紅葉の美しい季節も終わり、そろそろ本格的な冬の訪れを感じます。
流石にライトアウターでは走行中の寒さを凌ぎ切れなくなり、ライド後に体が冷え切ってしまうこともしばしばです。
変な意地を張らず、素直に防寒性高いアウターに切り替えれば?といわれると耳が痛いのですが、降雪もまだなのにガチ過ぎるアウターを着るのは少し気恥しい…といった雪国住まい特有の見栄のような物があるのです。
まあ半分冗談みたいなものですが、ライトアウターの防寒性を底上げする目的で、少し前にインナーダウンを購入しています。
モンベルが元祖らしいですが、ユニクロ・無印良品・モンベルという三つの有力候補から、身幅と着丈のバランスが私の体型に一番マッチしていたモンベル製を選びました。
因みに、ユニクロと無印は同価格でサイズ感もほぼ一緒ですが、ダウンの質は無印が良く、若干ボリュームのある仕上がりです。
モンベル製は上質な800フィルパワーのダウンが使われているためか上記の二つよりも薄く仕上がっていて、細身のアウターに重ね着しても外に響きづらいのが魅力ですね。
値段が他二つとは倍近く違いますが、着丈が長めでお腹が冷えづらいのも私好みです。
ダウンだけに濡れに弱い点だけは、常に頭に入れておかなければなりませんが、汗を掻きづらい冬場の低負荷ライドやポタリングでなら十分使えるのでは?という割とアバウトな判断で購入してみました。
こんなに薄っぺらなのに本当に暖かいのだろうか…という疑問を持ちつつも、早速インナーとして使ってみます。
気温9度で風速4m、極寒という訳ではありませんが走行中の体感温度は5度くらいでしょうか?例え防風インナーを併用したとしても愛用のソフトシェルジャケットだけでは防ぎきれない寒さです。
さて、そろそろフルサス29erが走り納めということもあり、定番のコースを逸脱して近場の林道をめざしてみることにします。グラベルタイヤのままなので、あまり無理はできませんけど。
少し前にサイクリングロード沿いのススキ野原を激しく浸食している外来植物『セイタカアワダチソウ』について触れましたが、山沿いのこちらのルートはまだススキ野原が優勢のようで、少しホッとした気持ちになります。
本当なら林道をそのまま進む予定でしたが、今年はブナが大凶作でお山はドングリ不足。
その影響で熊の出没が多発しているという話を唐突に思い出したので、途中にある野池兼溜池まで走り、ほどほどにして元のルートに復帰することにします。
もう半月早く訪れていたら、水面に映る美しい紅葉が見られたかも知れませんね、でもファットバイクで訪れて、雪景色を眺めるのも悪く無さそうです。
今年は栗が大豊作という話も聞いていましたが、プラマイゼロにはならないのでしょうかね?
結局、40kmほど低負荷で流しましたが、多少の汗でも気になる保温性の低下は感じず、ナイロン生地が防風性を底上げしてくれることあり、インナーダウンは終始暖かく快適なままでした。
雪道と格闘しながら、汗だくで進むファットバイクには不向きでしょうけど、今頃の時期は外気の寒さとインナーの暖かさのバランスがちょうど拮抗していて、暑くも寒くもないなかなかの着用感でしたね。
サイズさえ合えば、高価なモンベル製に拘らなくても十分な効果を発揮してくれそうですし、風の影響が少ない徒歩で使うと、これをインナーにさえすればアウターは何でも良いのでは?と思えてしまうくらい暖かいです。
そりゃあ、ヒットするだろうし、色々なブランドがこぞってリリースする訳だ…と妙に納得してしまいました。