以前に、ファットバイクやミニベロの振動対策としてCane Creekのサスペンションシートポスト”THUDBUSTER/サッドバスター”を導入したことを記事にしました。
ミニベロとファットバイクの振動対策として効果的だった"Cane Creek THUDBUSTER/サッドバスター LT"や"SR SUNTOUR/エスアールサンツアー NCX"などのサスペンションシートポストを使用した感想のまとめ、両者の違いや設定方法、比較した結果についても説明しています。
大方の予想通り、ファットバイクの出走が激減する夏場はミニベロの専用装備として、すっかり馴染んでしまったのですが、記事内でも軽く触れた様にサドルバッグの使用が制限される欠点があります。
愛車のミニベロ、KHS製”F-20R”は折り畳み機能のあるフォールディングバイクなので、一般的な自転車とはフレーム形状が異なり、フレームバッグやトップチューブバッグが使えません。
サスペンションシートポストによって大容量タイプのサドルバッグが封じられると、ボトルケージとフロントバッグくらいしか収納場所の選択肢が残されていないのが実情ですね。
サスペンションシートポスト導入後は、何とか容量1Lの一点止めサドルバッグ『RIXEN&KAUL マイクロシェル』で凌いでいましたが、見た目に抵抗を感じつつも大容量や使い勝手の良さには抗えず、ようやくフロントバッグの初導入に踏み切りました。
grunge/グランジのハンドルバーバッグを購入
初導入するフロントバッグに私が選んだのはgrunge/グランジのハンドルバーバッグ(保温保冷タイプ)です。
フロントバッグではモンベル製の評判が良く『フロントバッグと言えばコレ!!』と言った感じに、半ば定番商品化しているのですが、私の選んだグランジ製よりもサイズが大き目である点が少し引っ掛かり、今回は候補から外す事にしました。
ファットバイクに使用するだけなら何も問題はありませんが、ミニベロのF-20Rはハンドルがブルホーン仕様になっているので、フロントバッグの横幅が広いとハンドルを握った際に干渉する恐れがあったからです。
因みに、モンベル製はグランジ製よりも容量が大きく作りもしっかりしていますが、収納スペースが3つに区分けされているため、ペットボトル程度のサイズでもそのままでは収納できません。
そのため、仕切りをカットするなど内部に手を加えて使用している方が多い様です。
カラーバリエーションはブラック・ベージュ&ブラウン・カーキ&ブラウンの三種類で、今回は新色でファットバイクとの相性も良さそうなカーキ&ブラウンを選びました。
両サイドにメッシュポケットが設けられ、開口部はダブルジップ仕様、本体サイズは直径12cmで横幅は21.5cmほど、重量は100g前後とモンベル製の約半分です。
ハンドルに固定するベルト部分はシンプルなベルクロ式で、両端の固定ベルトの間隔は9cmくらいです。
ベルクロの長さには少し余裕がもたせてあり、ハンドルに隙間なく巻き付ける以外にも本体を吊り下げる様な使い方も出来ます。
実はグランジ製を購入する決め手になったのが、内側がアルミ生地になっている点です。
所詮は薄布なので保温・保冷機能はオマケ程度なのは重々承知ですが、同様の機能を持ったペットボトルケースと組み合わせると、侮れないものがあります。
内部を見ると一目瞭然ですが、本体を支える芯材が一切使われていません。
重量物を収納すると、本体が『くの字』に変形してしまう欠点があり、しっかりとした芯材が設けられているモンベル製と比べると明確に劣る部分ですが、見栄えを気する方は芯材をプラ板で自作している様ですね。
試しにペットボトルを入れてみましたが、細いタイプなら2本は入る余裕がありました。
容量は2.3Lくらいで、ファットバイクに使用した場合では500g近い重さの予備チューブと携帯ポンプを十分収納できそうです。
個人的に、芯材を自作しなくても許容できそうな見た目でしたが、たまたま0.5mm厚のプラ板が余っていたので芯材を自作して入れてみました。
サイズは横21.5cm×縦28cmくらいにカットすると、内側の縫い目にある段差に程よくフィットしますが、本体は正確な円筒形では無いので、ある程度の調整は必要になります。
因みに、内側のアルミ生地は耐久性に期待できない感じなので、カットしたプラ板の四隅は角を丸く加工したほうが良いでしょう。
grunge/グランジのハンドルバーバッグの感想
早速、ミニベロに取り付けて20kmほど試走してみました。見た目は画像の通りで、想像していたよりも野暮ったく無く一安心です。
選んだカラーも、フレーム色のマンゴーオレンジになかなかマッチしていますね。
走行しても特に問題は生じませんでしたが、芯材の有無による本体の変形は人を選ぶかも知れません。
画像を見ると良くわかりますが、自作した芯材がある下部は変形していませんが、芯材の無い上部のベルト付近は肩が落ちてしまっています。
また、ファスナーを含む開口部が内側に凹みやすいのも、芯材の有無や内容物の種類が影響している感じですね。
因みに、サドルバッグの中には携帯品を納めたツールケースが丸ごと放り込まれ、施錠用のチェーンロックも収納されています。
重量はトータルで1kg近いですが、個人的に変形による見た目の悪さは許容範囲でしょうか。
芯材をしっかりと円筒形に加工し、開口部に穴開けて内部に入れれば、この欠点を今以上に補うことが出来るかも知れません。
まとめ
いざ使ってみると、サイズ的にミニベロだけでなくファットバイクにも最適でした。フレームバッグよりも400gほど軽量なのも嬉しい点ですね。
見た目が変わってしまうので、フロントバッグを使うのを躊躇していましたが、思っていていた以上に使い勝手が良く、他の製品にも少し興味が湧いてきました。
ADEPT/アデプトの『バードラム』や『バードラム DLX』あたりの評判が良いですが、見た目は無印バードラム、使い勝手はバードラム DLXといった印象でしょうか。
保冷・保温機能はありませんが、どちらもしっかりとした芯材入りなのが良いですね。