唐突ですが、北国生まれ北国育ちの私はとにかく夏の暑さが苦手。
私にとって、自転車趣味のオフシーズンになってしまうくらい相性が悪く、真冬に撮影したファットバイクの写真やライド動画を眺めつつ、ひたすら暑さを耐え忍ぶのが恒例になっています。
今夏は洒落にならないくらいの猛暑ですが、せめてもの慰めに今は亡き初代ファットバイクの涼しげな画像を一枚だけアップ。
さて、そんな暑さに弱い私ですが、ここ数年は冷感ウェア・ベルトファン・空調服といった冷涼グッズにドハマリ中で、このブログでも幾つかレビューしています。
そこそこの効果が見込めたり、自転車とはミスマッチだったりとアタリハズレはもちろんありますが、結局のところコイツが一番効果的なのでは?
そんなふうに思えるアイテムがあります。
そこそこ昔からある商品なので今更感はありますが、GATSBY「クレイジークール ボディウォーター」
この製品が個人的にイチオシ。
こういった冷感スプレーは、衣類に直接または衣類の上から噴射して冷感を得る物が多いですが、肌に直接スプレーできるタイプでは、このクレイジークールが私の知る限り最も高い効果を発揮します。
無香料・アイスオーシャン・アイスシトラスの三種類の香りがラインナップされ、価格は一本600円ほど。
不思議と店売りは余りされておらず実売店では見掛けないため、私は専らアマゾンに頼りっきり。
少し前までは夏前に品薄になり、価格が高騰することが多かったのですが、人気商品だけに近頃は供給も安定しています。
本命が品切れだったのでアイスオーシャンも持っていますが、私のお気に入りはこちらの無香料タイプ。
体温に迫る猛暑の中じゃ、こんなスプレーなんて気休めにもならないでしょ?
多くの人がそんなふうに思うでしょうし、私もそう考える一人でした。
ハイ、確かにそうです。
ですが、このスプレー……
使い方を限定すれば、かなり便利なのですよ。
既にご存知の方も多いでしょうが、メントールが主成分の製品には「冷感」効果はあっても「冷却」効果はありません。
未だに正確な仕組みは解明されていないそうですが、メントールには冷たくないのに冷たく感じさせる効果があり、肌が感じている温度低下が実際には伴っていないとのこと。
こういったメントール系冷感スプレーは熱中症予防には大抵無力で、体温を下げてくれる効果は成分中のエタノールが奪う気化熱くらいなものです。
そんな製品なのに何故イチオシなのか?
実のところ、肌に感じる冷たさは錯覚なものの、人体はまんまと騙されてしっかりと汗が止まってくれるのですよ。
高い運動量が求められる本格的なライドにはNGですが、短時間のプチライドだったり、カジュアルウェアでのお買い物ライドなんかでは、なかなか良い仕事をしてくれます。
私の体感で40分前後までなら効果が持続し、走行中の風とメントール成分との相乗効果で結構な猛暑でも涼しいままライドが可能。
目的地で降車した途端にカジュアルウェアが汗ジミだらけ……そんな惨事も起こりづらくなり、ライド以外にも目的がある場合は本当に重宝します。
当然、涼しさは「体感」に過ぎないので熱中症リスクのあるシュチュエーションでの使用は推奨できませんが、買い物や通勤・通学といった短時間かつ限られた状況下でなら、強い味方になってくれるでしょう。
因みに、全身にスプレーできますが流石に粘膜部分には刺激が強すぎるのでやり過ぎに注意、あと肌の敏感な方は痛みも感じるそうなので、その辺りにも留意したいところ。
40分間というタイムリミット
熱中症予防には殆ど効果が無い
こういった制限こそありますが、服が汗まみれになるのがイヤだったり、少しでも涼しく自転車に乗りたい方は一度お試しあれ。