今回は自転車趣味にハマった方が高確率で最初に取付けるアクセサリー、そう「ボトルケージ」の話題です。
実のところ、私自身は自転車用の給水ボトルを使う習慣が無いため、ボトルケージに何の拘りも持っておらず、取り合えずペットボトルもマウントできるタイプなら良いかなぁ~くらいのスタンス。
お察しの通り、愛用品はペットボトル対応製品としては鉄板のトピーク製「モジュラーケージ2」で、自転車趣味を始めて以来、この製品しかまともに使ったことがありません。
そんな私ですが、少し前に今まで何の不自由もなく使えていた件のモジュラーケージ2が、フルサス29erに取付けできないというちょっとした不幸に見舞われます。
現在は未使用のまま埃をかぶっていたゼファールのプラ製ボトルケージで凌いでいますが、ぶっちゃけツールケースをマウントするだけなら何の不自由もない状態。
どの道、ボトルケージはツールケースに占有されたままになってしまうので、別にこのままでも良いかな?とも思ったのですが、水分補給は専らペットボトルなだけに、ここで選択肢を増やしておいても損はありません。
前述したモジュラーケージ2も含めて、ペットボトル対応のボトルケージは幾つか存在していますが、個人的にアイディアが秀逸だと感じたのがguee/グイーのボトルケージ「D-CAGE」です。
幸い、最寄りの某サイクルベースで取扱いがあるそうで、そんなに出番はないかも知れないな……と思いつつも、試しにこのボトルケージを購入してみることにしました。
オススメはどれだ?「ペットボトル対応」のボトルケージ
画像右端のguee/グイー「D-CAGE」を購入する前に、軽く下調べをしてみましたが、やはりペットボトル対応のボトルケージはTOPEAK/トピーク製が鉄板でしょうか。
大抵の方なら、何も考えずにモジュラーケージ2を選んでも差し支えないでしょう。
因みに、トピークにはペットボトル以外にサーモボトル対応の「モジュラージャバケージ」という製品もあり、ラインナップはかなり豊富。
真冬を主戦場とするファットバイク乗りだけに、保温マグ対応はちょっと気になりますね。
また、私が愛用していたモジュラーケージ2の弟分として総プラスチックのモジュラーケージEXなんてのもあり、こちらは100円ショップで類似品を見掛けたりします。
選考の過程で、耐久性の低さと見た目の野暮ったさからモジュラーケージEXは早々に候補から外れ、最終的にイベラとgueeの一騎打ちに。
店頭でイベラ製を手に取ってみると、背面のつまみでサイズ調整が容易な点に魅力は感じるものの、ずっしりと重い上にプラの質感が思いのほかチープ。
仕組みは悪くないけど、見た目がね……と大方の予想通りguee製に軍配が上りました。
ボトルケージは値段の割に嵩張るので、送料が不要な実売店で購入できて良かったです。
guee/グイー「D-CAGE」の詳細と使用感
画像奥が新たに購入したguee「D-CAGE」で、手前が愛用していたモジュラーケージ2のブラック版。
D-CAGEの価格は1400円ほどで、素材は硬めのプラスチック製です。モジュラーケージ2と比べると耐久性に不安が残りますが、ボトルケージとしては至って普通の素材感でしょうか。
因みに、私がモジュラーケージ2を使えなかった理由は画像の矢印部分にある突起です。
金属製ボトルクランプの根元部分で、マウンテンバイクのようにボトムチューブが幅広で断面が四角形だったりすると、取付け用ボルトの締め付けでこの部分がフレームに強く干渉します。
アルミフレームならギリギリ許容範囲ですが、カーボンフレームでは避けた方が無難ですね、従来の断面が円形のフレームになら何の問題も無く取付けられるのですけど、意外な盲点でした。
さて、主役となるD-CAGEの細部を見てみますが、何といっても注目はこのダルマ型になったケージの底面部分でしょうか。
この仕組みのお陰で直径が小さかったり、形状が不揃いだったりするペットボトルを難なくマウントできます。
簡単に説明すると、ペットボトルのキャップ側をダルマの大きい穴に通し、その後上の小さい穴にカチッとはめ込んで固定する仕組み。
取り合えず、自宅にあった大小のペットボトルでテストしてみますが、最近は容量が600mlを超えるペットボトル飲料が増えているので、このサイズに対応するか否かが気になるところ。
まずは標準サイズのペットボトル、こちらは難なく固定できました。画像とは裏腹に、私はICY SPARKのレモンが一番好きです。
続いて600mlペットボトルで試してみますが、成功はしたもののボトルの直径が太いため取付け時はプラスチックが割れてしまわないか、結構冷や冷やしました。
600mlペットボトルは直径が給水ボトルに近いので、普通にマウントした方が使い勝手が良さそうですね。
ネック部分に凹みがないので自転車専用ボトルほどのフィット感はありませんが、フレームへの取付け位置が水平でもない限り、そうそう脱落はしないくらいの固定力があります。
それと、私はペプシ派です。
実際の固定力が気になったので、ボトルケージに対して遊びの大きい標準ペットボトルをマウントして、軽くライドに出発。
わざとアップダウンの激しい未舗装路を選び、ペットボトルが脱落するシュチュエーションを演出してみました。
ダルマ型の固定部分は慣れないとキツ目な使用感ですが、意図的にアップダウンさせたせいか、少しだけ固定が緩んでいました。
とはいえ、キャップ部分をもっと押し下げてから上方に引き抜く動作が必要になるので、トレイルでダウンヒルでもしない限り、そうそう外れない構造になっています。
因みに、キャップ部分がリアショックのロックアウトレバーにギリギリ干渉せずに一安心。干渉した場合はボトルケージの取付け位置をずらすアダプターで対応する予定でした。
標準サイズのペットボトルだとケージとの間にそこそこ余裕があるので、ネオプレン製のペットボトルケースと併用するのも良さそう。
経験上、剥き出しのペットボトルよりも保冷・保温が維持されやすくなるので、夏冬の短距離ライドでは馬鹿にできない効果があったりします。
まとめ
冒頭でも触れたように、ボトルケージはツールケースに占有されてしまいますが、街乗りや気張らないポタリングなんかでは陽の目をみてくれるでしょう。
いまになって重量を測定し忘れたことに気付きましたが……カタログスペックはモジュラーケージ2が72g、D-CAGEが49gとのこと。
D-CAGEの方がちょっとだけ軽量なので、私と同じペットボトル派の方は是非お試しあれ。
余談ですが、D-CAGEは飲み口が逆さまになってしまうので、キャップの閉め忘れにはくれぐれも注意しましょう。