すでに使っている、もしくは最初から自転車に備わっている…
そんな方が大多数かも知れませんが、今回はつや消し・マット塗装のフレームに必須な小物、アウターケーブル用の『フレームプロテクター』のお話です。
このブログでも何度も触れていますが、ロードバイク・マウンテンバイクに関わらず、フレームがつや消し・マット塗装の自転車にとって『傷』は大敵です。
光沢塗装の自転車とは異なり、塗装の表面が多孔質と呼ばれる微細な凹凸で構成されいるため、一般的な傷補修の方法はおろかフレーム保護用のテープすらまともに使えません。
ひとたび傷ができてしまうと、それを一種のエイジングとして受け入れるしかなく、光沢塗装の自転車と比べると人並み以上に気を遣います。
以前につや消し・マット塗装にも使える保護テープについて記事にしたこともありますが、正直それだけではカバーしきれない部分もあり、意外に見落としがちなのがシフトやブレーキのアウターケーブルによる傷でしょうか。
この傷は硬いアウターケーブルがハンドリングや振動でフレームに接触したり擦れたりすることで生じ、事前対策が不十分だと新車を購入してから数か月後に発覚する場合が多いです。
私の愛車はケーブル類が全て内装式ですし、上画像のようにアウターケーブルの根元がしっかり支えられた状態で露出するので、過剰に神経質になる必要はありませんが、それでも逆側は軽度の接触がみられます。
お手軽に市販の保護テープで傷予防対策を済ませても良いのですが、画像からではわからないフレームの反対側は、既にテープまみれの有様。
流石にこれ以上、光沢が目立つ保護テープをフレームにベタベタ貼るのは…と思い留まり、ファットバイク用に購入して以来、久々にアウターケーブル用のフレームプロテクターを試してみることにしました。
アウターケーブル用『フレームプロテクター』の選び方
先ほど軽く触れましたが、アウターケーブル用のフレームプロテクターを購入するのは、これで二度目です。
光沢塗装の自転車なら上画像右のシールタイプをフレームに貼り付けたり、汎用性のある『3Mスコッチ表面保護用テープ#331』を使うのが定番ですが、つや消し・マット塗装のフレームになら、画像右の筒状タイプが断然オススメですね。
ちょっとしたポイントですが、アウターケーブル側に取付ける筒状タイプを使うなら、必ず『割り』が入った後付けできる製品をを選びましょう。
割りなしを選ぶと、取付けの際にいちいちケーブル類を取外さなければなりませんし、油圧ブレーキホースの場合は更に面倒臭いことになります。
また、例え『割り』が入ったタイプでも、直線の割りが入っている安価な製品は避けましょう。ケーブルが曲がっている部分で使用すると脱落しやすく、いつの間にか無くなっていた…なんてことが良くあります。
因みに、過去にファットバイク用に購入したのは螺旋状になっている製品ですね。機能は十分なもののプロテクターの両端が巻き付きづらく、左右が浮いて見た目が悪くなるのが欠点でした。
選ぶなら、GIZA製のようにジグザグに割りの入った製品か、中央部分で割りが180度反転しているJAG WIRE/ジャグワイヤー製なんかがオススメです。
アウターケーブル用『フレームプロテクター』の詳細&使用感
さて、今回私が購入したのは見た目がシンプルでジグザグに割りが入ったGIZA製のフレームプロテクター『HS02』と『HS03』の二つです。
サイズといい見た目といい、まんま黒いマカロニみたいな外観ですが、4mm対応のシフトケーブル用と5mm対応のブレーキケーブル/ブレーキホース用の二種類があります。
カラーバリエーションは、ホワイト・ブラック・ブルー・レッドの四色ですが、無難にブラックを購入ですね。
4mmのシフト用はシフト専用、5mmのブレーキ用はブレーキ/シフト兼用となっていて、型番はシフト用が『YCB00600』、ブレーキ用が『YCB00700』です。
因みに、お値段は一袋600円と少し割高ですね。実売店での取扱いが無かったのでネットで注文しましたが、送料の安いメール便だったのがせめてもの慰めでしょうか。
実際に両者並べて見ると、シフト用の方が僅かに径が小さいですね。
私のフルサス29erは油圧ブレーキにつき、ブレーキアウターケーブルと油圧用ブレーキホースの直径って同じだったっけ?と多少不安がありましたが、調べてみると同じ5mmで間違いありませんでした。
早速、フレームプロテクターを取付けてみますが、サイズ感を確かめる目的で不要な箇所に仮付けしてみます。
その結果、シフト用の『YCB00600』はシフトアウターケーブルにはジャストフィットでしたが、ブレーキにはキツキツで不適。
ブレーキ/シフト兼用の『YCB00700』はブレーキアウターケーブルにジャストフィット 、大は小を兼ねるだけにシフトにもフィットすると思いきや、ゆるくてズレやすい…といった感じでした。
GIZA製を購入するなら、しっかりと二種類のサイズを使い分けた方が良いですね、位置がズレてしまってはプロテクターとしての意味がありませんから。
まとめ
地味な存在ながら、つや消し・マット塗装の自転車に必須なアウターケーブル用『フレームプロテクター』を購入してみましたが、上画像のように必要な部分にしっかりとフィットしてくれました。
一つだけだとハンドリングで徐々にズレてしまいそうなので、今後はもう一つ追加で取付ける予定でいます。
因みに、フレーム上部にテカテカの保護テープが写っていますが、この部分は左上に見切れている黒いステムバッグがハンドリングの度に接触する部分なので、見た目が悪くても剥がすことができません。
何気に、フェアウェザーのステムバッグが便利すぎて手放せないのですよ…