失敗リスク減!シュワルベ新タイヤレバーはTPUチューブと相性良し

失敗リスク減!シュワルベ新タイヤレバーはTPUチューブと相性良しイメージ01

自転車を趣味にしている人とそうでない人との決定的な違いは何か?

乗っている自転車がどう見てもガチ。

ピチピチ過ぎるウェアを平然と着用。

自転車にいつも変な水筒が付いてる、それもふたつ。

半分冗談交じりなものの、外観だけで判断するならこんな感じでしょうかね。

私個人の考えだと、パンク修理キット一式を常に携帯しているか否か。

これが最もわかりやすい判断基準だと思っていて、パンクから自力で復活できることが両者を分かつボーダーという認識。

さて、そのサイクリストの嗜みとも呼べるパンク修理において、ハンドポンプや補修パッチと並んでパンク修理キットに不可欠な存在となるのがタイヤレバーです。

熟達者ともなるとレバーを使わず素手だけでの作業も可能ですが、それはMTB用タイヤだったりロード用タイヤでもクリンチャーが主体だった一昔前のお話。

いまどきのチューブレス兼用タイヤはビードが硬い上に、対応するリムとのフィット感も相当なもの。

素手での作業に拘り過ぎても実りは少なく、素直にタイヤレバーを頼った方が効率的なくらいです。

コツを伝授するよ!ファットバイク用リムストリップの交換方法イメージ06

現在、私が愛用しているのはパナレーサーのプラスチック製タイヤレバー。

ご存知の通り、探せば工具箱に一つくらいは眠っている大定番の製品ですね。

自宅で腰を据えて作業するなら特に不満を感じない完成度の高いタイヤレバーなんですが、環境が不安定なライド中に使用するとなると話は変わってきます。

正式なリリース年は不確かなものの、実はこのタイヤレバーは20年近く前から存在しいている超ロングセラーで、その仕様は完全にクリンチャー向け。

当然のことながら、昨今のTPUチューブやチューブレスタイヤで使うことは想定されておらず、デリケートなTPUチューブに傷を付けてしまったり、ビードの硬いチューブレスタイヤの着脱で苦戦したりと、若干ミスマッチさが目立ち始めています。

特に慌ただしさの伴うライド中の作業ともなるとそれが顕著で、安全かつスムーズに作業できる新たなタイヤレバーの必要性を切に感じていました。

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個人的に後釜として考えていたのがSCHWALBE/シュワルベのタイヤレバーで、上画像のようにタイヤをクリップできる機能が魅力的。

左右から少しずつ追い込むようにタイヤを取付けることができ、チューブレスタイヤの硬いビードもなんのその。

発売当時はかなり話題となり、数年たった今でも高い評価を保ち続けるタイヤレバーのひとつです。

正直、このタイヤレバーが完成形だと思っていましたが、シュワルベは更に貪欲でした。

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ようやく本題に入れますが、この優秀なタイヤレバーが2025年後半にまさかのリニューアル。

カラーが青から白に一新され、新機能と共に細かなブラッシュアップが加えられました。

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古参の自転車乗りなら懐かしさを覚えるかも知れませんが、シュワルベのタイヤレバーには画像のような変遷があり、ロゴマークの変化とシンクロするような印象も。

特徴のなかったサーフボード型のタイヤレバーからクリップ付きへ大幅に進化。

そして今回のリニューアルにより形状や素材が再び見直され、作業性と安全性の向上が図られています。

余談ですが、旧モデルの青色タイヤレバーは某パークツールにライセンス料を払っていたそうで、今回のリニューアルでようやく縁が切れた可能性も。

冗談のように聞こえますが、某パークツールの青色は米国特許商標庁により商標として認められていて、米国で青色の工具が少ないのはこれが理由とのこと。

ブランディングの必要性は否定しませんが、工具なら品質の良し悪しで勝負して欲しいところでしょうか。

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さて、シュワルベ新タイヤレバーの主な改良点ですが、レバーの先端が旧モデルよりも丸みのあるコンパクトな形状に変更。

これにより、タイヤとリムの隙間に差し込みやすくなるだけでなくチューブへの攻撃性も軽減され、何かとデリケートなTPUチューブとの相性が良くなっています。

また、素材も高耐久プラスチックが採用され、以前にも増して折れづらくなりました。

評価の高かったクリップ機能にも細かな変更が加わり、使用感が向上。

クリップ時のレバー方向が180度逆に見直され、スポーク部分にフィットするような窪みも新たに設けられています。

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個人的に最も嬉しかったのが、バルブコア外しの機能が追加されたことでしょうか。

単体のバルブコアリムーバーが不要になるのは勿論のこと、バルコアが緩んだ際やシーラントで固着したバルブコアを交換する際にも、工具忘れを気にせずに対応できるようになります。

使い勝手の向上、攻撃性の低下、強度アップ、新機能追加と、本当に隙の無いタイヤレバーへと進化した印象ですが、気になるお値段は三本セットで¥880とちょっとだけお高め。

不要になったライセンス料の分だけ安くなることに期待していましたが、¥1000以下で買えるだけでも御の字でしょうか。

個人的に次に購入するタイヤレバーはこのシュワルベ製で間違いなさそうですが、以前に紹介したクランクブラザーズの「Slider Tire Lever Kit」も気になるところ。

硬いビードも楽勝!クランクブラザーズの新型タイヤレバーが凄い
crankbrothersから新作タイヤレバー「Slider Tire Lever Kit」が登場。付属のスライダーでタイヤをリムに固定することで、硬いタイヤビードでも容易に装着できる仕組みになっています。

どちらのタイヤレバーもビードの硬いタイヤの着脱を得意としているものの、コンパクトにまとまるシュワルベ新型タイヤレバーは携帯用に。

若干ゴツめのクランクブラザーズ「Slider Tire Lever Kit」は腰を据えた自宅での作業用に。

こういった使い分けをするのも悪くありませんね。

ヨロズ日記

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