少し前にリーク情報について話題にしたばかりですが、ようやくシマノCUESにドロップハンドルに対応したロードバイク・グラベルバイク用のコンポが追加されました。
概ねリーク通りだったものの、個人的にサプライズだったのはクランクが新たに追加されたことと、新仕様のブレーキキャリパーでしょうか。
リークされた情報の通り、リアディレイラーやスプロケットは既存のCUESからの採用。
ロード・グラベル用としてSTIレバー・ブレーキキャリパー・クランク・フロントディレイラー等が新たに追加され、ようやくドロップハンドルでもCUESが使えるようになりました。
11速以外は眼中にありませんでしたが、9速/10速用も卒なくラインナップ。
こちらはフロントダブルで組まれた画像で紹介されていて、新たに追加されたフロントディレイラーが目を引きます。
個人的に一番期待していたSTIレバーは、11速用が油圧ブレーキに対応し新キャリーパーとセットで使う前提。
レバーの形状が見直されているそうで、従来よりも握り幅がコンパクトに仕上がっているとのこと。
少し驚いたのが9速/10速用のSTIレバーで、油圧一辺倒だと思っていたCUESが予想外の宗旨替え。
ブレーキがケーブル引きになっていて、機械式ディスクブレーキに対応しています。
シマノCUES公式では「BR-RS305」というロード用メカニカルディスクブレーキが推奨されていて、こちらはCUESではなく既存の製品。
このことから、CUESブレーキの引き量は従来のロード用と共通である可能性が高く、リムブレーキが引ける可能性も。
CUESはシフトケーブルの引き量が既存のロード用ともMTB用とも異なっていてガッカリでしたが、ケーブル引きとはいえブレーキの互換性には少しだけ期待が持てそうです。
因みに、11速用にも9速/10速用にもフロントシングル用の左レバーがしっかりと準備されていましたが、ドロッパーポストのリモートレバーには対応していない模様。
ロード・グラベル用のクランクは三種類追加されました。
既存CUESのQファクターは180mmでしたが、ロード用だけに152mmと狭くなっています。
CUESは街乗り用コンポという側面もあるため、クランクにバッシュガードを備えたモデルが多かったのですが、流石にロード用には準備されていませんね。
中央と右のクランクは見た目がそっくりですが、右の下位モデル「FC-U6030-1」は中空鍛造クランクが非採用とのこと。
最も興味深かったのがCUESの油圧式ブレーキキャリパーです。
既存のキャリパーでお茶を濁すと思いきや、不評のフラットマウントアダプターを排除した、まさかの新型。
フラットマウント用のアダプターを排したことで、標準で160mmのローターに対応します。
一応、製品ページには180mmのローターにも対応すると記載があるため、その場合は既存のアダプターを噛ませることになるのかも。
さて、気になるお値段ですが……
CUES11速用のSTIレバー「SHIMANO CUES U6030」が何と税込25344円なり!
もちろん左右セットじゃありません。
既存の11速ロード用コンポよりは安いけど、グラベル用コンポとしては割高……そんな印象でしょうか。
11速GRXの「ST-RX810」が27000円ほどですから、GRXの代替品としては少し厳しい立ち位置になりそう。
まだ市場在庫が残る11速GRXの「ST-RX600」は左右セットで35000円くらいなので、私にはこちらの方が魅力的に映ります。
気を取り直して、注目のブレーキキャリパー「BR-U6030」に目を向けると、こちらは税込4495円のお手頃価格。
普通に安価で一安心ですが、STIレバーとセットで購入した場合に割安に感じるように仕向けられている気も。