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前後にキラめく面光源!KNOGのセーフティーライト『COBBER』の感想

前後にキラめく面光源!KNOGのセーフティーライト『COBBER』の感想イメージ01

「あっ、これ欲しいな……」

そんなふうに思っても、意外に後回しになってしまうのが自転車用のアクセサリー類です。

コンポーネントやドライブトレインのように直接走りに影響しないため、必要最低限の製品で済ませてしまいがちですでが、前回のドロッパーポスト用リモートレバーに続き、今回もちょっとした贅沢品をご紹介。

国内でもかなり名が知られていますが、私が以前からずっと狙っていたKNOG/ノグの自転車用セーフティーライト「COBBER/コバ―」を遂にゲット!

欲しい、欲しい、と思いつつもKNOGの製品はご存知の通り一般的なライトよりも総じて割高なので、なかなか手が出せずにいた製品です。

さて、このCOBBERですが自転車用のLEDライトとして、従来の砲弾型LEDではなくCOBと呼ばれるチップオンボード型のLEDが採用され、トップ画像からもわかるように外観もかなり特殊。

点光源的な発光をする砲弾型LEDに対して、こちらのCOBは密集したLEDが直接基盤に埋め込まれているため、面で発光するいわゆる面光源的な特徴を備えています。

それ故に、遠方を照らすヘッドライト的な用途には向きませんが、かわりに広範囲への照射が得意、放熱性に優れ高出力な光を照射可能といった長所があり、他者に存在を知らせるセーフティーライトとして打って付けな仕様。

COBは2016年頃から出回り始めた比較的新しいタイプのLEDだそうですが、最近は自転車のリアライト用として珍しくない存在になっていますね。

個人的にCOBの自転車用ライトといえば絶対にコレ!と思ってしまうくらいCOBBERには贔屓目ですが、今回は「高価だけど、欲しくなってしまう……」そんな魅力の一端に触れてみることにしましょう。

カーブ形状で330度の視認性!「COBBER/コバ―」フロント&リア用の詳細

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さて、先ほどからやたらと高価、高価と連呼しているKNOGのCOBBERですが、サイズは「LIL’」「MID」「BIG」の三種類が存在し、それぞれにフロント用とリア用が準備されています。

価格はその大きさに比例し、もちろん私が購入したのは最も安価な「LIL’」タイプ。

フロント用の最大光量は110ルーメンと、セーフティライトとしては明るい部類に入りますが、自転車用のヘッドライトには300ルーメン前後の光量が要求されるそうなので、用途はセーフティーライトに限定されます。

因みに、サイズは3cmずつ大きくなり、最大サイズの「BIG」は約9cm。

最大光量は「MID」が320ルーメン、「BIG」が470ルーメンとなり、最小サイズの「LIL’」以外は単体のフロントライトとして活用できる可能性も。

実際に試した訳ではありませんが、他の方のレビューを見る限りちょっとした街乗り用になら過不足ないかも知れません。

どのサイズもハンドルバー・シートポスト・フロントフォーク・シートステー・ステアリングコラムなどに取付け可能で、視認性は驚きの330度。

フレームにマッチするカーブ形状になっている点も魅力で、特にフロント用はハンドルやフォークに良く馴染んでくれそうですね。

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フロント用もリア用も同サイズなら価格は同じで、定価は一つ8000円弱でした。普通はこの半分以下で電池式のセーフティーライト前後セットが買えてしまうので、やはり贅沢品の印象は拭えません。

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同梱品はライト本体、マニュアルの他にエアロハンドルやエアロシートポスト対応のブラケットが付属し、この画像には映っていませんが、固定用のシリコンバンドがサイズ違いで三種類含まれています。

割と親切なパッケージ内容になっていて、どの部分にライトを取付ける場合でも特にブラケットやバンド類を買い足す必要はありません。

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前述した通り、発光面も取付面もカーブ形状になっていてパイプ状のフレームとは特に相性の良い作り。

操作系はボタン一つのシンプルな設計で、ボタン長押しで電源ON/OFF、クリックで発光モードのチェンジです。

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フレームに触れる部分は滑り止め兼クッション的な素材感。

何やらシールが貼られていますが、ブラケットを矢印の方向にスライドさせるとブラケットからライト本体を分離でき、充電時はもちろん車体を離れる際にも、カチッとワンタッチで外せる仕様になっています。

因みに、シールは申し訳程度に貼り付けられているだけなので直ぐに剥がれてしまいます。使い始めはスライド方向に迷いがちですが、本体を「ボタンのある方向にスライドさせる」と覚えておくのが吉。

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ライト本体をスライドさせて取外すと、USB端子が露出してケーブルなしでの充電が可能です。

パッと見た感じでは特別な防水処理がされているように見えませんが、IP67の100%防水とのこと。

スライド部分はマグネットによりカチッと固定される仕組みになっていて、キツくもユルくもない丁度良い力加減での取外しが可能。

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重量は前後セットで46g程、小型のセーフティーライトなので軽いのは当たり前ですが、二つで一般的なリアライト一つと同程度の重量です。

冒頭でも触れたようにCOB型のLEDは大変明るく、重量やサイズが従来の半分でも明るさは今までと同程度かそれ以上というチートっぷり。

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パッケージ裏には、各モードの光量やランタイムの記載があり、リアライトの方が気持ち少なめ。常用するならランタイム4時間のMIDモードが無難でしょうか。

また、この手の製品では珍しく、開封時点で一切充電がされていません。

点灯テストをするには一旦充電する必要がありますが、満充電までの時間が4時間と少し長めな印象ですね。

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しばらく充填した後に、ようやくの初点灯。

凝視すると、小さなLEDが密集して点灯しているのがわかりますが、曲面が満遍なく発光するまさしく面光源な輝き。

まだ表面の保護フィルムを剥がしていないせいもありますが、光の質は柔らかく特にフロント用はLEDではなく蛍光灯を思わせてくれます。

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ちょっと面白かったのが、このモード。ES/アイセーバーモード呼ばれ、上方向への配光を抑え乗り手の視認性に配慮してくれます。

他にも「MID」と「BIG」には曲面をなぞるように発光する「ロールフラッシュ」というモードがあり、これが凄くカッコイイ!

残念ながら、こちらの「LIL’」は未対応のようですが、リアライトでは特に映える発光パターンです。

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また、KNOGの公式ページからは「Mode maker」と呼ばれるアプリがダウンロードでき、ライト本体をUSBで接続してから立ち上げると、細かく設定が弄れます。

あらかじめモードのプリセットが準備されている以外にも、プリセットによっては自分好みに光量や発光パターンをカスタマイズできる機能があり、使い方次第で稼働時間の延長にも一役買ってくれそう。

余談ですが、何故かKNOGの日本語HPからはダウンロードできないので「Mode maker」というワードで検索するか、本家KNOGのHPからダウンロードするのがオススメ。

早速ライド!KNOG「COBBER/コバ―」のファーストインプレ

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夜間は路面が凍結してしまうため、残念ながら昼ライドになってしまいましたが、COBBERを前後に取付けて軽めのスノーライドに出発。

北国の冬は日中でもどんよりと薄暗く、真昼間でも使用感くらいは掴めそう。

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付属のシリコンバンドはS・M・Lの三種類で、ハンドルまわりに取付ける場合はMサイズを使います。

仕様には対応径Φ22~32mmの記載がありましたが、MTB用のΦ35mmでも問題なく取付ができました。

電池タイプの安価なフロントセーフティーライトとサイズ的に大きな違いはありませんが、全然ライトっぽく見えず、そこはかとなくハイテク風味が漂う外観です。

最近は駐輪中の自転車からライトだけを奪い、オークションやフリマサイトで売りさばく輩が多いそうですが、330度の視認性を活用して、ライト本体を目立たない下側に向けてしまうのも手でしょうか?

因みに、スペースさえあればステム下のコラムスペーサー部分にも取付け可能。より存在感を薄くできる上に330度の視認性によりフロント兼サイドライトとしても機能してくれます。

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デフォルトMAXの70ルーメンでも割としっかりとした発光で、面光源と雪の相乗効果により透明感のある輝き。

街灯のある街中でなら、緊急用のサブライトとしても十分に役立ってくれそう。

常時発光しつつ一定間隔で強くフラッシュするモードも選べるので、フロント用のセーフティーライトとして使うなら、出来るだけアピール効果を重視したいところ。

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リア側は一番マッチするシートポストに取付け。

実は、この手のリアライトは後輪が上下動するフルサスMTBや、取付け箇所が制限されてしまうドロッパーシートポストとは相性が良くありません。

価格以外に、この点でも二の足を踏んでいましたが、こちらのファットバイクはハードテイルな上に、ドロッパーポストのトラベル長が125mmとポストの未稼働部分にも余裕があるので、ようやく購入に踏み切れました。

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上画像だとわかりやすいですが、リアライトがタイヤの陰に隠れてしまうと、後方からの視認性に不安が残ります。

これでも割とギリギリな印象ですが、ポスト高をあと1cm上げる予定ですし、ドロッパーポストのカラー部分を見る限り、取付け位置もあと少しだけ上にできそう。

実際は光が漏れますし、もう少し高い位置から視認されることになるので、過剰に心配することもありませんが、リアサス&ドロッパーポスト率の高いオフ車乗りには、ありがちな悩みかも知れませんね。

因みに、この部分にリアライトを取付けてしまうと、シートポスト取付式の大型リアフェンダーが使えなくなるという欠点も。

その場合は、一時的にリアライトをシートステーに移動してあげるのが手っ取り早いかな。

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リアライトの発光も同じく面光源で、柔らかい印象。

予想よりもスペースに余裕があったので、ロールフラッシュ目当てでMIDサイズもアリかな?

雪国育ちの私としては、赤熱したように見える発光面やタイヤへの照り返しが、古めかしい反射式石油ストーブのそれに見えて、なんだか懐かしい気持ちになりました。

また、フロントもリアも慣れればカチッと素早く取外しができ、ちょっとした駐輪時でも苦にならなそうで一安心です。

まとめ

暗闇での発光テストこそできませんでしたが、見た目といい輝きといい個人的に大満足なライトでした。

特にフロントライトの仕様がお気に入りで、フォーク用に大枚叩いてBIGサイズが欲しくなったくらいです。

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何気にフロントライトの黄色とリアライトの赤がフレームカラーとマッチしていて、このファットバイクにあつらえたように見えるのも嬉しい点。

決して安い買い物ではありませんが、愛車のドレスアップパーツとしても魅力的な製品に思えます。

最後になりますが、このライトは油圧ブレーキのメンテナンス時にも役立ち、ディスクローターとブレーキパッド間のクリアランス確認にも重宝しました。

白い紙を下に敷いたり、下側からライトで照らすのが定番の方法ですが、やっぱり面光源が一番確認しやすいですね、手元にあってすぐ使えるのもGOOD。

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