ハンドルまわりの傷予防にTOPEAK『アップアップスタンド』がイイ感じ

ハンドルまわりの傷予防にTOPEAK『アップアップスタンド』のススメイメージ01

ライド中のパンク修理。

その間、ホイールを外した車体はどうなっているのか?

リアディレイラーを上側にして優しく横倒し。

フォーク先端が天を指す、上下逆さまの状態。

大抵はこのどちらかだと思いますが、どちらの方法も車体へのダメージが少し気掛かり。

私は車体を逆さまにする所謂「倒立」派なものの、過去にちょっとお高いレザーグリップを愛用していた際は、傷が付かないように倒立を渋っていた覚えがあります。

レザーグリップ『ERGON/エルゴン GP1』イメージ04

ホイールまわりが激重なファットバイクだけに、軽度のメンテナンスは上下逆さまの倒立状態を多用。

このやり方はグリップを含むハンドルまわりやサドルが地面とダイレクトに接触するため、作業する場所を選びます。

私は当時、使い捨てウエスと軍手一組を傷対策として携行品に忍ばせていて、倒立時はウエスをサドルの下に敷き、軍手はグリップにカバーのように被せて使用していました。

グリップ類はレザー製以外にもフォーム系が傷みやすいですし、人に寄ってはハンドルまわりにサイコンやスマホ用マウントも備わっているため、養生せずに倒立させるのは流石に気が引けます。

今どきのe-bikeやe-MTBでは、液晶画面などの計器類がハンドル固定になっていることも普通ですから、尚のこと心配になるかも知れませんね。

さて、車体の倒立に関しては、長いこと決定打の無いもやもやした気持ちを抱えていたのですが、数年前に気になるアイテムを見付けます。

ハンドルまわりの傷予防にTOPEAK『アップアップスタンド』のススメイメージ02

それがこちらの「Handlebar Jack/ハンドルバージャック」で、米国産の面白ガジェット。

見た瞬間に「これぞ私の求めていた物だ!」と目から鱗でしたが、国内では取扱いが無いことから現在まで心の欲しい物リストに居座ったまま。

ご覧の通り、折り畳み可能な三脚タイプのスタンドで、ハンドル用の枕みたいなモノでしょうか。

ハンドルまわりの傷予防にTOPEAK『アップアップスタンド』のススメイメージ03

現時点でバージョン3まで登場している人気商品で、重量はペアで136g、折り畳み時の寸法は15.2cm x 2cm x 5.1cmとのこと。

実際に携帯するにはサイズ感がやや微妙なものの、自宅や車載用として割り切って使っても悪くありませんね。

価格は6000円弱ですが、米国からの送料を加味すると10000円に迫ってしまうのが残念です。

ハンドルまわりの傷予防にTOPEAK『アップアップスタンド』のススメイメージ04

前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

日本からでは気軽に買えないため、長いこと購入を躊躇していたハンドルバージャックですが、知らぬ間にトピークからライバルとなる製品が登場していました。

その名も「UP-UP STAND/アップアップスタンド」で、ハンドルバージャックのお株を奪う完成度。

ハンドルまわりの傷予防にTOPEAK『アップアップスタンド』のススメイメージ05

こちらも三脚タイプのハンドル用スタンドで、より洗練されている印象。

重量はペアで145g、収納バッグが28g、折り畳み時の寸法は17cm x 5cm x 6cmとハンドルバージャックよりもサイズ感が大きいものの、こちらは恐らくセットでの寸法でしょうか。

左右ふたつのスタンドがマグネットで一体化できたり、ハンドルバーと接触するラバー部分をエアロハンドル用に変更できたりと、細かな部分への気配りも光ります。

ハンドルまわりの傷予防にTOPEAK『アップアップスタンド』のススメイメージ06

一番感心したのが、収納バッグがサドルカバーとしても使える点で、ハンドルまわりだけでなくサドルもしっかりと保護。

傷の付きやすいカーボン製サドルやレザーサドルでは特に有難く感じるかも知れませんね。

ハンドルもサドル座面も直接地面に触れることが無いため、これ一つで荒れた路面でも傷を気にせず車体を上下逆さまにできます。

価格はハンドルバージャックとほぼ同じ実売6000円弱となりますが、こちらは国内でも普通に購入できるのが嬉しいところ。

言い忘れていましたが、ハンドルバージャックもアップアップスタンドもMTBやクロスバイクだけでなく、ドロップハンドルのロードバイクやグラベルロードにも使用可能です。

ハンドルまわりの傷予防にTOPEAK『アップアップスタンド』のススメイメージ07

因みに、自宅のガレージや車載用としてしか使わないなら、UNITの「UN-U9015」サイクルフリップオーバースタンドという選択肢もあります。

海外メーカーの製品な上に国内での取扱いも少数につきレア物ですが、1500円以下と安価なのが魅力。

最後に余談を少々。

油圧式ディスクブレーキの車体を倒立さた状態でレバー操作すると、稀にエア噛みが発生することがあります。

私も一度だけ経験したことがありますが、これはレバー側に僅かに混入している気泡が倒立によりオイルラインに移動してしまうのが原因。

軽度なら車体を元に戻すことで勝手に治るので、車体の倒立そのものが禁忌というわけではありません。

識者によると、正しくインストール出来ているのなら倒立してもエア噛みは起こらないとのこと。

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