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ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレ

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ01

大型連休中に引きこもりを決め込んだおかげで、予想していたよりも早くバラ完していたグラベルロードがカタチになりました。

とはいえ、辛うじて乗れる自転車に仕上がっただけで、自分好みにカスタマイズしていくのはこれからのお楽しみ、完成度は75%といったところでしょうか。

さて、例によって走行感やフィッティングの確認、各パーツの微調整や不具合確認のため試走に臨みますが、何を隠そうドロップハンドルの自転車に乗るのは、実に数十年ぶりのこと。

組み上げた「KONA ROVE ST DL 700cカスタム」は、クロモリフレームのオールロード兼グラベルロードという立ち位置ですが、一応「ロードバイク」の末席に名を連ねるオンロード車となり、これが私の実質的なロードバイクデビューになるかも知れません。

はてさて、MTBやファットバイク主体のオフ車乗りが、いきなりドロップハンドルのロード系自転車に乗ると、一体どんなことになってしまうのか?

今回はバラ完グラベルロードのお披露目ついでに、そのあたりについて語ってみたいと思います。

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バラ完グラベルロード「KONA ROVE ST DL 700Cカスタム」の詳細

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ03

グラベルロードということで、農道という名のジャパニーズグラベルで記念撮影。

逆光気味でタンウォールのタイヤが黒つぶれしていますが、現時点での外観はこんな感じです。

サドル・バーテープ・ステムポーチ・ライト・ベルは余り物を間に合わせで装備、アクセサリー類を抜いた車体重量は11.1kgと同完成車の12.4kgよりも随分と軽量に仕上がりました。

特に意図した訳ではありませんが、ブラウンカラーの安サドルが妙にマッチしていますね、バーテープのカラーもブラウン系に統一してみたくなります。

フレームサイズは54でスタンドオーバーハイトは80cm、シートポストの露出部分が短く、ステアリングコラムが長めなフレーム仕様ということもあり、サイドシルエットはもっさり気味。

ご覧の通り、ハンドルとサドルの落差がほぼゼロなので、ロードバイク特有の攻撃的な見た目にはなりません。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ04

一応、BBセンターからサドル座面までの高さをいつもと同じ74cmに設定していますが、実際にこの状態で跨ってみると、何故かいつもより足付きが良く違和感を覚えます。

これは後で気付きましたが、BBハイトが私の所有する自転車中で最も低く、フルサスMTBが34cmなのに対してこちらは28cm程と、結構な差がありました。

今後は、この点を加味してサドル高を見直す必要がありそう。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ07

目ざとい方ならトップ画像で既にお気付きかと思いますが、デュアルコントロールレバーはシマノでもスラムでもカンパでもなく、第四のコンポメーカーと囁かれ始めているSENSAH /センサー「TEAM PRO」です。

油圧ではなく機械式ディスクブレーキにすると決めた時点で、GRXのデュアルコントロールレバーは候補から外れていますが、シマノ11速互換で最もコスパが良かったのがコイツ。

正直、GRXのリアディレイラーが引ける105グレードの「ST-R7000」が最有力でしたが、オフ車乗りからすると横転一発でダメージが入ってしまう位置にあるレバーに、最初から良い物を使うのは憚られる気がしました。

ぶっちゃけ、価格が105グレードの1/3程度なだけに、遅かれ早かれ車体を転がしてしまう初心者には、これくらいで十分という判断ですね。

因みに、SENSAH /センサーは元スラムのエンジニアが立ち上げたブランドなので、一部のシマノ互換モデルを除いてワイヤーの引き量がスラム寄り。

シフト操作はシマノとスラムのハイブリッドで、ブレーキレバー兼シフトレバーを内側に浅くクリックするとシフトアップ、内側に深くクリックするとシフトダウンという仕組みです。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ06

ドライブトレインはGRXメインのフロントシングル、クランクは「FC-RX600-1」ではなく、軽量な「FC-RX810-1」をチョイス。

言い忘れましたが、フロントシングルなので先ほどのSENSAH /センサー「TEAM PRO」の左レバーにはシフトワイヤーを通さないで使っています。

特に不具合はありませんが、SENSAHは内部構造がシンプルらしいのでドロッパーポスト用のリモートレバーに改造するのも面白そう。

また、GRXリアディレイラーの「RD-RX812」は非公認ながら最大46Tのスプロケが使えるため、今回は11速MTB用の「CS-M8000-11」を組み込みました。

ロード用ホイールのフリーボディでMTB用スプロケを使うには1.85mm厚のスペーサーが必須ですが、これでフロント40T、リア11-46TというMTBに近いギア比が使えるようになります。

あと、見落としがちな注意点ですが、フレームのジオメトリ次第ではシマノ製11速チェーンの長さが僅かに足りなくなる場合も。

不幸にも該当してしまったときは、116リンクに継ぎ足しで延長する、118リンクのKMC製互換チェーンを使う、フロントチェーンリングを社外製の36Tまたは38Tにする、これらのいずれかで対処可能。

私はどの方法も選ばずに116リンクのまま使っていますが、チェーンスタビライザーをオンにすると、動作にゴリゴリ感が出るので、やはりチェーン長が足りていないのだと思います。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ08

以前に記事にしていますが、ブレーキはワイヤー引きで動作する異色の油圧式ディスクブレーキ、TRPの「HY/RD ハイロード」です。

アウター、インナー共に引きの滑らかさに定評のある日泉ケーブルを使い、レバータッチは中々の軽さ。

流石にフル油圧のフィーリングには及びませんが、よくあるワイヤー引きの抵抗感が随分と軽減されています。

また、ローター径は前後Φ160mmですが、KONA ROVE STのフレームはデフォルトでΦ160mm対応につき、フロント用のマウントアダプターは嵩上げ無しの140mm側で使用、リア用マウントアダプターは一切不要という構成でした。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ05

何の捻りもありませんが、最初のタイヤにはパナレーサーの無印グラベルキング、もちろんチューブレス版を選びました。

聞くところによると、このシリーズはグラベルタイヤの終着点になってしまくらい優秀だそうで、あえてグラベルキングを選ばずに、他のタイヤを楽しんでいる方も多いとか。

ホイールは前回紹介したMAVIC「ALLROAD S DISC」で、テープレス&フックレス仕様のグラベル用アルミホイールです。

フロアポンプでのビード上げには大苦戦しましたが、一度上がってしまうと気密性は高く、セットアップ時にビード付近からシーラントが吹きこぼれたり、滲み出たりすることはありませんでした。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ10

700Cホイールで運用した際のタイヤクリアランスが不明瞭だったため、無難に700 x 38Cサイズのグラベルキングにしてみましたが、フロント側はご覧の通りまだまだ余裕があります。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ11

リア側もフロント程ではありませんが余裕が見られ、KONA ROVE STのフレームは700Cホイールでも45mm前後のタイヤ幅が十分に適合しそうなタイヤクリアランスを備えていました。

グラベルロードで主流となりつつあるロードプラス規格は650B x 47前後の組合せですが、ホイール径の大きな700Cでも、ロードプラス規格に迫るタイヤ幅を実現できそうです。

試しに29er用のタイヤを使ってみたくなるくらいで、ETRTO 50-622以下ならワンチャンあるかも知れません。

予想外の連続!「バラ完グラベルロード」で試走した感想

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ02

退屈な愛車自慢はこれくらいにして、お次は実際の走行感やその他諸々についてのお話。

私自身まったく予期していませんでしたが、「自転車なんてどれも大抵一緒でしょ?」といったふうに、何の心の準備もせず試走に臨んでみると、出発から僅か数百メートルで背筋に冷たい感覚がはしります。

大通りに合流する丁字路で急ブレーキ気味に減速しようとしたところ、何故か一切減速せずにそのままスルスルと前へ。

何とか足を着いて停車できましたが、ブレーキレバーを握って減速するつもりが、「握ってるのはブレーキ?それともシフター?」「あれ?あれ?ブレーキはどこ?」と頭が謎のパニック状態に。

にわかには信じられませんが、今までファットバイク・ミニベロ・フルサスMTBとブレーキとシフターが別々になった自転車にしか乗った経験が無かったため、咄嗟の判断で脳がデュアルコントロールレバーをブレーキとして認識してくれなかったのです。

直前までリアディレイラーのインデックス調整を入念にしていたことで、脳にシフターとしての役割の方が強く焼き付いていた影響もありますが、ミニベロのブルホーンハンドルと同じブレーキ位置だから、操作にはすぐに慣れるだろうといった楽観が裏目に出てしまいました。

要するに、一つのレバーが複数の役割を持つという未体験の操作系に、脳が全く馴染んでいなかったという訳ですね。

これは少し危険かも……と試走するコースと距離を見直すことになり、その後はブレーキングをするつもりがシフターを誤操作するといったミスを一回しただけで、何とか脳が認識してくれるように。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ09

さて、気になる走行感ですが、冗談みたいな思い付きで組み上げたバラ完グラベルロードの割に、(ミニベロ+フルサスMTB)÷2=グラベルロード、この発想はあながち間違いではありませんでした。

フルサスMTBに甘やかされた体だけに、厚手のバーテープ、サスペンションステム、サスペンションシートポストの導入まで考慮していましたが、クロモリフレーム×チューブレス化×38cタイヤの組合わせは効果絶大。

そりゃ、多くの自転車乗りが最後にクロモリフレームに行き着く訳だ……と直ぐに理解できたほど乗り心地が良く、舗装路のバンプやちょっとした未舗装路でならフルサスMTBに何ら引けを取りません。

これがクロモリフレームによる恩恵なのか、チューブレスによる恩恵なのか、はたまた相乗効果なのかはわかりませんが、「クロモリなんて単なる懐古趣味でしょ?」といった偏見が雲散霧消するくらいのインパクトがありました。

また、乗り出しで苦戦したデュアルコントールレバーですが、SENSAH /センサー製は少し癖が強く、慣れが必要という評価です。

体さえ馴染めば十分に実用レベルの操作感は得られますが、これがけっこうクセモノ……レバーを深く押し込むシフトダウン時に失敗しやすい傾向がありました。

特にトップギアから一段ロー側にシフトチェンジする際が最も失敗しやすく、シフトアップに近い浅い押し込み量でレバー操作しないと、正確にシフトダウンしてくれない厄介な現象も。

大雑把な感想ですが、SENSAH /センサー製はレースなどで確実な操作が要求される用途には不向き、ホビーユースならそれなりに満足できる製品ではないかと思います。

近々、SENSAH /センサーは電動コンポもリリースするそうなので、価格破壊と不満点のブラッシュアップに期待したいところ。

あと、これはオフ車乗り視点のちょっとした不満ですが、シマノのラピッドファイヤーシフターやスラムのトリガーシフターのように、2~3段飛ばしで一気にシフトダウンできない点が少しストレス。

「GEVENALLE/ギブネイル」のデュアルコントロールレバーを頼ったり、シフターをバーエンドコントローラー化することで解決できますが、こちらも慣れの問題かも知れませんね。

まとめ

予期せぬトラブルと予想を上回る柔らかな乗り心地、これがシェイクダウンの総評でしょうか。

ドロハンやデュアルコントロールレバーにはまだ不慣れなものの、今後のカスタマイズが楽しみになる一台に仕上がってくれました。

ついに試走!初のバラ完グラベルロードで予想外だったアレコレイメージ12

最後にちょっとした余談ですが、オフ車乗りから見ると、ドロップハンドルはハンドル幅が狭く接触面積も広いため壁に立て掛ける駐輪方法でも安定しそうだな~なんて羨ましく思っていたのですが、現実はそうではありませんでした。

これはハンドルが末広がりのフレア形状になっているグラベルロードに限った話なのかも知れませんが、ハンドルから更にせり出したデュアルコントロールレバーがガリガリ干渉するため、壁駐輪には不向き。

仮に滑らかな壁面に優しく立て掛けたとしても、勝手にシフターがクリックされてしまうので実用的とは言い難かったです……。

ハンドル・サドル・ペダル、これらのいずれか二点で器用に壁駐輪しているロードバイクを度々見掛けますが、何かレバーに優しいコツみたいな物があるのでしょうかね?

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