自転車の暑さ対策、着て涼しい『冷感インナー&トップス』あれこれ

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今年もこの時期が来てしまいました。

雪国育ちの私が最も苦手な季節……そう、夏です。

若かった頃なら普通に楽しめていたものの、ここ数年は7月と8月は完全にオフシーズンと決め込んでいて、9月までロングライドは封印状態。

今夏も冬眠ならぬ夏眠で暑さをやり過ごすつもりでいたのですが、とある事情から少し考えを改めることに。

その「とある事情」とはクマの出没が常態化してしまったことで、チャリ活を含む日常生活での遭遇リスクが爆上りしています。

特に自転車を快適に楽しめるシーズンとなる「春」「秋」が危うく、「夏」を丸々スキップするのが惜しく思えてきました。

夏だってクマは出るんじゃないの?

そう思うかも知れませんが、私の肌感覚からすると真夏はクマの活動がピタリと止むことが多いです。

これは単なる一個人の経験論ではなく、夏は春や秋と比べて食料が不足する端境期で、クマが省エネモードに移行する。

8月に入るとクマの繁殖期が終了するため、オスグマも親離れしたての子グマも広範囲を移動しなくなる。

そもそもクマは暑さが苦手な生き物なので、涼しい場所で「夏眠」状態になる。

こういった確かなエビデンスがあり、悲しいかなオフシーズンにしていた真夏の方がよっぽど安全だったというオチ。

結局、クマに怯えず自転車を楽しめるシーズンを不意にするわけにもいかず、真夏のチャリ活を泣く泣く再始動。

手始めに暑さ対策の第一歩としてウェアの見直しから始めてみますが、これに関しては数年前に冷感インナーやクール系のトップスにどっぷりハマった時期があり、今どきの製品がどこまで進化したのかが気になるところ。

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まず目についたのがサイクルウェアで知られるPEARL IZUMI/パールイズミの製品で、その名も「ガチ冷え/GACHI HIE」シリーズ。

2026年から新たに加わった夏向けの製品群で、新開発の接触冷感素材「ICE POLER 1.0/アイスポーラー」とキシリトール成分による冷感プリントの相乗効果で、ウエア表面の実温度が3℃も低下。

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ウェアの肌面にはスノーフレークを模したハニカム状の冷感プリントが施され、この部分にキシリトール成分を配合。

冷感プリントは水分と反応して効果を発揮し、50回以上洗濯してもキシリトール成分が枯渇することはないとのこと。

この手の冷感ウェアは「冷たく感じる」だけで実温度の低下が見られないことも普通ですが、体温超えの暑さも当たり前になった昨今では、3℃の温度差は無視できない値ですね。

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完全に自転車専用の設計ということで、前身頃が短く後見頃が長いお馴染みの仕様。

ライドの際はインナーとして着用することになりますが、サイクルジャージとしてリリースしなかったのが少し謎。

公式によると汗を掻きつつ走行風を浴びることで、それぞれの効果が最大化される仕組みだそうですから、次期モデルには単独で着られるガチ冷えサイクルジャージに期待したいところ。

因みに、下半身用としてガチ冷えシリーズのビブパンツやレーサーパンツもラインナップされています。

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わかりやすく効果の程を知りたいならインナーを試すのが手っ取り早そうですが、同シリーズのネックカバーやアームカバーといった小物からはじめて、実際の使用感を検証するのも悪くなさそう。

特にネックカバーは夕方や夜間に大発生する虫対策としても使えますし、口元を覆っていても顔まわりがひんやりするのは、やっぱり気持ちが良いですからね。

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お次はこちら、前述したパールイズミの「ガチ冷え」が強く意識したであろう「FREEZE TECH/フリーズテック」シリーズ。

5年以上前から存在する製品で「氷撃」のキャッチコピーが有名ですね。

こちらも風・水分・冷感プリントの三要素で冷たさを得る仕組みとなり、スポーツウェアだけでなくワークウェアやカジュアルウェアのラインナップも豊富。

ロード乗りの愛用者が多かった印象があり、一時期は上画像の三角ロゴを真夏のサイクリングロードで頻繁に見掛けましたね。

このフリーズテックを採用したウエアは各社からリリースされていて、私はオンヨネ製のTシャツを過去に着用していたことがあります。

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正直、フリーズテック自体だと体感で1.4℃ほどの温度低下と後発のガチ冷えと比べると機能面で見劣りするものの、オンヨネ独自の熱線反射機能がとにかく優秀でした。

「Hyglater reflect/ハイグレーターリフレクト」による遮熱効果を含めると体感で5℃近い温度低下が見込め、私が過去に着用した冷感ウェアでは頭一つ抜けていた印象ですね。

残念ながら現在は生産終了になっていますが、この経験があったせいか夏用ウェアは冷感効果の有無よりも遮熱効果の有無で判断するようになりました。

夏場のライドは大抵日差し強い晴天時になりますから、着る日傘みたいな使用感が欠かせません。

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さて、生産終了ということで肩を落としていると、フリーズテックが密かにパワーアップしていました。

その名も「氷撃 α /アルファ」

新たに遮熱糸を採用することで、炎天下での使用感が向上しています。

遮熱なしの製品と20分後のウェア表面温度を比較したところ12度の温度差があったそうで、冷感素材の持続性も従来品の1.5倍に進化。

前述したように、私は冷感よりもウェアの遮熱性の方に期待を寄せているため、ちょっと気になる存在ですね。

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フリーズテックはアームカバーはもちろん、若干カジュアル寄りなラインナップも多く、パールイズミのガチ冷えシリーズで感じた、ウェア単体では着用しづらいというジレンマを解消できるのも魅力。

Tシャツ・ロンT・ポロシャツ・コンプレッションインナーと用途別に使い分けができ、普段着としても役立ちそうなロンTから攻めてみるのも手でしょうか。

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続いてはこちら。

冷感ウェアに興味はあるけど、自転車用だけでなく普段使いもできる製品が欲しい……

そんな時はColumbia/コロンビアの「オムニフリーズゼロ」シリーズが狙い目。

先述したフリーズテックよりも更にカジュアル寄りな製品が多く、アウトドアから街着まで幅広く活用できます。

私も紫外線アレルギーが悪化していた時期にお世話になっていて、日焼け止めを塗る手間から解放してくれる本当に有難い存在でした。

こちらもオムニフリーズゼロの強化版となる「オムニフリーズゼロアイス」が登場していて、冷感プリントの面積が10%拡大した上に、汗による水分無しでも着た瞬間から冷たさを感じるように進化。

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残念ながら遮熱素材は採用されていませんが、見た目はアウトドア寄りなカジュアルウエアで、他の冷感ウェアには稀なボトムスも少数ながらラインップ。

私もその例に漏れず、オッサンになるとハーフパンツの着用が気恥ずかしくなるので、このロングパンツの冷感効果のほどが気になります。

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最後はこちら、個人的に未知数だと感じている「COOLCORE/クールコア」素材のウェア。

一昔前にちょっとだけ流行った、水を含ませてブンブン振り回すと冷たくなるタオル……あれで有名になった素材が、このクールコアです。

クールコアの面白いところは冷感プリントや冷感素材を一切使用していない点で、冷却効果は気化熱オンリーという潔さ。

興味深いのは水分さえあればずっと冷感が持続し、条件が整えば10℃前後の温度低下も実現可能。

過去にインナーキャップでお世話になった経験がありますが、振り回して気化を促進させてあげるとぬるま湯からでもしっかりと温度低下が起こり、大変驚かされた記憶があります。

素材感が化繊丸出しな上に普段使いできそうな製品はTシャツやポロシャツくらいしかありませんが、汗っかきな人とは特に相性が良いかも知れませんね。

因みに、空調服のインナーとしても重宝されているそうで、あらかじめ保水させた状態で着用すると涼しい上に効果も長持ち。

自転車ならサイクルボトルの水で定期的に濡らしたり公園の水道で再保水させるのも手で、半濡れ状態が最も高い効果を発揮します。

さて、個人的に目星を付けている冷感ウェアを幾つかピックアップしてみましたが、インナーとして使うならパールイズミの「ガチ冷え」シリーズ。

単体で着用するならフリーズテックの「氷撃α」に食指が動きそう。

こういった冷感ウェアはこれから益々需要が伸びそうですから、今後のバージョンアップが楽しみですね。

余談ですが、巷にあふれる冷感グッズの大半は皮膚を冷やすことで「冷たい」「涼しい」と脳を錯覚させる仕組み。

当然、深部体温は下がっていませんから、熱中症の進行に気付きづらくなってしまうリスクもあります。

使用することで夏ライドがちょっとだけ快適になることは確かなものの、こまめな水分補給とクールダウンは肝に銘じておきたいところ。

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