自転車に乗るときは、紫外線や飛び石から目を保護するために、メガネやサングラスなどのアイウェアは欠かせません。
私は視力が悪いので、自転車用のサングラスではなくUVカット機能の付いた一般的な眼鏡を使用しているのですが、少し前に不注意で眼鏡を落下させてしまい、レンズ表面に目立つ傷を付けてしまいました。
やっちまった…と後悔しつつ、メガネ全体をしみじみ眺めてみると、光沢のあったプラスチック製のツルやモダンが摩耗でくすんいる上に
僅かに使われている金属部分には、いつの間にか緑青(ろくしょう)と呼ばれる青サビも出来ています。
たいして手入もせず、すでに二年以上使っているので無理もない話ですが、もともと水分と塩分を豊富に含んだ汗が付着しやすい部分なので、今後はそれなりの対策は必要でしょうか。
補修も考えつつネット上で新しいメガネを物色していると、『メガネのお手入れ』という役立ちそうな記事を見付け、『外出から帰宅したら、メガネは出来るだけ水洗いしましょう!!』という気になる一文が目に留まります。
要約すると、屋外で使用したメガネには埃がたくさん付着していて、水洗いせずにメガネ拭きを使うと、埃でレンズに傷を付けてしまうとのこと。
言われてみれば、思い当たる節がありすぎます…
季節にもよりますが、特に埃っぽい春先などは自転車でそこそこの距離を走ると、鼻先がザラつくほど埃が顔に付きますし、肌ほどではないにせよ、当然レンズ表面にも塵や埃が付着していることになります。
自転車用のメガネやサングラスをしっかりとお手入れするには汗による劣化を予防しつつも、埃による傷対策が必要になる訳ですが、これらを簡単に解決する方法は超音波洗浄器くらいしか思いつきません。
追加の出費を覚悟しつつ超音波洗浄器について詳しく調べてみると、どうやらプラスチックレンズとの相性が悪い上に、劣化したレンズのコーティングに追い打ちを掛けてしまう事があるそうです。
他にメガネを簡単かつ一気にお手入れできる方法は無いものかと探していると、ようやく見つけました!!
いままでありそうで無かったメガネ・サングラス用シャンプーという製品です。
SOFT99の『メガネのシャンプー』
あまり深く考えず、勢いで早速購入してみました。
車の傷消しなどで聞いた事があるSOFT99という会社から発売されている、その名もズバリ『メガネのシャンプー』です。
除菌EXでミンティベリーの香りだそうですが、今回は無難そうな香りを選びました。容量は200mlでメガネに使うだけなら十分すぎる量です。
念のため注意書きを確認してみると、取扱説明書にて水洗いが禁止されているレンズ・フレーム(べっ甲、革、木製、宝石がついたフレームおよび一部の偏光レンズ・ミラーコーティングされたレンズ)には使用できません。また、コーティングの劣化やキズのあるレンズ、フレームにも使用できません。
以上のような説明があり、超音波洗浄器の注意点と共通する点も見られます。
自転車用やスポーツ用のサングラスにはミラーコーティングされた製品も少なくないので、この辺は注意が必要ですね。
さて、肝心の使い方ですか以下の通りです。
【1】メガネを折りたたんで、全体が泡まみれになるようにスプレーする
【2】すぐに水道水で洗い流す
【3】キレイな柔らかい布やティッシュで水滴を拭き取る
ハイ、大変シンプルでレンズを擦る必要もなく、本当に簡単にクリーニングできます。
メガネを折りたたむのは、ツルと本体を繋ぐ蝶番の汚れを落とすためかも知れませんが、洗い流す際は必ず水を使用し、レンズにダメージを与えてしまうのでお湯はNGです。
実際に私のメガネに使用してみたところ、ガス無しのスプレーにも関わらず、レバーを握ると結構な勢いで泡が噴射され、メガネを苦も無く泡まみれにすることができました。
泡を吹きつけたあとに時間をおいた方が、汚れが落ちそうなイメージがありましたが、説明書きの指示通りそれほど間を置かず直ぐに蛇口から出る流水で洗い流します。
初回にも関わらず、ここまで僅か1~2分と煩わしさは微塵もありませんね。
あとはメガネを拭き取るだけですが、今どきのレンズはどれも撥水加工が施されているので、ツルにもレンズにもあまり水滴が付着せず、予想していたよりも楽に拭き取れました。
泡を吹きつけてから水道水で洗い流すまでの時間が短いので、汚れ落ちに関しては半信半疑だったのですが、目視でハッキリとわかるくらいピカピカになります。
これまで使用していた個包装の使い捨てレンズクリーナーは、拭きムラが残ったりノーズパッド周囲の入り組んだ部分に苦労させられましたが
『あの短時間でナゼ???』と不思議に感じるくらいレンズ表面に油脂が残らず、いままでの苦労が馬鹿らしくなるほど、細部の汚れ落としが楽に済みます。
正直、あまり期待せずノリで購入した製品でしたが、これは本当に優れモノです。
興味が湧いたので詳しく調べてみると、香りのラインナップは全5種類で、詰め替え用のパッケージや220mlで除菌なしタイプも販売されているようですね。
ぶっちゃけ、使用後はメガネに殆ど香りは残らないので、どれを選んでも大差はありませんが、ボトルカラーや洗浄中の香りは好み次第でしょうか。
まとめ
個人的に大絶賛の『メガネのシャンプー』ですが、近所のお店を探しても見つからず、結局アマゾンで注文する羽目になりました。
SOFT99製なだけに、スーパーやドラッグストアではあまり取扱わない製品らしく、後日にホームセンターでようやく見掛けたくらいですね。
これで自転車用に限らず普段使いのメガネも長持ちしてくれると良いのですが、傷の付いてしまったメガネはもう少しだけ使い続ける予定です。
ツルやモダンのくすみはプラスチッククリーナーで光沢が復活しましたし、しつこい緑青の部分は重曹でサビ取りしたあとに、プラスチックに攻撃性の無いKURE 5-56の無香料タイプを綿棒で軽く塗布して処理しました。
流石にこれ以上劣化したら、フレーム以外は全て交換になりそうです。