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手の痛みに効く!グラベルロード向き『極厚バーテープ』まとめ

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フルサスMTBやマウンテンバイクといった、オフ車メインだった私が唐突にバラ完グラベルロードに宗旨替え。

一つのレバーが複数の役割を担うデュアルコントロールレバーに苦戦したのもそうですが、他に違和感を覚えたのがドロップハンドルの握り径に関してです。

握り径そのものはΦ23.8mmとMTB系フラットバーのΦ22.2mmよりも太めですが、グリップの有無がかなり影響していて、標準的なバーテープのクッション性はMTB用グリップと比べて著しく劣る印象がありました。

普段、Φ34mmのモチモチ極太グリップ、ESI製の「Extra Chunky」を使っているだけに、ドロップハンドルのフラット部やショルダー部を握った際のギャップは大きく、ロングライドで手のひらを養生することもままなりません。

それもそのはず、一般的なバーテープは厚みが2.5mmですからハンドルに巻き付けても5mm程しか嵩増しされず、実際の使用感はΦ29mmのMTB用グリップ以下の快適さです。

現在、グラベルロードにはEVA素材で2.5mm厚の安物バーテープを使っていますが、間に合わせで購入しただけなので、そろそろ本命のバーテープに買い替えたいところ。

今よりも握り径を太くしたいので、必然的に厚手のバーテープを選ぶことになりますが、昨今のグラベル人気でいつの間にやら厚手バーテープの選択肢が豊富になっていました。

過去にミニベロのブルホーンハンドル用として、OGK KABUTOの「BT-09 極厚手」という定番製品を使った経験がありますが、流石に同じ物を選ぶのは面白味がありません。

厚さが5mm程度でクッション性重視の製品が中心となりますが、今回は購入候補に上ったオススメの極厚バーテープを幾つか紹介してみたいと思います。

WOLFTOOTH「SUPPLE BAR TAPE」

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【テープ厚】5mm
【素材】100%シリコン
【重量】236g
【実売価格】6000円前後

トップバッターはいきなりの大本命、WOLFTOOTH/ウルフトゥースの「SUPPLE BAR TAPE/サップルバーテープ」です。

素材は汚れに強く耐久性にも優れるシリコン製で、硬質な物ではなく柔らかなフォーム状。

カラーバリエーションは5色で、タンウォールのタイヤにマッチするブラウンカラーがラインナップされているのが嬉しいところ。

汚れても水洗いできる、素手でも滑りづらい、厚さ5mmの肉厚な手触り、糊なしで何度も巻き直し可能と欠点らしい欠点の見当たらない製品ですが、ペアで236gと他社製品と比べて重いのがウィークポイント。

とはいえ、他のバーテープと比べて幅40mmとワイドな仕様になっているため、普通よりも使用量が短くて済むという見方も。

また、万人受けするブラックカラーは画像のようにくすんだ灰色なので、真っ黒を期待して購入すると肩透かしを喰らうかも。

この辺りはフォーム系素材の殆どに共通した性質なので、ある程度の妥協は必要かも知れません。

因みに、「SUPPLE LITE BAR TAPE」という2.5mmの姉妹製品もあり、こちらはペア重量が約80gと軽量になっています。

ESI GRIPS「RCT Wrap」

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【テープ厚】3.5mm
【素材】100%シリコン
【重量】160g
【実売価格】7000円前後

MTB用のフォームグリップで定評のあるESI GRIPSが手掛けるバーテープが、こちらの「RCT Wrap」です。

特徴は先述のウルフトゥース製とほぼ共通していますが、こちらは3.5mmと若干薄手で「SUPPLE」と「SUPPLE LITE」の間を埋めるサイズ感。

MTB用の「CHUNKY」シリーズはこれ以外のグリップはもう使えない……と思わせてくれるほど快適でしたが、その使用感をそのままロード用のバーテープに落とし込んだ製品と言えるでしょうか。

正直、そこそこ割高なバーテープなので、これを使うなら類似のウルフトゥース製で良いのでは?と思ってしまいますが、手が小さくて5mmだと握りづらい……そんな方にオススメかも知れません。

また、RCT Wrapには表面と裏面に溝がある「NEW ADVANCED」と溝なしの「ORIGINAL」の二種類があり、滑り止め重視なら前者、汚れても裏返して使い続けたいなら後者といった選び方ができます。

guee「SIO DURA」

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【テープ厚】3mm
【素材】100%シリコン
【重量】165g
【実売価格】6000円前後

シリコン素材が続いたので、ついでにフォーム系ではない、guee/グイ―の「SIO DURA」もご紹介。

前者ふたつは柔らかなフォーム系シリコンのバーテープでしたが、こちらはゴムバンドのように弾力のある硬質なシリコンが使われています。

一昔前は類似品の入手が容易でしたが、最近はこちらのguee製かMagicOne/マジックワン製くらいしか選択肢がなくなりました。

厚さは3mmと控えめですが、汚れに強く耐久性に優れるのはもちろん、糊なしで何度も巻き直しが可能。ゆるく巻いてクッション性を重視したりと、お好みで巻き加減を調節できるのも魅力でしょうか。

私は元祖のファブリック製をミニベロに使っていますが、フォーム系以上に汚れに強く、くすみが目立ちやすい明るい色や白系のバーテープでも、綺麗なまま数年単位で使い続けることができます。

因みに、クッション性は当然フォーム系に劣るので、市販のドロップハンドル用ゲルや100円ショップの防振ゲルをハンドルの下地に仕込んで補ってあげましょう。

BIKE RIBBON「CICCIO」

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【テープ厚】5mm
【素材】TPE/EVA
【重量】80g
【実売価格】3000円前後

高耐久なシリコン製でこそありませんが、軽量なEVA素材で高いクッション性を実現したのが、BIKE RIBBONのバーテープ「CICCIO/チッチョ」です。

こちらはグラベルロード用とハッキリ銘打たれた製品で、表面はエンボス加工された滑らかなTPE素材、クッション部分はスポーツシューズの靴底にも利用されているEVA素材というハイブリッドな構成。

厚さ5mmと肉厚でクッション性も抜群ですが、耐久性や寿命は未知数、裏面は糊つきなので巻き直しに制限もあります。

従来のバーテープをとにかく肉厚に仕上げてみました的な製品ですが、控えめな価格とペアで80gというEVA素材ならではの軽量さが魅力。

余談ですが、CICCIO/チッチョはイタリア語で「おデブちゃん」といった意味だそうで、ある年齢以上の方にはお馴染みの某セクシー系イタリア人女優ことチッチョリーナさんは、可愛いおデブちゃん的な意味になるそうな……

Lizard Skins「DSP 4.6 V2」

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【テープ厚】4.6mm
【素材】DSP/デュラソフトポリマー
【重量】102g
【実売価格】5000円前後

クッション性の他に握り心地や外観にも拘りたいなら、Lizard Skins/リザードスキンズの「DSP 4.6 V2」が一押しです。

こちらも前述の「CICCIO/チッチョ」のように、非シリコン素材で裏面に糊のついた一般的なバーテープの延長線上にある製品ですが、厚さ4.6mmとリザードスキンズ中で最も肉厚な仕様。

リザードスキンズ特有のギュムギュムとしたグリップ感はそのままにクッション性を底上げしたバーテープで、艶やかで高級感のある外観には他社製には見られない趣があります。

ペアで102gと軽量でリザード好きなら文句無しな製品ですが、特殊ネオプレーン素材であるDSPの詳細が不明なため、耐久性や防汚性に関しては未知数といった印象。

また、攻撃的な外観からもわかるように、しっとりと柔らかな握り心地を求める方にはややミスマッチになる可能性も。

BBB「GravelRibbon Gel」

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【テープ厚】3.5mm
【素材】PUフォーム
【重量】110g
【実売価格】3000円前後

最後に紹介するのは、今回の肉厚バーテープ探しで意外な伏兵だった、BBBの「GravelRibbon Gel BHT-16」です。

グラベルロード用のバーテープで厚さこそ3.5mmと控えめですが、裏面の中心部分には振動吸収性に優れるゲル素材が備わり、裏面は糊なしで巻き直しも可能。

ダイヤモンドカットされた表面素材によるグリップ力や110gという軽量さも含めて、大変バランスの良いバーテープに仕上がっている印象でしょうか。

前述したように、3.5mm厚には握り径が太くなり過ぎない長所もあり、薄さによるクッション性の不足分を補うかたちでゲル素材が配されています。

メイン素材はポリウレタンフォームにつき三年以上の寿命は期待できませんし、5mm厚のように柔らかな握り心地でもありませんが、様々なライドスタイルに卒なく対応してくれるオールラウンドなバーテープかも知れません。

決め手は軽さ!BIKE RIBBON「CICCIO」の詳細

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やっぱり、ウルフトゥースの「SUPPLE BAR TAPE」で決まりか?

そんなふうに思っていましたが、私が購入したのはBIKE RIBBONの「CICCIO/チッチョ」です。

バラ完グラベルロードのカスタマイズがまだ中途で、今後の重量増が避けられそうになかったため、高いクッション性がありつつも、最も軽量なこの製品に落ち着くことに。

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ピーアールインターナショナルという企業が国内の正規代理店らしく、パッケージには後付けの日本語表記がチラホラ。

価格は本家のイタリアでも3000円くらいですから、割と良心的な国内価格で販売されていることになります。

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同梱品はテープ本体の他に、飾りテープ・フィニッシュテープ・エンドキャップが付属したベーシックな構成。

テープそのものが軽量なだけに、製品の質に不安を覚えるほどパッケージもスカスカでした。

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購入前にしっかりと確認できていませんでしたが、テープの裏面は糊つき。

頻繁な巻き直しができないので、はじめてのバーテープには選ばない方が無難でしょうか。

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断面はお馴染みの台形状なっていて、テープが重なる部分がシェイプされています。

正確な厚みは4.7mm程度だそうですが、EVA素材は靴底に使われているくらいなので、長期の加圧でもヘタる心配は無さそう。

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最後に恒例の体重測定。エンドキャップや飾りテープを含まないせいか、一巻き37gとカタログ値よりも軽量な結果に。

因みに、エンボス加工されたテープ表面は多孔質になっておらず、汚れがこびりつきづらい質感。

表面素材のTPEはエラストマーゴムとプラスチックの中間的な性質を持っているそうで、ゴム素材とは異なり劣化しづらい特徴があるとのこと。

CICCIO/チッチョの紹介文で耐久性は未知数とコメントしましたが、クッション材のEVAもTPEと同様に耐久性に優れ劣化しづらい素材なので、私が思っているよりも長持ちするバーテープなのかも知れませんね。

まとめ

手に優しいグラベルロード向きな肉厚バーテープを幾つか紹介してみましたが、重量が気にならないならWOLFTOOTHの「SUPPLE BAR TAPE」が一押しでしょうか。

寿命と耐久性を重視するならgueeの「SIO DURA」

コスパと軽量さを重視するならBIKE RIBBONの「CICCIO」

グリップ性や外観にも拘りたいならLizard Skinsの「DSP 4.6 V2」

オールラウンドでバランス重視ならBBBの「GravelRibbon Gel」

タイプ別にまとめると、こんな感じになると思いますが、正直なところESI GRIPSの「RCT Wrap」はちょっと微妙な存在になります。

ESIのMTB用グリップは大変優秀ですが、残念ながらバーテープは類似のウルフトゥース製にお株を奪われている印象でしょうか。

ただ、RCT Wrapはテープ両端に他では見られない工夫が凝らされていて、これがなかなか侮れません。

通常はテープ両端の裏面だけが斜めにカットされて薄くなっていますが、RCT Wrapは表裏どちらも両端が斜めにカットされていて、厚さのわりに仕上がりがボコボコになりづらく、見た目も綺麗にまとまってくれます。

地味な部分ですが、両端1/3の斜め加工がテープを重ね巻きする際のガイドラインになってくれる効果もあり、糊なしで何度でも巻き直しできる点も含めて、初心者に最も優しいバーテープという見方もできるでしょうか。

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最後になりますが、極厚バーテープは仕上げとなるエンドプラグの取付けで失敗しがち。

ハンドル末端から1cm程度は余裕を持たせて巻いた方がバーテープを内部に押し込みやすくなりますし、場合によってはテープを薄く削ったり、ドライヤーで温めてテープに折癖をつけてあげるのも手です。

また、付属のエンドプラグは大抵キツキツなので、安物でもプラグの挿入径を六角レンチで調節可能な製品を準備しておくのがオススメ。

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