街乗り派に捧ぐ…私の経験から自転車向きなジーンズを紹介してみる

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昭和世代の私にとって、カジュアルウェアの王様といえばやはりジーンズです。

『若者のジーンズ離れ』なんて言葉も聞かれますが、最近のデータによると全世代で40%以上の方が定番のファッションアイテムとしてジーンズを愛用し続けているという統計もあり、ジーンズが廃れたというよりもその他の選択肢が増えたと捉えた方が自然でしょうか。

さて、暑くて蒸れる・汗処理が苦手・動きづらくて窮屈・サドルが青く染まってしまう…などなど、普通に考えればジーンズと自転車の相性は最悪ですよね。

色落ちしていないワンウォッシュのジーンズなんかはその典型で、一度でもサドルがインディゴブルーに汚染されてしまうと、以降はジーンズ以外のパンツで自転車に乗れなくなるといった、呪いの装備みたいな効果を発揮します。

ですが、そこそこ丈夫・汗ジミや汚れが目立たない・見た目を気にせず寄り道ができるなどの利点もあり、街乗り派のクロスバイク・マウンテンバイク・ミニベロ乗りには、なかなか重宝するサイクルウェアなのも事実。

近頃はジーンズ姿でスポ車に乗る方を『ジーパンサイクリスト』と呼ぶそうですが、よくよく考えると私も五割くらいの頻度でジーンズのままライドしていますね。

かつてジーンズマニアだった私ですが、今回は過去に着用したジーンズの中から買い物やポタリングなどの普段使いだけでなく、ちょっとしたロングライドにも耐えらる自転車と相性の良いジーンズを幾つか紹介してみます。

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気を付けよう!ジーンズ姿で自転車に乗る際に注意したいこと

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冒頭でも触れていますが、ジーンズ姿で自転車に乗ると少なからず不利益が伴います。

私の経験から例を挙げると、【1】ジーンズのお尻部分が破れる【2】ジーンズの右裾がチェーンで汚れる&摩耗する【3】摩耗で部分的に色落ちする【4】サドルに染料が色移りする【5】サドルから他のパンツに色移りする、といった感じでしょうか。

簡単にまとめると、ジーンズ本体の破損とジーンズによるサドルやほかのパンツへの影響に大別されますが、ジーンズとサドルとの相性も見過ごせない部分です。

耐久性が高くて丈夫だ!という印象が強いジーンズですが、コットン100%の昔ながらのジーンズは意外に摩耗に弱く、たった一回のライドで表面が毛羽立ったり部分的に白く色落ちする事も珍しくありません。

サドルの表面素材がザラザラしてるとそれに拍車が掛かりますし、レザー製や布地風のサドルだとジーンズからの色移りも顕著ですね。

予想外だよ…ユニクロジーンズの色移りでサドルが青白く染まる
久々にカジュアルなジーンズ姿で出走。過去にジーンズからサドルへの色移りに悩まされた経験から、薄い水色のインディゴブリーチを選んだ筈なのに…まんまとユニクロの罠にハマりました。

因みに、私は過去にブリーチカラーのジーンズでサドルを白く染める珍事に見舞われてたことがあります。当たり前の話ですが白サドルと色落ちしていないワンウォッシュジーンズとの組み合わせはこれ以上に悪夢なので、不幸にも白サドルがインディゴ色に染まってしまった場合は¥100ショップのメラミンスポンジで対処しましょう、材質にも寄りますが大概は擦れば落とせます。

自転車向きなジーンズの選び方

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さて、ジーンズ姿で自転車に乗る上でジーンズの摩耗や汚れ、サドルへの色移りなどに注意する必要があることがわかりましたが、自転車用に使うジーンズはどういった物が良いのでしょうか?

私の経験上、色落ちや色移りを完全に防ぐのは至難の業で、ジーンズに製品レベルで色落ち防止加工や特殊素材が使われている必要があります。

現在は色落ちしていない濃紺のジーンズが主流なだけに頭の痛い話ですが、色落ちしなくなるまではき込んだジーンズを使ったり、手っ取り早く古着を頼るのもありでしょうか。

また、当然の事ながらペダリングのしやすさや圧迫感の少なさも重要です、ストレッチ素材が使われていたり、膝が立体裁断になっているジーンズがオススメですね。

腹部の圧迫感を軽減する目的で股上の浅いローライズを選ぶのも良いですが、背中も露出しやすくなるので、出来るだけ前股上だけ浅くなったジーンズを選びましょう。

続いて、肝心の素材についてですが速乾性や耐久性を高める目的で、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維が10%以上混紡されている物が好ましいです。長くはき込んでもコットン製のようなアタリや風合いが出づらい欠点はあるものの、耐久性や対摩耗性が格段に向上するので欠かせない要素です。

因みに、ジーンズのシルエットはスリムフィットやスキニーなどの細身タイプか、膝下から裾にかけてスッキリとシェイプされたテーパードタイプが向いています。これは前述したチェーンによる裾の汚れと、裾の巻き込みを防止するのに役立ち、裾幅は平置きで18cm以下が望ましいです。

ジーンズと相性良し!デニム柄のアデプト裾バンドを追加購入
アデプト/ADEPTの裾バンド『FLIP TUCK/フリップタック』を追加購入。お洒落なデニム柄でジーンズとの相性が良く、幅広で固定力の高い作りは裾まわりのバタつきをしっかりと抑えてくれます。

私はジーンズの色に合わせてデニム調の裾バンドを使っていますが、裾幅が16cm前後くらいの細身のジーンズでようやく手放せる印象ですね、右裾だけ大胆にロールアップする方法もありますが、ちょっとだけ気恥ずかしさが伴うので緊急時にしか使いません。

上記の内容を簡単にまとめると、【1】色落ちしない素材または既に色落ちしている【2】ストレッチ素材または立体裁断になっている【3】前股上だけが浅いローライズ仕様になっている【4】化繊が10%以上混紡されている【5】膝下が細く裾幅が狭くなっている、こういった要素が自転車向きのジーンズには求めらると思います。

必ずしも全てを満たす必要はありませんが、最低でも【2】【4】くらいは押さえておきたいところでしょうか。

登山用もアリ?自転車用として快適だったジーンズ一覧

前置きが無茶苦茶長くなりましたが、ここからは私が今まで使用してきたジーンズの中から、自転車向きだった製品を幾つか紹介していきましょう。

LEVIS 511 COOL MAX スリムストレート

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トップバッターはリーバイスの夏用ジーンズこと『LEVIS 511 COOL MAX スリムストレート』です。

このジーンズはアマゾンのタイムセールでたまたま購入した物でしたが、ストレッチ性に加えて速乾性に優れる化繊のクールマックス素材が20%以上混紡されているせいか、自転車に対して予想外の相性を発揮してくれました。

因みに、クールマックスは表面積を増やしたポリエステル繊維なので、速乾性だけでなく耐久性のアップにも効果的に働きます。

ユーズド加工済みのミディアムインディゴを選んだのでサドルへの色移りは多少ありますが、サドルの座面を定期的に濡れたウエスで拭き取れば済むレベルですね。

ストレッチ性あり、速乾性あり、摩耗に強い、癖の無いスリムストレートと、なかなかの自転車適正を備えたカジュアルジーンズといえるでしょうか。

余談ですが、少し前までリーバイスにはコミューターシリーズという化繊混紡の自転車用ジーンズが存在していましたが、残念ながらひっそりと廃番になってしまったようです。

SWRVE/スワーブ Codura Denim Pants

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続いて、自転車用ジーンズといえば、やはりこの『SWRVE/スワーブ』です。

生地にはコットンの他に、ポリエステル30%と耐久性に優れるコーデュラナイロンを15%を混紡し、化繊混紡率が50%に迫る良くも悪くも型破りなジーンズです。

耐久性の高さに惹かれて購入したものの、どうしてかたった一回の中距離ライドでお尻の生地が毛羽立った上に白く色落ちしてしまうなど、当初は期待外れな結果に落胆しました。

最終的に良い感じに小慣れてくれたので、ある意味ジーンズらしいジーンズといえますが、使い始めは勘違いしやすいですね。

シルエットは細身でテーパードしたスキニーと太腿に余裕を持たせたレギュラーの二種類があり、カラーもブラックとインディゴの二色です。

私はブラックのスキニーを購入しましたが、裏地も黒なせいかロールアップしたときの印象がイマイチ映えませんね、スワーブのインディゴは色味に鮮やかさが無く魅力に欠けますが、裏地は普通のデニムと一緒なので、ロールアップして使うなら迷わずこちらを選びましょう。

メッセンジャーの意見を取り入れたLA発の自転車専用ジーンズなだけに、前項の『自転車向きなジーンズの選び方』で説明した【1】~【5】までの要素をほぼ全て満たしている優れモノですが、個人的にストレッチ性の乏しさに多少の不満を感じますね。

因みに、自転車専用ジーンズでありながら、私が過去に自転車に使ったジーンズの中で最もシルエットの美しい製品でした、カジュアルブランド顔負けです。

ユニクロ・patagonia/パタゴニア

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お次はユニクロpatagonia/パタゴニアのふたつを一気に紹介します。

まずはアウトドアブランドとして知られるパタゴニアの『パフォーマンス・ストレート・フィット・ジーンズ』ですが、このジーンズはクールマックス使用と前述のリーバイス511と共通点が多いものの、耐久性の高さは今回紹介するジーンズの中でもピカイチです。

ポリエステル混紡率が30%もあるのがその理由ですが、実用で感じる耐久性は間違いなくスワーブよりも上ですね、自転車も含めて五年以上使い続けていますが、不思議なくらいお尻の生地が摩耗せず、毛羽立ちが殆どありません。

三年前後で経年劣化するポリウレタンを使わずに、メカニカルストレッチで生地の伸縮性を確保しているのもこのジーンズ凄いところで、間違いなく長く愛用できる一本です。

思わずベタ褒めしてしまいましたが、欠点はシルエットがレトロ寄りで野暮ったいことと、自転車用に使うにはワタリのサイズ感が少しタイト気味なところでしょうか、膝下から裾までがストレートなのでバタつきやすく、裾バンドは必須ですね。

因みに、環境負荷の少ない染色方法が用いられているお陰か、安価なデニムと比べて色移りはしづらいですね、流石にゼロではありませんが前述のリーバイス511よりも控え目でした。

続いて、コスパに優れるユニクロの『カラーステイスリムフィットジーンズ』です。

2019年頃からラインナップされている製品で、従来のジーンズと比べて格段に色落ち・色移りしない隠れた人気商品です。

ポリエステルを含む化繊混紡率が50%を超えているため、もはやジーンズと呼べないかもしれませんが、色移りしない上に化繊混紡による耐久性の高さは、まさに自転車に打って付けな製品といえますね。

さて、細身な上にストレッチ性に優れ私も最近まで愛用していたのですが、実はこのジーンズには致命的な欠点がありました。

ユニクロHPのレビューでも指摘されていますが、直射日光を浴びると早ければ数か月で変色してしまう性質があり、私の場合は自転車で日差しを受けやすい両太腿が薄っすらと赤茶けてしまいました…ショック!

着用している本人しか気づかない程度の変色ですし、最近は衣類にUVカット機能を付加してくれる洗剤やスプレーがあるので対策できないこともありませんが、個人的に大変気に入っていただけに、次期モデルの予定があるならしっかりと改善して欲しい部分ですね、ついでにカラバリも増やしてくれると大喜びですよ、ユニクロさん。

Columbia/コロンビア デニムトレッキングパンツ

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最後に紹介するのがこちら、アウトドアブランド『Columbia/コロンビア』がリリースしているデニムトレッキングパンツです。

細部の作りが異なる『ジョセフストリームIIパンツ』上画像、と『ホワイトストーンポイントIIパンツ』下画像の二種類があり、素材やカラーリング、テーパードしたシルエットなどは共通しているものの、前者はカジュアル寄りで後者がトレッキングパンツ寄りな仕上がりになっています。

画像で見る限り、どちらもジーンズ風のパンツに見えますが、実はコットンを一切使用していない化繊100%の疑似デニム素材が使われ、端的に表現すればフェイクジーンスということになります。

ストレッチ性・耐久性・速乾性・撥水性・UVカット効果など、機能面は本格的なトレッキングパンツを踏襲しつつも全く色落ち・色移りしないのが最大の特徴で、類似の製品は私の知る限り存在していません。

自転車用としてカジュアルに使うなら、見た目がジーンズ寄りなジョセフストリームIIパンツの方がオススメですが、私には少し丈が足りなかったので、同サイズでもレングスが少しだけ長いホワイトストーンポイントIIパンツを購入しました。

実物は画像よりもやや色がくすんだ感じでしたが、ステッチや生地の裏地、セルビッチデニムの耳といった部分がしっかりと再現され、裾をロールアップしてアクセントにするといった、ジーンズらしい着こなしができる点が素晴らしいです。

ぶっちゃけ、ジップポケットやウェービングベルトなどのトレッキングパンツ求められる機能は邪魔ですが、汗ジミができづらく目立たない・色落ち&色移りしない・3シーズン使えて便利、この三点が満たされているだけでも有難いですね。

因みに、一世代前の旧モデルはコットン混紡だったそうですが、本格登山にも使えるジーンズライクなトレッキングパンツとして、かなり大胆にリニューアルされた印象でしょうか。

まとめ

私の経験から自転車にオススメのジーンズを幾つか紹介してみましたが、耐久性重視ならパタゴニアかスワーブ、色移り防止ならユニクロかコロンビア、特にこだわりが無いならリーバイスあたりが狙い目ですね。

高級路線のCCP・カペルミュール・ナリフリ・オールユアーズあたりの自転車用ジーンズにも興味深々ですが、この辺は今後の楽しみに取っておきたいと思います。

最後に余談ですが、サドルの座面は滑らかな素材の方がジーンズに優しく摩耗や毛羽立ちが抑えられます。また、お尻に汗をかくとサドルに色移りしやすくなりますが、ジーンズ着用時のみサドルカバーを使うといった解決法もあり、覚えておいて損はありません。

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