自転車は徒歩よりも遥かに日焼けしやすい。
恥ずかしながら、自転車を趣味にしてから初めて気付いた事実でした。
特に前に突き出した状態で日差しを浴び続ける両腕は、サンバーンと呼ばれるヒリヒリした状態になりやすく、紫外線の悪影響を最も実感しやすい部分でしょうか。
日差しの影響が強くなる五月から十月にかけての時期は、例によって日焼け止めによる紫外線対策をしているものの、個人的に日焼け止めの使用感があまり好きではありません。
顔や首まわりだけならまだしも、腕や脚への塗布は最低限に留めておきたいのが正直なところ。
日焼け止めにはあまり肌に良い成分が含まれていないので、使用後はすぐに洗い流すようにしていますが、腕まで塗ってしまうと後処理の面倒臭さにも拍車が掛かります。
少しでも不精したいという思いから、長袖トップスでの紫外線対策を目論んでいたのですが、いざ探してみると真夏でも快適に着られる長袖は数えるほどしかありません。
さて、どうしたものかと考えを巡らせた結果、クローゼットに山ほどある機能性Tシャツにアームカバーを組み合わせるという、いたってシンプルな方法に落ち着きます。
早速、使い勝手の良さそうなアームカバーを探してみますが、どうにも好みの製品が見つかりません。
アームカバーにありがちな地味な色味には納得できても、化繊丸出しのテカテカした質感や主張の強いデザインやロゴマークには、どうしても抵抗を覚えてしまいます。
半袖サイクルジャージではなくカジュアルTシャツと相性の良い製品は無いものかと深堀りした結果、ようやく見つけたのがオンヨネの「プリントメッシュアームカバー」でした。
本来は女性向け?オンヨネ製プリントメッシュアームカバー
オンヨネ製のプリントメッシュアームカバーは、約30種類とカラーバリエーションが豊富。
ユニセックス仕様とはいえ本来のターゲットは女性らしく、ビビットな色合いやファンシーな柄物が結構な割合で含まれているのが面白いところ。
その中から男性向けで程よくカジュアル寄りな物を探してみると、デニム柄タイプとボーダー柄タイプのふたつが私の目に留まりました。
特にデニム柄タイプは癖の無い配色とシンプルな見た目だったため、今回はこちらを購入。
素材はもちろんコットン製のデニム地ではなく、化繊100%の生地にデニム風のプリントという仕様です。
手で触れてみると確かに化繊特有のしっとりサラサラした手触りですが、安っぽい感じは無く光沢も控えめな印象でしょうか。
オンヨネのロゴも上手く字体を崩してある為か、煩わしく感じるような強い主張は感じません。
ひっくり返してみると、裏側は通気性の良いメッシュ地になっていて、縫い目も表地からは見えないように工夫されています。
実際に腕に装着してみても、裏側の縫い目が邪魔になることはなく、ゴロつくといった違和感もありません。
カジュアル寄りなデザインですが、アームカバーに必要とされる機能性はしっかりと備えていて、真夏にも対応できる作り。
特に太陽光の熱線を反射してくれる「ハイグレーターリフレクト」が優れモノで、一般的なアームカバーと比べて2~3度の温度低下が見込めるとのこと。
今回はLサイズを購入しましたが、アームカバーの実寸は42cmほどで腕回りは30cm対応となっています。
この腕まわりの数値は腕をまっすぐ伸ばした状態のものなので、筋肉質の方は力こぶを考慮してワンサイズ上を選ぶのがオススメ。
生地にはストレッチ性があり大変よく伸びますが、フィット感が強すぎるとプリント柄が伸びて化繊特有のテカテカした質感が目立つので、サイズ選びはそのあたりも考慮したいところ。
因みに、真夏でも涼しく過ごせる機能性を重視したい方には、同じオンヨネ製の「フリーズテック アームカバー」が鉄板。
前述した熱線反射機能だけでなく汗と冷感プリントによる冷却効果も加わり、夏用のアームカバーとして高い評価を獲得している逸品です。
まとめ
アームカバーは機能性を重視するのが当り前かもしれませんが、もう少しカジュアル寄りな製品が増えてくれると嬉しいですね。
今回購入した「オンヨネ プリントメッシュアームカバー」は、どうやら市場在庫のみの状態らしく、派手目な柄物だけが売れ残っている状態でした。
今後は手に入らなくなる可能性が高いですが、後釜にはユニクロのUVカットシームレスアームカバーが中々良さげ。
春夏物としてリリースされていて、カジュアルウェアを想定した光沢を抑えた質感と落ちついた色合いが、自転車用としても十分に役立ってくれそうです。
エアリズムの技術だけでなく接触冷感機能も備わっているので、機能性は自転車用アームカバーに引けを取らないかも知れません。