捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法

ロード&グラベル用に特化!MUC-OFF新シーラントの気になる仕様イメージ04

そろそろファットバイクからグラベルロードへのバトンタッチの季節。

すぐに乗り出せるように冬眠中でも最低限のメンテナンスはしていたものの、九ヶ月前にチューブレス化したタイヤの状態が少し気掛かり。

ご存知の通り、タイヤに注入されたシーラントは早ければ三ヶ月、ロングライフタイプでも六ヶ月で目減りしてしまい、本来の効果を発揮しなくなります。

そのため、俗に「追いシーラント」と呼ばれるシーラントの継ぎ足しを定期的にする必要があるのですが、運が悪いことに愛用のマックオフ製シーラントが品薄気味。

バルブから直接注入できるパウチタイプが特に顕著で、私が好んで使っていたのもこちら。

マックオフのシーラントは6mm前後の穴も塞いでしまう高性能さが仇になって、一般的なシリンジで無理に注入すると経路やバルブを詰まらせたり、成分がダマダマに変質したりといったリスクが伴います。

ビード上げ楽勝だが代償も…第2世代『新グラベルキング』の感想イメージ20

ところがこのパウチ容器は例外で、注ぎ口がチューブレスバルブの外径にジャストフィットする作りになっているため、バルブの内径をシーラントの通り道として100%活かせる考えられた仕様。

パウチ容器でありつつも大口径のシリンジとしても機能する、中々の優れモノだったりします。

さて、このパウチ容器が品薄気味ということで、私に残された手段はタイヤの腹を開いて直接シーラントを注ぎ込むしかありません。

MTB乗りが好んで使うポピュラーな方法なものの、不器用な私はこれが大の苦手。

おまけに現在使用しているタイヤはパナレーサーグラベルキングの第二世代で、無茶苦茶ビードが硬かった嫌な思い出が残っています。

正直、シーラント残量といったタイヤ内部の状態を確認したい気持ちもありますが、キツキツなビードを前にしてシーラントを直接注入するのだけは避けたいところ。

どうするべきかアレコレ悩んでいると……

「マックオフのパウチは再利用できるから捨てない方がイイよ♪」

随分前にどこかで聞いたような言葉を不意に思い出します。

この情報の出処すら記憶にありませんが、どうやら馬鹿正直に実践していたようで、以前に使用したパウチ容器がガレージに眠っていました。

こうなったら、やることは一つ。

マックオフ謹製のパウチ容器にシーラントを再充填し、追いシーラント用として再利用してみることにしました。

意外に簡単?MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ01

さて、パウチ容器に再充填するにあたり、必須なのが補充用のシーラントです。

ボトル入りの500mlや1Lタイプの在庫は潤沢なものの、500mlでも4000円超えという結構なお値段。

仕方なくオークションやフリマサイトで未開封品のパウチタイプを探してみると、大容量タイプを小分けにして販売している商魂逞しい方がチラホラと。

一昔前にシマノのミネラルオイルを麺つゆ容器に小分けにして販売していた方がいましたが、それと似たような感じですね。

幸い1000円強と安価だったため、200ml入りを迷わず購入。

詰め替え用のシーラントは市販の食品用パウチで小分けにされ、出品画面では「バルブからではなくタイヤに直接注入して下さい」と丁寧な説明書きが添えられていました。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ02

ガレージで眠っていたマックオフ謹製パウチは容量140mlで一世代前の物。

現在は140mlの他に携帯や追いシーラントに打って付けな80mlのパウチが追加され、種類も成分や粘度の異なるマウンテンバイク用とロード&グラベル用の二種類に分かれています。

念のためパウチの注ぎ口を採寸してみると、内径が5.7mmで外径が7.6mmほど

それに対してチューブレスバルブは内径が4.2mmで外径が5.7mmほどでした。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ03

試しに手元にあったΦ6mm径の太ストローを挿し込んでみると、これがジャストフィット。

この時点では、何かに使えそう……そんな程度にしか思っていませんでしたが、これが後になって思わぬ効果を発揮します。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ04

一応、注入用のシリンジも計量用の小型ビーカーも持っていますが、シリンジはボトルネック部分やホース部分でシーラントが詰まってしまう恐れがあるため、マックオフ製では使えません。

小型ビーカーはタイヤの腹から直接シーランを注ぎ込む用として、随分前に100円ショップで購入した物ですが、前述の通りこのやり方が苦手なので未使用のままです。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ05

手持ちの道具だけでは心許なかったため、使えそうなブツを求めて100円ショップに買い出しに。

左から順に、大・中・小の漏斗セット、ドレッシング用のボトル、密封クリップのお三方をチョイス。

購入前からコレを使っても徒労に終わるだろう……

そう思った物でも、何となくカートに入れてしまうのが100円ショップの恐ろしいところ。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ06

因みに、密封クリップは最後の手段として購入。

袋クリップやキッチンクリップと呼ばれるもので、注ぎ口からの再充填が困難だと判断した場合に使います。

パウチの底を切ってシーラントを流し込んだ後に画像のように挟み込む予定ですが、割とキツキツだったので試すなら「厚手の袋用」がオススメでしょうか。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ07

手始めに見るからにダメそうだった漏斗を試してみますが、大・中・小の全てがミスマッチ。

早くも一本目の矢が折れます。

辛うじて大漏斗が注ぎ口の外径に緩くフィットするものの、パウチの注ぎ口にテープを巻いて嵩増しするなどの工夫が必要。

仮にフィットしたとしても、マックオフのMTB用シーラントは粘度が高いため、重力に任せて漏斗で注ぎ込むのは望み薄かも知れません。

パウチの注ぎ口は5.7mmしかありませんしパウチは空気が抜けづらい構造になっているので、シリンジ的な物で液体を力技で注入するやり方が現実的です。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ08

さて、お次はドレッシングボトルの登場です。

パウチの注ぎ口に合わせて先端をカットしてみるも、内径に合わせると穴が小さ過ぎて手持ちのシリンジと大差の無い結果に。

続けざまに二本目の矢も折れ、最終手段となる袋クリップの影がちらつきます。

実際の作業時間はここまでで5分も経っておらず、流石にもう少しだけ足掻いてみたくなりました。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ09

半分やけくそでしたが、ドレッシングボトルの口を先ほどのストローがジャストフィットする内径Φ6mm程度まで広げ、両者を気密性のあるダクトテープで繋いでみることに。

ドレッシングボトルには追いシーラント用として計量したものを100mlほど注入。

未使用のまま眠っていた100円ショップの小型ビーカーがようやく日の目を見ました。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ10

注ぎ込む前の下準備として、パウチ容器に空気を吹き込んで膨らませておきます。

パウチ容器の底部にはマチが設けられていて、こうすることで容器が自立しシーラントの注入もスムーズに。

もちろん、パウチに直接口を宛がうのではなく、この手順にはカット後の余ったストローが適任でした。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ11

そして、恐る恐るパウチ容器に合体注入!

勢いだけでやった雑な仕事でしたが、これが意外にも大成功。

ドレッシングボトルを軽く握りつぶすと、シーラントが変質することなくスムーズに注ぎ込まれました。

白矢印のパウチ側面には残量目盛を兼ねたのぞき窓があり、状態の把握にも役立ちます。

コツと言うほどではありませんが、ドレッシングボトルの握りを緩めて減圧するとパウチ内の空気が少なからず吸い上げられてしまうため、逆止弁代わりにパウチの白丸部分を軽く抑えると作業が捗りました。

少し面倒ですが、ストローでの接続を一旦解除して減圧をリセットしてあげるとより効果的でしょう。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ12

最後の仕上げとして、ドレッシングボトル内に僅かに残ったシーラントを小型ビーカーに移します。

小型ビーカーには注ぎ口があるので、パウチ容器の入り口に宛がってゆっくりとシーラントを注ぎ込めば作業は終了。

パウチ容器の目盛もしっかりと100mlを指していて、計量通りの仕上がりです。

因みに、マックオフのシーラントは乾燥する前なら水で簡単に洗い流せるので、後片付けも手間いらずでした。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ13

取り合えず袋クリップを使わずに済み、パウチにハサミを入れることなく再充填ができました。

行き当たりばったりなやっつけ仕事でしたが、これで追いシーラントの悩みからは解放されそうです。

何処の誰かはさっぱり思い出せませんが、パウチ容器の再利用を教えてくれた方には感謝の言葉を送りたくなりました。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ14

因みに、ドレッシングボトルとストローの接続部分はこんな感じで、かなり雑な仕上げ。

注ぎ口の内径にストローをフィットさせ、ストローを奥まで押し込まないのがポイントです。

私は手元にあった気密ダクトテープで接続しましたが、ビニールテープや自己融着テープでも代用できるかも知れませんね。

まとめ

MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法をあれこれ試行錯誤してみましたが、ストローとドレッシングボトルの組合せが効果覿面だったという予想外の結果に。

パウチ容器をカットして簡易シリンジ化するだけなら、袋クリップが最も手っ取り早い方法なものの、保存用や携行用としてパウチ容器を無傷で再利用したい場合は、今回の方法がオススメかも知れませんね。

最後になりますが、こんな小学生の工作みたいなのは嫌だ!という方はSTAN’S/スタンズの新型シリンジを購入しましょう。

捨てちゃダメ!MUC-OFFシーラントをパウチ容器に再充填する方法イメージ15

「STAN’S TUBELESS SEALANT INJECTOR」という製品で、リニューアル後は幅広い種類のシーラントに対応できるようになりました。

ご覧の通り、チューブなどの経路が従来のシリンジよりも太く設計され、詰まりやすい高性能タイプのシーラントでもバルブから注入できてしまう優れモノ。

粘度の高いマックオフ製シーラントにも使え、某有名ショップで実際に活用されているのを見たことがあります。

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