ろしく軽量に仕上がっています。

おまけに私好みのTANカラーな上に密集したノブにより舗装路での転がりも良く、とどめはチューブレス化にも対応しているという至れり尽くせりっぷり…正直すぐにでも欲しいタイヤでしょうか。

公式HPを見る限り、グラベルタイヤという位置付けみたいですが、700Cは29erにも使えるため、来シーズン用のタイヤ候補に早くも本命が登場です。

幸い、このご時世でも海外の公式HPからはまだ購入できるようですから、気になる方はお早めにどうぞ…ちょっとお高いですけどね。

まとめ

半年使用した『IRC MARBELLA』の感想やRené Herse『Fleecer Ridge』の特徴について話題にしてみましたが、面白いことに両者にはメイドインジャパンという共通点があります。

IRCは日本企業なので納得ですけど、René Herseは日本製の最高級チューブラータイヤに使われている最高品質のケーシングを使いたいから…というのが理由らしいです。

さて、世界的なパーツ不足の傾向は私が思っているよりも深刻なのかも知れません。

流石にタイヤは大丈夫でしょ?なんて根拠もなく思い込んでいましたが、もともと生産数の少ないファットバイク用やプラスサイズタイヤは影響が大きいですね、何故かスパイクタイヤだけは例年通りなのが不思議ですけど…

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