夏はやっぱり半袖が良い!
普通に考えると誰もがそう思うでしょうが、私の場合は少し事情が違っています。
数年前までなら普通に半袖を着られたのですが、突然発症した日光アレルギーのせいで腕だけが露出NGとなってしまいました。
もちろん夏季限定ですし、日焼け止めを使えばトップスが半袖でも何ら問題はありませんが、ちょっとした買い物やポタリングでも、いちいち日焼け止めが必須というのは、思っていた以上に煩わしいのですよ…
そんな理由から、ここ数年は真夏でも長袖のトップスを愛用していて、涼しく快適な長袖Tシャツ探しが、ちょっとした趣味みたいになっています。
自転車乗りにはアームカバーがあるじゃない!といった突っ込みを受けそうですが、あのフィット感がどうにも苦手で残念ながら私の好みにはそぐいません。
例によって、今年も恒例の『涼しい長袖Tシャツ』探しに勤しんでいたのですが、昨シーズンに派手なバックプリントが気に入らず購入に至らなかった製品が良い感じにリニューアルされていました。
この長袖Tシャツはアウトドア系カジュアルウエアを得意とするコロンビア/Columbia製で、衣類の内側に持続性のある冷却材がプリントされた、中々面白そうな製品です。
着た瞬間だけ肌がヒンヤリする『接触冷感』を売りにしたTシャツは良く見掛けますが、冷却材がプリントされたコロンビアのOMNI-FREEZE ZERO(オムニフリーズ ゼロ)シリーズは、そのヒンヤリが持続する模様。
少しでも夏のサイクルライフが快適になるなら…と、早速購入してみましたが、ぶっちゃけ過度な期待は全くしていません。
はてさて、コロンビア製『冷却長袖Tシャツ』の実力は如何に?
コロンビアの冷却長袖Tシャツの詳細&サイズ感
今回私が購入したのは、コロンビア『PFGゼロルールズアイスロングスリーブシャツ』というやたらと長い名前の長袖Tシャツ、いわゆるロングスリーブTシャツというヤツです。
気になる機能性は、吸汗速乾・UVカット・冷却素材の三本柱で、公式HPの説明を読む限り、本来は炎天下で長時間釣りをする方向けの製品みたいですね。
昨年に購入を見送った製品には『オムニフリーズ ゼロ』と呼ばれる、内側のプリントが汗と反応して冷感を得られるテクノロジーが使われていましたが、今年のモデルは冷却材のプリント面積が10%増し!
おまけに機能性も『オムニフリーズ ゼロ アイス』にパワーアップし、汗と反応する以外にも着た瞬間から冷感を得られるとのこと。
一応、新型の『オムニフリーズ ゼロ アイス』シリーズ には半袖モデルもありますが、いかにもスポーツ用といった外観なので使うシーンを選びます。
因みに、長袖タイプのカラーバリエーションは三色です。並行輸入版はこの倍くらいバリエーションが豊富ですが、本国からの取り寄せにつき、割高なのがネックですね…正直、国内で取扱いのないホワイト系が欲しかったところ。
ハイ、年甲斐もなくビビットな『Sun Glow』を選んでしまいましたが、夏にしか着ないのでギリギリ許容範囲です。無難に選ぶなら、紺色の『Crabon』かな?
生地はポリエステル100%ですが、化繊特有のテカテカ質感はゼロで手触りはコットンライクですね。宣材写真では光沢があるように見えたのですが、これは嬉しい誤算です。
ご覧の通り、裏地一面には雪の結晶を模した冷却材がプリントされています。もちろん繰り返し洗濯しても効果は失われません。
生地がイエローなので裏地のプリントが薄っすら透けて見えますが、肌が透けたり乳首が浮いたりする生地ではないので、安心して素肌の上に着られます。
背面はワンポイントのロゴのみで一安心。
旧モデルはアメリカ国旗をアレンジした逆三角形がデカデカとプリントされていて、私には到底着こなせません…
今回購入したのはMサイズ、着用感は普通のMサイズよりも0.5サイズ分大きい印象ですね。
平置きした時の実寸は【着丈】68cm【身幅】52cm【裾幅】50cm【裄丈】85cmほどで、袖はラグランスリーブ仕様になっています。
手の日焼けを防ぐ目的で、袖先にはサムホールが設けられています。
サムホール付きのトップスは袖が長めに作られている場合が多いですが、長身の私がMサイズを選んだせいか袖先が過剰に余ることはありませんでした。
日よけのラッシュガード風にサムホールも有効活用したいなら、体型に合わせてLサイズを選ぶのもアリでしょうか。
謎だったのがコチラ、裾をまくり上げると質感の異なる裏地が右前部分に縫い付けられています。
コロンビア公式HPには一切の説明はありませんでしたが、タグのマークや生地の質感から察するに、どうやら眼鏡やサングラスのレンズ拭きみたいですね。
汗を吸った生地で拭いたら逆効果では?と思いますが、きっと私の知らない使い方があるのでしょう。
本当に冷たいのか?コロンビア『冷却長袖Tシャツ』の使用感
この記事を書いている時点で季節は梅雨明け前の初夏、冷却素材の実力を試すにはイマイチな季節ではありますが、どんなテクノロジーを駆使したとしても所詮は布なので、これくらいがちょうど良いです。
天気は快晴、気温は30度に届かないくらいのコンディションで早速20kmほどライドしてみました。
まずは件のロンTに袖を通しますが、この時期は衣類の温度が体温よりも低いことを差し引いても、着た瞬間にはヒヤッとした冷感があります。
その後、体温と同化し普通の衣類と大差が無くなりますが、いつもなら室内での準備で軽く汗が滲む場面でも、不思議と心地良くいられたので、安静時でもそれなりのクールダウン効果は見込める模様。
ミニベロに跨り走り出してみると、売り文句通りの機能性を感じられ確かに冷たく感じます。
下半身には極薄軽量で速乾性にも優れるノースフェイスのフレキシブルアンクルパンツを着用していましたが、体感温度には上半身と下半身とでハッキリとした違いがあり、ロンTの方が生地が厚いにも関わらず、上半身の方が遥かに涼しく感じました。
所詮は布なので過度な期待はしていませんでしたが、これは悪くない着心地です。
単に涼しかっただけなのか、このロンTのお陰なのかわかりませんが、ライド中は殆ど汗を掻かず帰宅時も体は快適な状態のままでした。
まとめ
正直、気温が35度以上だと普通の衣類と大差の無い結果になるのでは…とは思いますが、長袖でのライドが少しでも快適になるなら、それだけで十分に価値があります。
キンキンに冷える!なんてことはありませんが、気温30度くらいまでなら誰でもわかりやすい効果を実感できるのではないでしょうか。
冷却素材は汗と風の相乗効果で実力を発揮してくれるので、本来の釣り用途よりも自転車やランニングに向いたロンTだと感じました。
因みに、似たようなTシャツは他社からもリリースされていて、インナーキャップの記事で紹介した『COOLCORE/クールコア』シリーズや『FREEZE TECH/フリーズテック』シリーズなんかもオススメですね。
両者ともインナーウエア寄り、ワークウエア寄りなラインナップが多く、普段着としては使いどころが難しいですが、年々アイテム数が増えているので今後が楽しみです。