ディスクブレーキの音鳴り解消、謎のジェル状クリーナーは是か非か?

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自転車にもディスクブレーキが当たり前になった昨今ですが、リムブレーキよりも扱いがデリケートなのが難点。

ノーメンテで使い続けると、ディスクローターやブレーキパッドに蓄積した汚れや油分によってブレーキングの度に耳障りなノイズを撒き散らす、俗に言うディスクブレーキの「鳴き」が発生します。

慣れてくると、ディスクブレーキのクリーニング時期を教えてくれる警鐘のひとつなのだと理解しますが、何も知らない人にとってはストレス以外の何ものでもありません。

この音鳴りは制動力の低下にも結びついているため、ブレーキがキーキー、ギシギシと鳴き始めたら、それは間違いなくお掃除の頃合い。

クリーニングにはディスクブレーキ専用のクリーナーが使われることが多く、ローターやパッドを脱脂・洗浄すると共に、摩擦面に余計な成分が残留しないようにも配慮されています。

遅乾性のディスクブレーキクリーナー『Cleanse/クレンズ』の感想イメージ05

さてこのディスクブレーキクリーナー、代表的な製品がいくつか存在しますが、人気のツートップはどちらもパーツクリーナーに近い使用感となるスプレータイプ。

対象となる箇所にジャブジャブと湯水のように使えてしまうお手軽さがある反面、溶剤の減りが激しく内容量自体もそれほど多くないとういうのが実情だったり。

使用例を紹介した動画では、ホイールも外さずにキャリパーの隙間から溶剤を勢いよく吹き付けているのをよく見かけますが、私がそれを真似していたのも最初だけ……

今では使用量を調節しやすいハンドポンプ式の「Cleanse/クレンズ」に乗り換えていて、ディスクブレーキまわりの時短クリーニングはすっかりご無沙汰です。

遅乾性のディスクブレーキクリーナー『Cleanse/クレンズ』の感想
ヴィプロスのディスクブレーキ専用クリーナー「Cleanse/クレンズ」を購入。マックオフやフィニッシュラインと比べてコスパが良く洗浄力も遜色なし。遅乾性のためブレーキパッドの漬け置き洗いができるのも魅力でしょうか。

さて、今のところ現在の使用中のクリーナーには全く不満を感じていませんが、最近ちょっと気になる製品を発見。

ディスクブレーキ用のクリーニングジェルがそれで、どうやら音鳴り解消に力点をおいた製品な模様。

中華系メーカーが積極的にリリースしている点に若干の不安を覚えるものの、ホイールを外さずに使用可能との触れ込みも。

まともな商品レビューが皆無なため購入に踏み切れずにいる製品ですが、今回は効果不明のディスクブレーキ用ケミカル「ブレーキディスク ノイズエリミネーションジェル」について話題にしてみましょう。

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製品は中華系のみ?ディスクブレーキクリーニングジェルの詳細

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件のディスクブレーキクリーニングジェルですが、冒頭でも触れた通りリリースしているのは名前すら聞いたことのない中華系のメーカーのみ。

Amazonでもディスクブレーキ用のクリーナーで検索すると幾つか確認でき、どの製品にもパッケージには見慣れない漢字表記が並んでいます。

念のため台湾で使われている繁体字の可能性もあるので調べてみると、中国大陸で使用されている簡体字で間違いなく、台湾系メーカーの製品ではなさそう。

パッケージにはWOLF’S BIKEやCYLIONといったブランド名があり、ディスクブレーキクリーニングジェルという製品名以外にも、ローターのノイズ除去という意味合いを含むブレーキディスクノイズエリミネーションジェルという商品名も見受けられました。

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どの製品もクリーナーがゲルないしジェル状である点が共通していて、成分にも多くの類似性が見られます。

成分は非イオン性界面活性剤・クエン酸・乳化剤・精製水とシンプルな構成で、ジェル状につきローター表面にも成分が留まりやすい仕組み。

例えはアレですが、トイレ用洗剤と同じように垂直面にも垂れずに留まってくれるため、汚れをじっくり分解するのに適しているということなのかも知れません。

個人的に成分に含有されているクエン酸の存在が気掛かり。

サビ落としに使われることもありますが、成分や水分が残留すると逆にサビが再発しやすくなる性質がありますし、浸透して結晶化するとパッドに対しても悪影響があるので嫌でも警戒したくなります。

流石に製品化されているくらいですから何らかの対策がとられているとは思いますが、一応メタルパッドには対応せずレジンパッドのみ対応との注意書きも。

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気になる使用方法ですが、これが中々に特殊。

【1】ローターとパッドにジェル状クリーナーを塗布する。

【2】ブレーキを掛けたまま数百メートル走行する。

【3】ローターとパッドをブラッシングして洗浄する。

【4】しっかりと乾燥させる。

【5】これを数回繰り返すと尚良。

大雑把に説明すると以上の通りとなり、乾燥の過程が入ることにより先ほど指摘したクエン酸の懸念も払拭されている模様。

さて、確かにホイールを外さずにクリーニングは出来ますが……

ぶっちゃけ面倒臭すぎて、既存のディスクブレーキクリーナーから乗り換える意義はかなり薄そう。

経験上、パッド表面を粗目のサンドペーパーで一皮剥き、ローター表面は細目の耐水ペーパーで薄くサンディング。

このやり方で大抵の音鳴りは解消できるため、音鳴り解消が主目的ならこちらの方法で十分といった印象でしょうか。

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因みに、ゲル状クリーナー以外にも音鳴り対策に特化した製品は存在していて、SWISS STOPの「Disc Brake Silencer/デイスクブレーキサイレンサー」が有名。

使用するとパッドやローターが灰色に着色されたり、塗布量が多すぎると制動力が低下するといった注意点はあるものの、適切に使えばなかなか消えてくれない音鳴りにも高い効果を発揮してくれます。

また、画像右のGALLIUM/ガリウム「PERFECT OFF BD」といったローター専用のクリーナーもあり、こちらはブレーキまわりの金属部分を対象とした製品。

ガリウムはスキー用ワックスで良く知られたメーカーだそうですが、高性能クリーナーがローターの油分やブレーキダストを強力に除去し、音鳴り防止の強い味方に。

ウエスに含ませてから拭き取る使い方なので、無駄打ちが少ない点も好印象でしょうか。

まとめ

謎のジェル状ディスクブレーキクリーナーを話題にしてみましたが、既存クリーナーに対しての優位性は僅か……それが素直な印象でしょうか。

実際に使用した訳ではないので辛口の意見は控えたいところですが、成分をジェル状にして対象部分に留まりやすくするという発想は良く、塗布してからブラッシングするタイプのクリーナーとして割り切って考えるなら、使用感は悪くない気もします。

言い忘れていましたが、雨天時の音鳴りは避けられないのでディスクブレーキの持病だと思って諦めましょう。

濡れることでローター・パッド間の摩擦が不安定化し、ローターに細かな振動が発生。

その振動がフレームやフォークに伝わって共鳴し、より大きなノイズに増幅されてしまうのがあの耳障りな異音の正体。

メタルパッドからレジンパッドに交換したり、パッドの角をあらかじめ削っておく「面取り」をすることで多少は軽減できるものの、自転車のローターは自動二輪や自動車用と比べてローターが薄く剛性が低いのがそもそもの原因とのこと。

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