ブログでこの話題に触れる時は、いつも言い訳しているような気もしますが……
私の本来の趣味は自転車ではなく野鳥や野生動物の撮影です。
いや、マジで。
とはいえ、誰もが見惚れる美しい写真を撮りたいなんて気持ちは微塵も無く、その時々の「記録」的な意味合いで撮影する場合が殆ど。
リアルなポケモン図鑑を作って、一人でニヤニヤしている感じでしょうかね。
さて、毎年この時期は地元の河川に来訪してくれるオジロワシを観察するのが恒例行事。
「そろそろ、来る頃かな?」なんて期待しつつ、ファットバイクで走り納めを兼ねた探鳥ライドへ出発。
ほんの数日前まで、ファットバイクでも苦戦するような重く湿った雪に覆われていたサイクリングロードですが、今回も根雪には至りませんでした。
ご覧の通り、今は土手の法面にその痕跡を僅かに残すのみで、どうやら暖冬という長期予報が的中しそうな気配。
どんよりとした空模様は相変わらずですが、この路面状態ならグラベルロードで来ても良かったかな。
このコース沿いは越冬する白鳥の中継地として地元ではよく知られていますが、今年は何故か白鳥よりもマガンが多く、いつもより田んぼが渋滞気味。
因みに画像の白鳥はコハクチョウでオオハクチョウと比べると気持ち小振りなサイズ感です。
どちらも大きいので区別が付けづらいですが、くちばしの黄色い範囲が広く先端に向かって模様が鋭角になっているのがオオハクチョウとのこと。
川沿いのコースを進むと、この時期にはより寒々しく見える、アオサギとダイサギのツーショット。
小規模な混群といえなくもありませんが、こいつらは馬が合うのか不思議とつるんでいることが多いですね。
稀に交雑もするそうで、ハイブリッド個体は首と頭部がダイサギ、それ以外がアオサギという外観だそうです。
川沿いから山越えのルートに抜けると、流石に雪が残っていました。
熊が怖いので最近まで避けていた道ですが、車体備え付けのクマ鈴を鳴らしつつ、小さな物音にビクビクしながらの通過。
麓の集落に辿り着くと、抹茶色の物体が低空飛行でタイヤの鼻先を掠めます。
もしやと思い向かった先にカメラを向けると、藪の中には予想通りのメジロ。
その名の通り、白いアイリングがトレードマークなどこにでもいる野鳥ですが、相性があるのか不思議と今まで出会う機会がありませんでした。
花の蜜や果実が大好物という舌の肥えたヤツで、野鳥の撮影を始めてからはお花見シーズンをメインに探し回っていたのですが、まさか真冬に遭遇できるとは思いませんでした。
スズメよりも一回り小さく、鴬よりもウグイス色な体色は無味乾燥な冬景色によく映えます。
川沿いを走り続け河口付近に辿り着くと、妙に人慣れしたオオハクチョウが数羽いました。
前述の通りくちばしの黄色い部分が広くコハクチョウと比べると形状も鋭角ですね。
カメラを向けただけでこちらに寄って来たので、誰かが餌付けでもしているのでしょう。
ここ数年、パンは野鳥にとって栄養価が低いので与えちゃダメ!とか
野生の採餌本能が衰えてしまうので、そもそも餌付け自体がNG!なんて論争になっていますね。
途中寄り道しつつ、河川沿いを中流域から河口まで30kmほど走ってみましたが、結局お目当てのオジロワシとは出会えず仕舞い。
飛来するのは、もう少し先の一月中旬くらいでしょうか。
因みに、私はスマホとは別に野生動物や野鳥撮影用としてキャノンのコンパクトデジカメ「PowerShot SX720 HS」も携帯しています。
最近のスマホはカメラ画質が凄いことになっているので、いまどきコンデジ?なんて思うでしょうが、相手が野生の生き物だけに高倍率な光学ズームが必要不可欠。
正直、豆粒センサーなので画質には全く期待できませんが、携帯性に優れる高倍率コンデジは未だに探鳥ライドの良き相棒ですね。