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快適コラボが実現?ドロッパーとサスペンションポストを共存させる方法

自転車界隈には「サドル沼」なんて言葉がありますね。

今更説明するまでもありませんが、お尻の痛みに耐えかねて次々とサドルを買い替えてみたものの、なかなかベストなサドルに出会えずに浪費が続く……

そういった生き様をサドル沼と呼びます。

かつて私もその沼にハマり込んでいましたが、悩みの解決に少なからず寄与してくれたのはサドルそのものではなくドロッパーシートポストでした。

もちろん、座面の柔らかいサドルも併用していますが、ドロッパーシートポストがあることで走行中に乗車姿勢を小まめに変えられるのが何よりの特効薬だったようです。

今ではすっかり手放せない装備となったドロッパーですが、シートポストをまるまる占有してしまう上に、重量増だったり使えるサドルバッグに制限があったりと、目を瞑らないといけない部分もチラホラ。

サスペンションシートポスト"THUDBUSTER/サッドバスター LT"イメージ01

そのなかでも個人的に最も惜しいと感じたのが、使用感の良かったサスペンションシートポストと排他利用になってしまう点で、ドロッパー導入を機にすっかり疎遠になってしまいました。

シートチューブを奪い合う椅子取りゲームみたいなものなので、ドロッパーとサスの両立なんてどう考えても無理だろうと諦めていたのですが、とある製品がこの問題を解決してくれるかも知れません。

たまたまレビューを見掛けて興味を持ったのですが、その製品はBIKE YOKE/バイクヨークがリリースしているサスペンション付サドルこと「SAGMA/サグマ」です。

その手があったか!

まさにそう思わせてくれる製品でドロッパーとの組み合わせに期待感が高まります。

前置きはこれくらいして、今回はドロッパーシートポストを使いつつ、サスペンションシートポスト的な機能も共存できる方法について、幾つかピックアップしてみたいと思います。

【ドロッパー&サスペンション】両シートポストを共存させる方法

快適コラボ!ドロッパーとサスペンションポストを共存させる方法イメージ02

まずは冒頭で触れたBIKE YOKE/バイクヨークの「SAGMA/サグマ」から。

サドルにサスペンション、そう聞くとママチャリ付属のバネ付きサドルを真っ先に思浮かべてしまいますが、このサグマはコイルスプリングのかわりに弾性のあるエラストマーが採用されています。

個性的なサドルレールに特徴があり、レール前後の末端に二つのエラストマーを組み込むことでサスペンション機能を実現。

交換可能なエラストマーにはハード・レギュラー・ソフトの三種類が準備され、前後で違う種類の硬さにするといった微調整も可能です。

使用者のレビューによると、細かな振動吸収だけでなくサドルの座面がぐりぐりとフレキシブルに動いてくれるそうで、タイヤを1cm太いサイズに交換したようなソフトな乗り心地が得られるとのこと。

ガツンとした突き上げに対処できるようなタイプではありませんが、ミニベロやクロスバイク、ロードバイクやグラベルロードとの相性が良さそうですね。

もちろんサスペンション機能がサドル側に備わっているためドロッパーシートポストとの共存も可能で、ドロッパーの利便性とソフトな乗り心地が両立できます。

注意点として、サスペンションシステムがサドルに付随しているため、このサドル自体がお尻に合わないという可能性も。

また、サドルレールの断面が鉄道レールのようなH型、しかも7x10mmの楕円になっているためサドルレールを上下から挟み込むタイプのシートポストにしか対応しない点にも気を付けたいところ。

国内価格は二万円台と値が張りますが、サスペンションを搭載しているにも関わらず重量は200g台半ばと軽量。

高性能なドロッパーシートポストで定評のあるバイクヨーク製なだけに、手持ちのグラベルロードで試してみたくなるサドルですね。

快適コラボ!ドロッパーとサスペンションポストを共存させる方法イメージ03

お次は予算がちょっと厳しい……そんな方に打って付けな製品、GORIX/ゴリックスのサドルサスペンション 「GX-SSP」です。

この手の製品はどれがオリジナルなのかが不明なほどコピー品が氾濫していますが、国内では上画像のゴリックス製がポピュラーですね。

画像の通りサドルとシートポストに挟み込んで使用するシンプルな構造ですが、奇抜な見掛けに寄らず使用感は上々とのこと。

価格が安価な上にドロッパーシートポストにも対応してくれる優れモノですが、外観に影響を及ぼす点と330gと重めなのが気になるところ。

また、取付けによりサドル高が5~8cmほど嵩増しされてしまうため、組み合わせるドロッパーポストの総寸やトラベル長にも注意が必要です。

ドロッパーシートポストとの相性こそシビアですが、手持ちのサドルが活かせるのが嬉しいですね。

快適コラボ!ドロッパーとサスペンションポストを共存させる方法イメージ04

最後に紹介するのがこちら、PNWのドロッパーシートポスト「COAST/コースト」です。

今までの内容を無にするようで何ですが……

このドロッパーポスト、驚いたことにサスペンション機能も備えているのですよ。

通常の伸縮動作の他に40mmトラベルのサスペンション機能があり、使用感は細かな振動を拾ってくれるタイプではなく段差やバンプなどの突き上げに強いタイプとのこと。

価格は三万円程度とドロッパーポストとしては安価な部類ですが、国内では入手しづらいのが難点。

また、この製品はサスペンション用のトラベルが40mm必要になるので、一般的なドロッパーよりも最短時の総寸が長くなる傾向にあります。

余談ですが、ドロッパーとサスペンションを両立させている製品が存在することを知った切欠はヤマハのグラベルe-Bike「WABASH RT」でした。

ヤマハ謹製なのかこちらのPNW製なのかは不明ですが、この車体にはサスペンション機能を備えたドロッパーシートポストが標準装備されています。

まとめ

ドロッパーシートポストとサスペンションシートポストを両立させる方法について幾つか紹介してみましたが、こんな贅沢な悩みを持っている方は間違いなく少数派でしょう。

本命はPNWのCOASTだと思いますが、オンロード主体ならサグマサドルの方が効果を実感しやすいかも知れませんね。

私が所有しているファットバイクもグラベルロードもサス無しのフルリジットなだけに、次期ドロッパーは高確率でCOASTになる予感がします。

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