ヘルメットの汗・熱中症対策に冷却系インナーキャップ2種類を試す

ヘルメットの汗・熱中症対策に冷却系インナーキャップ2種類を試すイメージ01

夏場の自転車には何かと汗の悩みが付き纏います。

お尻の汗ジミなんかが最たるものですが、それと並んで不快なのが額から止めどなく滴り落ちる汗の存在でしょうか。

誰もが経験したことがあると思いますが、信号待ちで一時停止するとヘルメット越しの頭部や額から、それこそ滝のように汗が噴き出し、アスファルト上にポツリポツリと黒い水玉模様を描きます。

私は安価なインナーキャップを着用した上で、停車時はハンドタオルで小まめに顔を拭うことでやり過ごしていますが、この方法は折角塗った日焼け止めが落ちてしまいがちですね。

さて、幸いにも私の住む地域はそれほど猛暑ではありませんが、この時期になると毎年のようにあれやこれやと暑さ対策に勤しみ、無駄に散財するのが恒例です。

今年は何を試してみようかな……と思案した末に、冷涼感が得られる特殊素材が使われたTシャツやパンツを購入してみたのですが、その過程でちょっと面白そうな冷涼グッズを見付けます。

前述した通り、私は夏場の汗対策として吸水速乾性のあるインナーキャップヘッドバンドを愛用していますが、いつの間にやら汗対策だけでなく熱中症対策にも効果がありそうな製品が登場していました。

どんなに特殊な素材が使われていても所詮はただの布なので過度な期待は禁物ですが、今回は『COOLCORE/クールコア』素材と『FREEZE TECH/フリーズテック』素材。

この二種類のインナーキャップの詳細や使用感についてまとめてみます。

汗止め&暑さ対策にクールコア&フリーズテックのインナーキャップを購入

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まずは『COOLCORE/クールコア』素材のインナーキャップから。

クールコア自体は数年前にスポーツ用タオルとしてプチヒットした商品なので、ご存知の方も多いかも知れませんね。

因みに、インナーキャップはヘルメットと併用するのが基本ですが、帽子が汗で過剰に汚れてしまうのを防ぐといった使い方もできます。

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クールコアは気化熱を利用して持続的に冷たさを得られる仕組みで、冷感を得るためには汗などの水分が必須です。

以前に流行ったクールコアタオルでは、水を含ませてから軽く絞りタオルを振り回して強制的に気化を促進させる使い方が紹介されていました。

自転車で使う場合は汗を掻いたり水で意図的に濡らした後に、普通に自転車を走らせて風を浴びるだけで効果が得られるため、相性は大変良いです。

クールコア素材は保水された水分が気化し続ける限り冷感が続くそうで、最大で-10度の温度差を生み出してくれるとのこと。

もちろん、氷点下みたいにキンキンに冷えることはありえないので過度な期待はしないでおきましょう。

当たり前ですけど。

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インナーキャップの外観は若干浅めのスイミングキャップといった感じ。

生地自体にストレッチ性は殆どありませんが、被り口の円周部がリブになっているのでフィット感は悪くありません。

外から見えないインナーキャップとはいえ、やはり気になるのがデザインの派手さでしょうか。

グリーンのラインはまだ我慢できますが『-10℃』などのテキストは不要ですね。

こんなデザインだと単体で利用するのに抵抗がありますが、ご丁寧にもリフレクター仕様になっているのが何とも。

因みに、今回購入した物の他にもクールコア素材を利用したインナーキャップは幾つか存在しています。

ヘルメットからのチラ見えが嫌な方や、地味目でシンプルな製品が欲しい方は『日本緑十字社』の物がオススメですね。

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さて、お次は『FREEZE TECH/フリーズテック』素材を使ったインナーキャップです。

『-10℃』のクールコアに負けず劣らず『氷撃』なんて期待感を煽るパッケージデザインですが、こちらも過度な期待をしてはいけません。

前述したクールコア素材は商品展開がイマイチで、Tシャツやインナー類も含めてスポーツ用よりもワーク用の傾向が強い印象。

それに対して、こちらのフリーズテックはスポーツメーカーのONYONE/オンヨネが積極的に絡んでいるお陰か、自転車を含むスポーツ用として使える関連商品が目立ちます。

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クールコアは気化熱を利用する仕組みでしたが、フリーズテックは生地にプリントされた冷感素材が水分や風と反応して冷感を得る仕組みです。

メントール系特有のスースーする冷涼感を持続的に得られますが、温度差は最大でマイナス1.4度と冷却効果は控えめですね。

本来はHyglater reflect/ハイグレーターリフレクトと呼ばれる熱線反射素材を併用することで更にマイナス3度の温度差が得られるのですが、直射日光を浴びることのないインナーキャップだけに、この製品はフリーズテック素材のみの構成になっています。

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外観はクールコアとほぼ同じですが、デザインは左側面の三角形ロゴのみ。

一番の違いは生地のストレッチ性で、こちらは生地全体に伸縮性があるため、クールコア素材よりも着用感が良いですね。

因みに、この三角形のロゴを何処かで見たような気がしていたのですが、フリーズテック素材はインナーキャップよりも自転車用のアームカバーとしての方が人気みたいです。

購入後に気が付きましたが、最寄りのサイクリングローで幾人かのローディーが着用していたのを見た覚えがありました。

『クールコア』VS『フリーズテック』インナーキャップはどちらがオススメ?

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さて、わざわざ二種類のインナーキャップを購入したのですから、この機会に両者の使用感を比較してみたいと思います。

素材感については前述しましたが、上画像を見てわかる通りクールコアの生地はメッシュ状になっていますね。

クールコア素材は薄手の割に吸汗層・保水層・速乾層みたいな感じの三層構造になっていて、汗の水分を有効に利用するための仕組みに全振りな仕様。

一方フリーズテックは肌面にプリントされた冷却素材の他に特に際立った部分が無く、通常のインナーキャップとは大きな違いが見られない印象ですね。

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両者の大きさは上画像の通りで殆ど違いがありません。

頭の大きさには個人差がありますが、普通に使用すると被り口で耳を覆わないイスラムキャップのような使用感になります。

フリーズテック製インナーキャップはストレッチ性がある上にサイズが僅かに大きめなので、頭まわりのサイズが大きい方や頭髪にボリュームがある方はこちらの方が向いていますね。

クールコア製インナーキャップは被り口以外にストレッチ性が無くピッチリとした着用感です。

頭が大きい又は頭髪にボリュームがあるなどを自覚しているなら、前述した別メーカーの製品の方が良いかも知れません。

続いて肝心の冷却効果についてですが、合計4度のライドでそれぞれ二回ずつ試してみました。

残念ながら私の住む地域は梅雨明けすら無かった冷夏で、晴天かつ気温33度以上での使用感はテストできませんでした。

猛暑での効果は保証しかねますので、あくまでも参考程度に受け取って下さい。

さて、初めから過度な期待はしていませんでしたが、やはり保冷剤や冷えピタ的なわかり易い冷涼感はありませんね。

外気温や体温に対してマイナス数度の冷却効果が得られる……というのが真実です。

とはいえ、どちらのインナーキャップも汗止めや吸汗速乾性のみのインナーキャップと比べると、確実に頭部が蒸れづらく汗の量も控え目になりました。

帰宅してからインナーキャップを外すといつもなら体温で生暖かいのですが、両者とも体温より僅かに低くなっているせいか手で持った感覚はひんやりとしていますね。

ハッキリとした冷たさを感じないまでも、ライド中は実質的な冷却効果を発揮してくれていると見て間違いありません。

どちらを選ぶかは好みや用途にも寄りますが、水分を積極的に利用しているだけに汗止め効果はクールコア製の方が優れていますね。

サイクルジャージがすぐに乾くような猛暑かつ晴天ならば、こちらの方が高い冷却効果が得られると思います。

では、フリーズテックはイマイチなのか?と聞かれるとそうでもありません。

湿度の高いコンディションでは気化熱に頼らないこちらのインナーキャップの方が向いています。

クールコアと比べると冷却効果が控えめですし、焼け付くような猛暑では早々に効果が頭打ちになりますが、曇りがちで湿度の高い梅雨時などはこちらの方が快適に感じました。

総評として、冷涼感は殆ど同じですが冷却効果の伸びしろはクールコアの方が上。

汗止め効果もクールコアに軍配が上がるものの汎用性と使用感の良さはフリーズテックが優勢。

そういった感想になるでしょうか。

フリーズテックはTシャツなどの衣類としての方が効果が期待できるので、少しフェアじゃない比較だったかも知れませんね。

インナーキャップでの比較だと、分が悪いというのが正直なことろです。

まとめ

劇的な冷涼感こそありませんが、どちらのインナーキャップでも一定の効果が感じられました。

自転車は走行中に常に風を浴び続けるスポーツなので、最終的にはクルールコアの方が高い効果を発揮してくれそうですが、どちらか一方を選ぶなら自身の運動強度と相談して決めたいところ。

個人的に、頭部にはクルーコアのインナーキャップ、腕まわりにはフリーズテックのアームカバー。

真夏のライドには、この組み合わせの方が効果を実感しやすいと思います。

余談ですが、同じフリーズテックでもアームカバーはオンヨネ製を選ぶのが吉。

記事中で触れたHyglater reflect/ハイグレーターリフレクトと呼ばれる熱線反射素が使われていて、他社製よりも高い冷却効果を発揮してくれます。

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