パンク修理が50秒!グラベル対応『クイックショットPLUS』の気になる仕様

パンク修理が50秒!グラベル対応『クイックショットPLUS』の気になる仕様イメージ01

特に意図した訳ではありませんが、今回もパンク関連のお話。

前回の記事でパンク修理剤の定番商品としてMaruni/マルニの「QUICK SHOT/クイックショット」について触れましたが、私もミニベロの携行品として愛用していた時期があります。

『ファットバイク用チューブとパンク修理剤』イメージ05

ツールケースにギリギリ収まるサイズ感もそうですが、パンク修理と空気の注入が同時かつ短時間で達成できてしまうのが何よりの強みで、遅刻が許されないジテツウ民の強い味方になってくれます。

とはいえ、私自身が使用せざるを得ない状況に陥ったことは無く、どちらかと言えば即座に復帰できるという安心感を与えてくれる、そんなお守りの的な存在でした。

さて、そのクイックショットですが、いつの間にか新製品が追加されていて、その詳細に興味が湧きます。

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新製品とは言っても単に私がそう感じているだけで、リリース自体は2022年と結構な月日が経過していたり。

グラベル乗りのクセに気づくの遅すぎだろ……そう自省するも、店頭ではあまり見掛けないこともあって、つい最近までその存在すら知りませんでした。

製品名は「QUICK SHOT PLUS/クイックショットプラス」で、グラベルバイクやMTBといった太目のタイヤに対応するクイックショットの大容量版。

メーカー曰く1mm程度の穴に対応と、今どきのシーラント基準からするといささか頼りない印象はあるものの、実際にクリンチャーで検証してみるとΦ3mmくらいの穴なら普通に塞がったとのこと。

因みに、TPUチューブやラテックスチューブには使えず、バルブは仏式のフレンチのみ対応といった制限もあります。

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使用方法に特に難しい点は無く、金属製のアダプターを介してバルブに接続し、上からグッと押し込むだけ。

無印版もPLUS版もパンク修理剤の成分や使用方法に違いはなく、PLUSは無印の二倍となる100mlの内容量。

余談ですが、付属のアダプターはマウントする場所がないため紛失しやすく、私はキャップの中に放り込んでから、キャップが外れないようにビニールテープで固定していました。

テープ無しだとツールケース内でクイックショットのキャップが頻繁に外れ、アダプターがちょくちょく家出していたことだけは、今でもよく覚えています。


【QUICK SHOT K-600】

定価:税込1210円
容量:50ml
本体サイズ:約Φ35mm×106mm/65g
対応タイヤサイズ:700×18~32C
充填時間:20秒

【QUICK SHOT PLUS K-605】

定価:税込1760円
容量:100ml
本体サイズ:約Φ42mm×137mm/100~130g
対応タイヤサイズ:700×33~50C
充填時間:50秒


両者の仕様やサイズ感は上記の通り、PLUS版はキャップひとつ分だけ寸法が長く、直径も僅かに太くなっているため、ツールケースへの収納性はイマイチ。

さて、クイックショットシリーズの仕様は概ねこんな感じですが、説明書きにちょっと気掛かりな一文があります。

「チューブ・チューブレス・チューブラーに対応」

仕組み的にチューブとチューブラーに対応するのは容易に理解できるものの、チューブレスにまで対応とはこれ如何に?

チューブレスタイヤに使用可能ということは、クイックショットの成分と既存シーラントの成分がタイヤ内部で混ざり合うことになり、これは一般的にタブーとされる行為。

違和感を覚えたため内容を深掘りしてみると、どうやらここで言うチューブレスは「ピュアチューブレス」に該当し、シーラントが必須な「チューブレスレディ」ではないのでは……という結論に。

一応、クイックショットの成分は天然ゴム乳液と液化ガスのLPGという構成なので、他のラテックス系シーラントと混ぜてもそれほど悪影響は無い気もしますが、安易に使用するのは避けた方が無難でしょうね。

因みに、アンモニアフリーでは無いそうなのでピュアチューブレスでの使用後はアルミホイールの腐食を避けるために、早めの除去が推奨されていました。

チューブレスレディには恐らく非推奨、流行りのTPUチューブには未対応。

せっかくグラベル対応のPLUS版が登場しているのに、グラベルバイクやMTBではあまり使われなくなったブチルチューブでしか本領を発揮できないのは、少し惜しい気もしますね。

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では、もう少し汎用性が高くチューブレスタイヤにも使用できるパンク修理剤は無いのか?

実のところ、そんな贅沢な悩みへの回答は既に存在していて、MUC-OFF/マックオフの製品が有望株。

製品名は「B.A.M! Instant Puncture Repair」で日本語では「BAM!/バム」と発音します。

インフレーターと予備シーラントが一体化したような製品で、こちらは仏式・米式どちらのバルブにも対応。

殆どのシーラントと互換性があるため他社製のシーラントが注入済みでも問題なく使用でき、混合による能力の低下や成分がダマになったりといった不具合もありません。

3〜4mmの穴まで塞ぐことができ、ロード・グラベル・MTBとタイヤサイズを選ばず、29インチのMTBでも一分ほどでパンク修理が完了するとのこと。

おまけにアンモニアフリーだそうで、アルミホイールにも腐食を気にせず使えます。

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唯一の難点は本体サイズがΦ45mm×160mm/約140gと若干大きめなことで、携帯性には欠ける印象。

サドルバッグやフレームバッグには普通に放り込めるものの、ツールケースには収納が難しいサイズ感です。

一応、公式からは「BAM! UTILITY BELT」というフレームマウント用ストラップもリリースされていますが、BAM! 本体が4000円弱と割高なだけに盗難が気になって普段使いには向かなそう。

あまり知られていませんが、このBAM!は公式サイトの技術仕様でチューブへの対応が明記されていて、応急処置に目的を絞るならクリンチャーにも使用可能とのこと。

裏技的な使い方ではあるものの、2mm程度までの穴まで有効とクイックショットよりも補修能力が高く、仏式だけでなく米式バルブにも対応する点は注目に値します。

流石にチューブが裂けている場合や大きな穴が開いている場合は塞ぎ切れませんが、これはチューブの状態を確認せずに使用するクイックショットにも言えることですね。

また、使用後はバルブ内部でシーラントが固まってしまう可能性があるため、帰宅後にバルブコアをクリーニングしたり丸ごと交換することが推奨されていました。

最後になりますが、こういった瞬間パンク修理剤が重宝されるのが、電動アシストサイクルの分野。

特にリアユニット式はリアホイールを外してのパンク修理が素人には難しく、出先でリアタイヤがパンクしようものなら押し歩きはほぼ確定。

100%のリカバリーが約束されている訳ではありませんが、バルブのマッチングを確認した上でクイックショットかBAM!の携帯をオススメしたいところです。

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