ドロッパーポスト使い垂涎のヤツ!WolfTooth製リモートレバーの感想

ドロッパーポストとの相性は?WolfTooth製リモートレバーの使用感イメージ01

本格的なオンシーズンを前に、今春に増車したファットバイクのカスタマイズが一段落。

納車当初は時間を掛けて手を加えていく予定でいましたが、ここ数年のパーツ不足、世界的なインフレ、円安などなど、お世辞にも自転車乗りにとって良い状況ではなかったため、少しばかり駆け足気味でのカスタマイズとなりました。

ドロッパーポストとの相性は?WolfTooth製リモートレバーの使用感イメージ02

上画像がカスタマイズ用に買い足したパーツの一部で、海外依存度の高いオフ車乗りにとって、米インフレとそれに伴う円安は本当にキツかった……

冗談抜きで調達価格がいつもの3~5割増しだった印象で、SRAM製ドライブトレインが比較的安く手に入ったのがせめてもの慰めでしょうか。

さて、カスタマイズの詳細については度々このブログで話題にしていますが、細々とした部分にはまだ触れていません。

今回はそんな部分の一つ、ドロッパーシートポストのリモートレバーに目を向けてみましょう。

トレイル志向ならコレ!WolfTooth製リモートレバーの詳細

ドロッパーポストとの相性は?WolfTooth製リモートレバーの使用感イメージ03

いきなりぶっちゃけますが、私自身ドロッパーポストのリモートレバーには拘りゼロ、不自由なく使えればそれで十分というスタンス。

最近は廉価版のドロッパーポストに必要最低限のレバーがセットになっているケースもありますし、ガチでトレイルやレースをやらない限り、別売りの高品質リモートレバーとは無縁です。

実際、先ほどのパーツ山盛り画像にチラッと映っているドロッパーポスト、コスパに優れるBrand-X Ascendにもリモートレバーが付属しているので、わざわざ購入する必要はなかったのですが、単純に興味本位から手を出してみました。

画像からもお分かりのように、購入したのは鉄板中の鉄板「WolfTooth/ウルフトゥース」のリモートレバーです。

リモートレバー単体でオススメを探すと、高確率でWolfTooth・PNW・ONEUPの3メーカーの名前が上がりますが、やはり人気も知名度もウルフトゥース製が頭一つ抜けている印象でしょうか。

何気に3メーカーの全てが、米国ブランドなことも驚きですね。

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今回購入したのは、同じウルフトゥース製でも通常よりレバーが長いLight Action/ライトアクション

元々ウルフトゥースのレバーは動作が軽いのが売りですが、こちらは通常のスタンダードアクションレバーよりも更に3割ほどタッチが軽くなるとのこと。

さて、気になるお値段ですが、何と税込10700円です!

重ねていいますが、こんなちっこいパーツが定価で10700円もします……因みに、先ほども触れたリモートレバー付きのドロッパーポスト「Brand-X Ascend」が12800円くらい。

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実際にレバーを目にすると、剛性も質感もギミックも安価なレバーとは段違いなので10000円でも、まあ納得かなぁ~という気持ちになりますが、レースやトレイルをやらないなら完全に贅沢品の域です。

ウルフトゥースの公式HPにも記載がありますが、レバー単体で販売されいるだけに他メーカーのドロッパーポストとの互換性は高く、RockShoxのReverb以外は概ね良好とのこと。

余談ですが、今までレバーしか販売していなかったウルフトゥースも遂にドロッパーポスト本体をリリース。エア抜き機能の付いたBIKE YOKEのライバルになりそうな製品で、動作中に混入した空気が勝手に排出される仕組みになっています。

価格は50000円超ですが、ドロッパーポストは構造的に空気の混入が弱点になるので、長い目で見るとコスパは悪くないかも。ポスト径Φ30.9、トラベル125mmで重量が440gと一昔前のノーマルポスト並みに軽量なのも魅力かな。

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クランプ部分はシンプルにΦ22mm対応版を選びました、もちろんクランプは便利なオープンタイプ。

ブレーキにマウントするタイプはハンドルまわりがスッキリまとまりますが、メーカー依存が強いのであまり好みではありませんね。

一応、こちらのハンドルバー用Φ22mm他にシマノ・スラム・ホープ・マグラなど、各マウントにも対応していて、合計7種類のクランプが準備されています。

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マニュアルが同梱されていませんでしたが取付け方法は簡単。点線のラインにシフト用のインナーケーブルと通してから左側のボルトで固定するだけ。

右側にはアジャスターがありケーブルのテンション調整が可能、中央にはベアリング入りのカム機構が備わり、この部分がレバータッチを軽くする手助けになっています。

言い忘れていましたが、ウルフトゥース製は中央の円盤部分が意図的に破損しやすいように作られていて、転倒時にレバー本体の破損を防いだり、レバーがフレームを傷付けないように配慮されているとのこと。

交換用のスモールパーツも卒なく準備されていて、この辺がレース&トレイル志向のオフ車乗りから支持を集める理由かも知れません。

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最後は恒例の体重測定、重量は40gジャストでした。競合するONEUPのV3レバーが45g、PNWのLOAMレバーが43gなので、ちょっとだけ軽いですね。

ドロッパーポストはだたでさえノーマルポストよりも重くなりますし、使用するレバーとケーブル類はできるだけ軽量な製品を選びたいところ、ポスト・レバー・ケーブルの合計が600g以下なら御の字かな。

これは完全に好みの問題?WolfTooth製リモートレバーの使用感について

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さて、気になるウルフトゥース製リモートレバーの使用感ですが……ハイ、これは好みが分かれますね。

確かにレバータッチは柔らかくて動作もスムーズ、レバー自体にも剛性感がありグリグリと使い心地が良いです。

ですが、今までカチッとしたスイッチ的なレバーを使っていた人が、このレバーに乗り換えると恩恵よりも違和感の方が大きいかも知れません。

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私の場合、フルサス29erに使用しているボントレガー製のレバーに指が完全に慣れてしまっているせいか、柔らかくストロークの大きいウルフトゥース製に慣れるに、少しばかり時間が必要でした。

上手い例えが見つかりませんが、ゲーム用パッドのアナログボタンとデジタルボタンの違いに似ていますね。

レースやトレイルライド中に頻繁にレバー操作を行い、指が疲れたり痛くなったりする方以外は、同じウルフトゥース製でもレバーの長いライトアクションではなくスタンダードアクションタイプで十分でしょうか。

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また、ドロッパーポスト本体との相性も多少あるようで、円安の影響で泣く泣くグレードダウンして購入したBrand-X Ascendとは特にイマイチ。

このドロッパーポストは動作開始までのケーブル引き代が若干長めに設定されているせいか、レバーストロークが多くなりがちですね。

ライトアクションだと、レバーの押し込み量がやや過剰に感じてしまい、逆に指が疲れやすくなる気がしました。

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ついでなので触れておきますが、上画像は以前使用していたBrand-X Ascend付属のレバーの上位バージョン。

実用には全く問題はなく、レバー位置の調節範囲はウルフトゥース製以上という謎仕様でしたが、やはりレバー自体が剛性不足で見た目も貧相ですね。

たしか当時は3000円くらいだったと記憶していますが、海外通販のWiggleやChain Reaction Cyclesで購入できるので、高級ドロッパーポストで予算が尽きてしまった方は間に合わせ用として是非お試しあれ。

まとめ

リモートレバーの使用感は間違いなく向上しましたが、レバータッチが好みか否かはまた別の話。

ウルフトゥース製リモートレバーを選ぶならスタンダードアクションの方が私好みだった気がします。

とはいえ、ウルフトゥース製を先に使っていたら、ボントレガー製を「硬くて重い……」と感じていたかも知れませんね。

インナーケーブルの引き代によるドロッパーポスト本体との相性もありますし、リモートレバーを交換する際は「今あるドロッパーポストでレバータッチを軽くしたい……」そういった動機付けが正しい気がしました。

因みに、ジャグワイヤーからはドロッパーシートポスト専用のケーブルキットがリリースされいるそうなので、こちらを使うことでもレバータッチの改善に期待できるかも。

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