最適なリモートレバーは?グラベルロードにドロッパーポスト導入

最適なリモートレバーは?グラベルロードにドロッパーポスト導入イメージ01

バラ完したグラベルロードに乗り始めてから、そろそろ一ヶ月。

あえて本格的なカスタマイズはせずに、素のドノーマル状態で乗り続けてきましたが、ボチボチ方向性のようなものが見えてきました。

これは私が所有している唯一のオンロード車こと、KHS「F-20R」でも度々感じていたことですが、オンロード車は前傾姿勢が災いして、首や肩に疲労が溜まりがち。

乗車姿勢がアップライト気味なマウンテンバイクやファットバイクに慣れ親しんだ私としては、50km未満のライドでも首や肩がガチガチになってしまい、信号待ちの度にストレッチして何とか誤魔化している有様。

前述のミニベロ「F-20R」を頻繁に乗り回していた頃は、今ほど症状を感じていなかったので慣れの側面もあると思いますが、このままだとロングライドの楽しさが半減しかねません。

この症状を手っ取り早く緩和するには、ハンドル位置を高くする、シート高を低くする、このどちらかの方法が有効です。

実のところ、こうなることは予想できていたので、どちらの手段も今後のカスタマイズに折り込み済みですが、手始めに後者の「シート高を低くする」から手を付けてみることに。

さて、ここで登場するのがオフ車乗り必須の装備「ドロッパーシートポスト」です。

一度でも使うと手放せなくなる自転車の如意棒。

重量増でも使い続けたい装備ナンバーワン。

私にとってそんな存在ですが、野生動物や野鳥の撮影を趣味にしている身としては、急なシャッターチャンスでも車体に跨ったまま撮影できる魔法の装備だったり。

過去にオフ車用として何度か購入していますが、グラベルロードにドロッパーシートポストを装備するのはもちろん初めての経験。

いつものよう前置きが長くなりましたが、今回はグラベルード用として購入したPNWの外装式ドロッパーシートポスト「PINE」の詳細と共に、ドロップハンドル用リモートレバーの選び方や取付け位置などについても話題にしてみたいと思います。

外装式でそこそこ軽量!PNW製ドロッパーポスト「PINE/パイン」の詳細

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今回の主役は、どちらかと言えばドロッパーシートポストではなくリモートレバーの方なので、本体は軽めの紹介で。

当初はコスパ最強でお馴染みのドロッパーポスト「Brand-X Ascend」で済ますつもりでいましたが、外装式でトラベル長が100mm以下の製品がラインナップされていない状態。

また、Brand-X Ascendシリーズは一流どころのドロッパーと比べて、アップ動作が鈍く調節もできない点が気になっていたので、今回は同じく良コスパで知られるPNW製から選んでみることに。

購入したのはPNWの外装式ドロッパーポスト「PINE/パイン」で、ポスト径Φ27.2mm、トラベル90mmのCX用。

少なからず悪路を走るグラベルロード用ということで、サスペンション機能を兼ね備えた同社の「COAST/コースト」に興味深々でしたが、サイズが合わず泣く泣く断念しました。

因みに、レビューによると路面からの細かな振動を拾ってくれるタイプではなく、急な突き上げなどに効果を発揮してくれる製品とのこと。

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最近は備わっていることも多いですが、バラ完グラベルロードの核となったKONA ROVE STのクロモリフレームには内装ドロッパー用の穴が備わっていません。

外装式は内装式よりもセッティングが容易ですし、必要に応じて軽量なノーマルポストにも直ぐに交換できるので個人的には好みですが、ケーブル類も含めてどうしても外観が煩雑になりがち。

また、今回のカスタマイズで一番の難関だったのがドロッパーポストのトラベル長で、体型にジャストフィットしたフレームを使っているせいか、どれも長すぎてサイズ選びが結構シビアでした。

どうせ伸縮するんだから、少しくらいサドル位置が高くなっても問題ないのでは?という考え方もありますが、アップ動作後にいちいちサドル高を微調整するのは、なかなかに手間です。

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ドロッパーシートポストを導入する上で、どうしても精神的な足枷になってしまう重量面ですが、本体の実重量は506gとエントリークラスの製品としては悪くない値。

カタログスペックが490gなので若干オーバーしているものの、ポスト径が小さくトラベル長も短いCX系は総じて軽量な傾向にあります。

宣言通り、ドロッパーポスト本体のインプレはこれくらいにしておきますが、お次は悩ましいドロップハンドル用リモートレバーのお話です。

2WAY操作タイプがベスト?ドロップハンドル用リモートレバーの選び方

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今回のドロッパーシートポスト導入で、本体以上に悩んだのがリモートレバーのチョイスでしょうか。

使い慣れたスタンダードな物が良いのでは?という理由から、初めはWOLFTOOTH製を考えていました。

ドロップハンドルにレバーを取付ける場合、ステムクランプ径のΦ31.8mmか握り径のΦ23.8mmのどちらかを選ぶことになりますが、画像の通りこちらは前者となります。

WOLFTOOTHのリモートレバーには、Φ22.2mm対応のMTB用の他にドロップハンドル用の「ReMote 31.8 Clamp For Drop Bars」がラインナップされていて、レバー本体を除いたクランプ部分単体でも購入可能。

MTB用と同じく、レバーの長いLA/ライトアクションタイプと、レバーの短いノーマルタイプの二種類があり、前者の方がレバータッチが軽くなります。

オフ車乗りならすんなり馴染めそうなレバーですが、形状が横長につきロード系の狭いコックピットまわりを占有しがち。

また、レバー操作の度にブラケットや下ハンから手をレバーまで移動させなければならず、グラベルロードでトレイルを攻めながら操作するといった、アクティブな用途には向いていません。

私はグラベルでトレイルに挑むつもりは毛頭ないので、こちらのリモートレバーでも十分でしたが、ご存知の通りWOLFTOOTH製はそこそこ高価。

幸いレバー本体はファットバイク用に購入した物が手元にあるので、クランプ部分の「Wolf Tooth ReMote Conversion Kit 31.8mm」だけを購入してレバーを使いまわす手もありましたが、残念ながら国内ではほぼ取扱いが無い状態でした。

総評として、ハンドルまわりに余裕があって頻繁な操作をしないという条件でなら、過不足ないリモートレバーになってくれる印象。

後述するリモートレバーと比べると、ケーブルを含む外観もスッキリとまっているので、特に拘りが無いなら失敗の少ない選択肢かも知れません。

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因みに、WOLFTOOTHからはバーエンドに取付けるタイプのリモートレバーもリリースされていますが、現在は入手困難な模様。

こちらも操作時に手をレバーまで移動する必要がありますが、バーエンドコントローラーと同じ位置だけに、意外に操作しやすいのでは?といった斜め上な見方も。

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ドロップハンドル用のリモートレバーで比較的スタンダードな存在なのがこちら。

俗にパドルレバーを呼ばれる製品ですが、縦形状により前述のWOLFTOOTH製よりも省スペースで済む利点があり、安価な物なら4000円前後で入手可能。

画像を見ての通り、握り径用とステムクランプ径用の二種類があり、ステム付近に取付けるΦ31.8mmタイプにはクランプ部分にケーブル類を通すための凹加工が施されています。

握り部分に取付けるΦ24mmタイプは下ハン時の操作に優れ、取付け位置次第でブラケットポジションからでもギリギリ親指で操作することが可能ですが、後述する2WAYタイプと比べると中途半端な印象が拭えません。

パドルレバーもWOLFTOOTH製と同様の理由でアクティブな用途には向きませんが、ステム付近に10~15mm程度の空きスペースがあれば取り付けでき、ハンドルのフラット部分を広く使えるのが最大の魅力です。

また、欠点というほどではありませんが、ステムクランプ用のΦ31.8mmに限りバレルアジャスターと呼ばれる「への字」型のパーツを取付ける必要があり、画像右上のように人によっては外観が野暮ったく感じてしまう場合も。

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初見では握り部分に異物感があって好きになれませんでしたが、使い勝手がピカイチなのがこちらの2WAY操作タイプのリモートレバーです。

形状からもお察しいただけるように、下ハンでレバーをプッシュ、ブラケットポジションでレバーを引くといった、ふたつの操作方法に対応し、リラックス志向のロングライドからアクティブなトレイルライドまで幅広く対応してくれる優れモノ。

また、デュアルコントロールレバー下部の握り部分に取付けるため、ドロハンのフラット部分が100%自由に使えるのも魅力です。

とはいえ良いこと尽くめという訳でもなく、取付けにバーテープを巻き直す必要があったり、ケーブルのルーティングがシビアになりがちだったり、ブラケットまわりがごちゃついて見えてしまったりと、導入に際して気になる点もチラホラ。

特にケーブルのルーティングには注意が必要で、ハンドルの内側でキツめのアールを作り過ぎると、リモートレバーの戻りが悪くなるといった症状が起こりやすくなります。

私が調べた限り

シマノPROの「PRAC0213」

CRANKBROTHERSの「DROP BAR REMOTE KIT FOR HIGHLINE」

ENVEの「Drop Bar Dual Action Remote Lever」

これらの製品が良さげですが、どうやら2WAY操作レバーは需要が多いらしく、国内外を問わずどこも品薄状態でした。

個人的にフォルムがスッキリとして無駄のない、シマノPRO「PRAC0213」が好みですが、こちらは単体販売の他にシマノPRO製のドロッパーポスト「DISCOVER ドロッパーポスト 70 / PRSP0234」にもセットで同梱されています。

内装式のみでトラベル長70mmの一種類しかありませんが、重量417gと軽量なのでドロッパー初導入なら、まとめて入手可能なこちらを狙うのも手でしょうか。

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最後は注意喚起も含めてKSことKIND SHOCK/カインドショックのリモートレバーについても触れておきます。

ドロップハンドルに対応したクランプ径Φ31.8mmのリモートレバーを探すと、高確率で遭遇するKS製ですが、通常のドロッパーシートポストとはインナーケーブルの固定方向が逆になっているため注意が必要。

大抵のドロッパーポストはタイコ側が本体、切断側がレバーになっていますが、一部のモデルを除いてKS製はタイコ側をレバーに固定する仕様になっています。

内装式ドロッパーには切断側にタイコを後付けできるタイプもあり、問題なく使える場合もありますが、外装式では滅多に見掛けないので間違えて購入しないように気を付けましょう。

KS製は機能性やコンパクトさに優れるので試してみたくなりますが、パドルレバーなら画像下の「KS KGSL 31.8 Reverse Remote Lever」が従来の取付け方法に対応しているので、このReverse版が一押しです。

また、2WAYタイプは画像上の「KG Drop 2.0」がかなり秀逸でワイヤー方向はどちらにも対応、レバーの形状もスッキリとコンパクトにまとまっていて、前述した三種類に引けを取りません。

グラベルロードにドロッパーシートポスト&リモートレバーを取付け

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なんだかんだ言いつつも、使い勝手に優れる2WAY操作レバーに気持ちが傾いてしまい購入を決意。

とはいえ、前述の通りしばらくは品薄で入手できないため、タイミング良く手に入ったパドルレバーを繋ぎで使うことにしました。

因みに、こちらはBrand-X Ascend CXの付属品となり、過去に自転車系海外通販のChain Reaction CyclesやWiggleで単品販売もされていましたが、両サイトがリニューアルされたタイミングで取扱いが無くなっています。

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クロモリフレームはフル外装仕様ですが、ルーティング予定のトップチューブにはケーブルマウントが存在していないため、「コブラタイ フレックスルート」で増設。

両面テープで貼り付けるタイプの方が見栄えが良くなりますが、後から位置調整ができないので評判の良かったこちらの製品を購入してみました。

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紫外線などの劣化に強いラバー製のケーブルマウントをタイラップで固定する仕組みで、マウントが柔軟なため扁平したフレームにも取付け可能。

マウント4個、結束バンド6本同梱の割に1000円オーバーと割高ですが、凹凸の少ない特殊な結束バンドが使われているため、取付け後にウエスやウェアの類が引っ掛かりづらい親切設計とのこと。

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取付け自体は至って簡単、外装式は初めてじゃないのでマニュアルを全く見ないまま作業が完了しました。

動作にも特に問題はなく、アップ時の挙動は目論見通りBrand-X Ascendよりも遥かに機敏です。

正直、ジャストサイズのグラベルロードにはトラベル長90mmでも過剰なくらいで、ドロッパーをベタ下げしても両足の踵が地面に着きませんでした。

シューズを履いて丁度良いくらいだと思いますが、カラー部分の厚みが少なからず影響しています。

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ポスト根元にはるカラー部分は30mm程で、フルサスMTBに使用しているONEUP製ドロッパーポストの二倍もあります。

評判の良い製品ほどカラー部分が短い傾向にあり、それに伴いトラベルの実効長も長くなりますが、外装式はケーブル固定の仕組み上、どうしてもこの部分のスマート化に限界が出てきますね。

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コブラタイ フレックスルートを使ったケーブルまわりはこんな感じになりました。

画像では見切れていますが、トップチューブに三箇所使用しています。

コブラタイにカラバリがあれば……なんて思ってしまいますが、近々フレームバッグを取付ける予定なので、どっちにしろ隠れてしまう運命。

ケーブルを短くカットし過ぎるというやりがちな失敗のせいで、ドロッパーの固定部分からトップチューブに掛けてのアールがちょっとキツめに仕上がっていますが、レバーの引きにも戻りにも大きな抵抗感は無く、取り合えず一安心。

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2WAY操作レバーまでの繋ぎで購入したパドルレバーでしたが、バレルアジャスターも思っていたほど気にならず、操作感も上々でした。

ステムポーチを使用しているため、ライトやベルのブラケットとスペースの奪い合いになっていますが、このままでも特に支障は無く、ハンドルの占有幅は1cm強くらいでしょうか。

当然、ブラケットポジションからリモートレバーまで手を移動させる煩わしさはありますが、信号待ち、写真撮影、ロングライド時のポジション変更、こういった使い方がメインなら案外すぐに慣れてしまうかも知れません。

まとめ

バラ完したグラベルロードにドロッパーシートポストを導入してみましたが、2WAY操作レバーが手に入ってからが本領発揮になりそうです。

首や肩の疲労緩和もそうですが、私の経験上ドロッパーポストを使い始めてからお尻の痛みからも解放され、以前ほどサドルに頓着しなくなるという、良い意味での副作用がありました。

ライド中に乗車姿勢を小まめに変えられることは、体の疲労軽減に思った以上の効果があるかも知れませんね。

最後にちょっとした裏技ですが、ボトルケージマウントのボルト穴にケーブルを通して、内装式ドロッパーポストを非対応のフレームで使うといったテクニックもあります。

実際に試したことがありますが、シフト用のアウターケーブルはΦ4mmなのでギリギリM5ボルト用の穴を通過可能

一応、普通のアウターでもできますが、もう少しだけ柔軟性があった方が楽に取り回しができるため、日泉ケーブルやJAGWIREの「Pro Dropper Cable Kit」を使うのがオススメでしょうか。

因みに、この二つは前述した2WAYレバーのルーティング問題の解決にも役立つので、覚えておいて損はありません。

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