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1kg超は重すぎ?グラベルロード携行品の軽量化と見直し

1kg超は重すぎる?グラベルロードの携行品を見直し&軽量化イメージ01

前回の記事では書き切れなかったので、引き続きグラベルロードの携行品について。

因みに人によっては携帯品と呼ぶこともありますが、私は「携行品」と呼んでいます。

さて、ライド中のビード落ち対策として、CO2カートリッジとインフレーターを新たに追加することにしたものの、元来の心配性が祟ってか気が付けばグラベルロードの携行品がまさかの1kg超え……

私はツールケースやサドルバッグを使わず、何でも放り込めてしまうフレームバッグを愛用しているせいか、携行品の重量管理に無頓着になりがちですね。

チューブドのクリンチャー時代は500g程度に収まっていましたが、チューブレス運用をしてからというもの逆にアイテム数が増えてしまったように思います。

よく、自転車界隈では「100g減らすのに10000円の費用が必要」なんて法則がまことしやかに囁かれますが、大枚叩いて車体を軽量化しても携行品がそれを帳消しにしては本末転倒。

ただでさえ重量面で不利なクロモリフレームですから、ここらで携行品の軽量化とチューブレス対応への見直しを再考してみることにしました。

チューブレスで増量?グラベルロード携行品の現状と軽量化への道

携行品にCO2ボンベ追加!チューブレスのパンク&ビード落ち対策を再考イメージ07

早速本題に入りますが、上画像がグラベルロードに使用している携行品の現状。

新たに追加したCO2ボンベとインフレーターを含めておよそ13点で、内訳は以下の通り。

・タイヤレバー
・予備チューブ
・タイヤブート
・イージーパッチ
・携帯ハンドポンプ
・チェーンカッター
・予備ミッシングリンク
・予備ライト
・予備電池
・CO2カートリッジ
・インフレーター
・チューブレス対応携帯ツール
・作業用グローブ

画像には写っていませんが、この他にシーラント処理用の使い捨てウエスとタイラップ数本が加わり、小物やツール類の重量だけで既に700g超と肥満気味。

殆どが自分用の品々ですが、イージーパッチだけは同伴者がトラブった時の備えですね。

メインライトの充電切れ対策として予備ライトと電池が含まれているものの、車体にはサブのセーフティーライトがあるので、これはお役御免で大丈夫そう。

続いて、軽量化で最も効果を発揮しそうなのが予備チューブ。

152gの現ブチルチューブから約40gのTPUチューブに交換するだけで、お手軽に100gの減量が実現できます。

何かと話題になっている「RideNow」「CYCLAMi」などの中華製TPUチューブが適任で、常用ではなくパンクした際の予備チューブとして割り切って使うのがポイント。

アリエクから直接まとめ買いすれば一本1500円以下とTPUチューブとしては安価ですが、耐久性に難アリなのでこういった使い捨てに近い活用法が向いています。

また、TPUチューブはシーラントと反応しないためチューブレスタイヤの予備チューブとして使っても、面倒なシーラントの拭き取り作業が不要なのも嬉しいところ。

携帯工具はもっとコンパクトな物でも良さそうですが、TOPEAK「Tubi/チュビ 18」というチューブレスに特化したツールのため、こちらは現状維持。

Tubi18は通常工具の他にプラグ式のリペアキットも兼ね、俗にベーコンと呼ばれる補修材が収納されていたり、カット用の短い刃物も備えている中々の優れモノです。

持ち歩かない人も多いですし私もお世話になった経験はありませんが、チェーンカッターとミッシングリンクも現状維持。

細くなった11速・12速チェーンは耐久性が低いため、チェーンを寿命ギリギリまで使うような方はもちろん、脚力が人並み以上だったりヒルクライムを頻繁にするような方も、突然のチェーン切れ対策として持っておきたいところ。

CO2ボンベの本数を増やして代替することも考えましたが、携帯ハンドポンプも現状維持でしょうか。

LEZYNE「POCKET DRIVE」という製品で、ホース付きの携帯ポンプでは約80gと最軽量クラスだった筈。

チューブにちょっとだけ空気を入れてパンク対応後の噛み込みを防ぐ際には、やっぱり携帯ポンプがあると便利ですからね。

ここまでで、予備ライトと電池を削り100g減、予備チューブをTPU化して100減、正直あと一押し欲しいところですが、ツール類はどうにか総重量500gアンダーが視野に。

携行品にCO2ボンベ追加!チューブレスのパンク&ビード落ち対策を再考イメージ08

続いて、忘れちゃいけないチェーンロック等の軽量化です。

この二つを同時に使うことは年に数回しかありませんが、現在はABUS1500/60cmとダイヤル式カラビナワイヤーロックの二段構え。

こう見えて、ふたつを合わせても重量は320g弱で一般的なチェーンロックひとつ分の重さしかありません。

因みに、カラビナワイヤーロックはワイヤー部分を切断されても、強度のあるカラビナ部分をフレームやスポークに通しておくと、盗る側にとって嫌がらせのように働く追加効果が狙えます。

軽量で堅牢!細マッチョなワイヤーロック『バイスガードエア』の感想イメージ08

このままでも何ら不満はありませんが、シーズオフで休眠する予定のファットバイクから、愛用の「バイスガードエア」を拝借する予定。

バイスガードエアはミツバサンコーワがリリースしている自転車・自動二輪用のワイヤーロックで、見た目の頼りなさに反して一種類の工具では切断が難しいという面白い特徴があります。

柔軟性のある900mm長のベルト部分が56gと驚異的な軽さで、南京錠部分を含めても133gしかありません。

少し前に和気産業からも「アンブレイカブル」という類似品が登場していて、こちらは同サイズで300gと重量面で不利なものの専用ロックの堅牢さが光ります。

これでチェーンロックを200gほど軽量化でき、前述のツール類と合わせると約400gの減量に成功。

携行品のトータル重量は約650gとなり、CO2カートリッジとインフレーターの追加がなければ500gアンダーを狙えたかも知れませんね。

ここで終わって、めでたしめでたし……と締めたいところですが。

チューブレス運用にありがちな理由から、あと数点くらいは携行品が増えてしまいそうです。

寒さに御用心!見直しが必要と感じたチューブレス携行品あれこれ

1kg超は重すぎる?グラベルロードの携行品を見直し&軽量化イメージ02

軽量化の目処が立ったので、ここからはチューブレス化を意識した携行品の見直し。

まずは上画像のこちら、暖かな季節には不釣り合いですが使い捨てミニカイロの必要性を感じました。

真冬のライドはもちろんですが、初春は晩秋の肌寒い時期にパンク等のトラブルに遭遇してしまうと、作業中の体温低下で手がかじかんでしまい、いつもなら問題なくこなせる作業も難易度が爆上りします。

そこそこ暖かな時期でも、ハンガーノック気味だったり雨に打たれたりすると起こり得るので、ミニカイロのひとつくらいは通年で常備していても損はありません。

1kg超は重すぎる?グラベルロードの携行品を見直し&軽量化イメージ04

指先の話題が出たのでついでに触れておきますが、チューブレス化するとクリンチャーの時には無かった細かな作業やシーラントに起因するトラブルが増える傾向にあります。

前述のようにミニカイロで指先の動作を確保していても、バルブのコアネジがシーラントで固着して開放できなかったり、予備チューブを使う際にもチューブレスバルブを固定しているバルブナットが素手では回せなかったりと、実際に体験して初めて気付くトラップも多いですね。

固着して回しづらくなったコアネジは英式バルブ用の虫ゴムでつまんで回す方法が某所で紹介されていましたが、バルブナットやコアネジはミニペンチ等の工具があると心強いです。

ペンチ類はミニサイズでも10cm近くそこそこ重量もあるため、携帯するなら上画像のKeySmart/キースマートのナノプライヤーあたりがオススメでしょうか。

重量5gで長さも7cm以下、ツールケースに忍ばせたりキーホルダーに吊るしたりするのに便利なサイズ感です。

コアネジの固着はシーラントを使っている以上避けられませんが、バルブナットの増し締めは工具に頼らず素手だけにしておくのが無難でしょうか。

また、予備シーラントの有無も頭を悩ませます。

高圧気味に運用しているチューブレスタイヤだとパンク時にあっという間にシーラントが流出するので、シーラント量をケチっていたりサラサラ系のシーラントだったりすると、割と冷や冷やしますね。

パンクしてあたふたしているうちに、タイヤ内のシーラントがゼロになってしまった……何てケースは想像したくもありませんが、スタンズ製なら一本70g程度なのでお守り代わりに持っておくのも手でしょうか。

1kg超は重すぎる?グラベルロードの携行品を見直し&軽量化イメージ03

私はバルブキャップ一体型を愛用しているため前項では触れませんでしたが、バルブコアツールも携帯しておいた方が良い物のひとつです。

実際に体験したことがありますが、ホース付きの携帯ポンプを使っているとバルブコアが共回りして外れてしまうことがあり、前述したペンチ類やバルブコアツールがないと元に戻せないという予期せぬ事態に。

また、普通は目に付かない場所なのであまり意識しませんが、チューブと同様にバルブコア自体も消耗品で長く使用すると内部のパッキンが劣化して空気漏れを招くことがあります。

他にもクランプ式の携帯ポンプ使用時に力を加えすぎてコアネジを折ってしまうこともあるので、バルブコアツールと一緒に予備のバルブコアもセットで備えておくのがオススメですね。

携行品にCO2ボンベ追加!チューブレスのパンク&ビード落ち対策を再考イメージ09

最後に余談を少々。

私はマックオフ製のチューブレスバルブを愛用していますが、バルブキャップ一体型のバルブコアツールを選ぶなら画像のように力を加えやすい形状をした製品を選びましょう。

バルブキャップをパナレーサー製バルブコアツール付きに交換イメージ08

過去に画像のパナレーサー製を使っていましたが、この形状は素手だと力を加えづらくライド中の作業には向いていないことがわかり宗旨替え。

以前ならバルブキャップ一体型は値の張る海外製が大半でしたが、最近は安価なパナレーサーがあり国内でも入手が容易になりました。

因みに、バルブがプラスチック製のTPUチューブでバルブコアを強く締め付けすぎると、製品によってはバルブ側のネジ山を舐めてしまうことがあるので増し締めはほどほどに。

まとめ

グラベルロードの携行品について話題にしてみましたが、チェーンロック等を含めた携行品の総重量は500g前後がボーダーになりそう。

心配性なのでアレもコレもとアイテム数が増えてしまいますが、寒い地域にお住まいの自転車乗りならミニカイロは必須かも知れません。

愛車をチューブレス化しているなら、バルブコアツール・予備バルブコア・ミニペンチ・予備TPUチューブの四点を自分のライドスタイルに合わせて任意に組み合わせるのもオススメでしょうか。

特にミニペンチ、これさえあれば……なんてことがライド中に度々ありました。

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