ホイールの盗難対策でファットバイクのスルーアクスルをボルト式に交換

ファットバイク用『スルーアクスル・スキュワー』イメージ08

随分と昔の事になりますが、以前にファットバイクに丸一年乗り続けて感じた長所と短所について記事にしたことがあります。

初心者が『ファットバイク』に一年間乗って感じた長所と短所

雪上を含む春夏秋冬の一年間、ファットバイクに乗って感じた長所と短所について簡単にまとめています。

その中でも触れましたが、ファットバイクは『やたらと目立つ』自転車で、人通りの多い道を走ると良い意味でも悪い意味でも注目を集めてしまいます。

街乗りで視線を集めたり、信号待ちで話しかけられるくらいなら苦になりませんが、駐輪で一定時間目を離したりする場合などは、未だに気が気じゃありません。

試しに、ファットバイクを駐輪した場所を遠目から観察してみた事があるのですが、人通りの多い商業施設の駐輪場では、すれ違いざまに極太タイヤにパンパンと興味深げに触れる方がチラホラいて、悪意は感じないものの、少なからず盗難やイタズラの被害が頭を過ります。

需要の乏しいファットバイクでは、ロードバイクほど盗難に過敏になる必要はありませんが、ファットバイクやMTBに採用されているスルーアクスル規格は、持ち手のレバーを起して回しスキュワーを引き抜くだけで簡単にタイヤを取外す事ができるので、用心するに越したことはありません。

気休め程度の盗難対策ではありますが、ファットバイクはタイヤ&ホイールが本体と言っても過言では無いので、今回はファットバイクのスルーアクスルをレバー式から軽量で工具の必要なボルト式に交換してみたいと思います。

軽量&シンプル!ファットバイクのスルーアクスルをボルト式に交換

ファットバイク用『スルーアクスル・スキュワー』イメージ02

さて、レバー式のスルーアクスルを工具を必要とするボルト式に交換するにあたって、今回私が選んだのはSURLY/サーリーと並ぶファットバイクの代表的メーカーSALSA/サルサ『DEADBOLT ULTRALIGHT THRU-AXLE』です。

Wolf ToothやSHIFT UPなど、他にもボルト式のスルーアクスルをリリースしているメーカーはありますが、フロントアクスル・リアアクスル共に最も種類が充実していたのが、大御所のSALSA/サルサ製でした。

因みに、ファットバイクのスルーアクスルは元々単品での入手が難しいパーツで、完成車以外ではフレームやフォークの一部として販売されるのが一般的です。

単品の場合、レバー式のメーカー純正アクスルよりもカスタマイズ用のボルト式の方が手に入りやすいのですが、それでも国内で見つけるの至難の業で、今回は少しマイナーなアメリカのMTB系海外通販を利用して入手しました。

ファットバイク用『スルーアクスル・スキュワー』イメージ03

上画像の通り、フロント用アクスルはΦ15mm、シャフトレングス198mm、ネジピッチ1.5mm、スレッドレングス12mmで、リア用アクスルはΦ12mm、シャフトレングス229mm、ネジピッチ1.5㎜、スレッドレングス20mmです。

ネジピッチはネジ山の間隔でファットバイク用は大半が1.5㎜ですね、フロントアクスルはファットバイク用エアサスのROCK SHOX BLUTOに対応したフロントエンド幅150mm対応タイプで、リアアクスルはエンド幅197mm対応タイプになります。

ファットバイク用『スルーアクスル・スキュワー』イメージ04

フロント用のROCK SHOX BLUTO純正スルーアクスルと並べてみると上画像の様になります、エアサス対応のフロントアクスルを購入するのは今回が初めてだったので少し不安でしたが、サイズに大きな違いは見られず、購入したボルトタイプはネジ部分に相当するスレッドレングスが僅かに長いだけでした。

ファットバイク用『スルーアクスル・スキュワー』イメージ05

リア用アクスルも同様で、数か月前のトラブル時に購入した画像上のROCK SHOX Maxle Ultimateとほぼ同じ寸法です。

正直、Maxle Ultimateは使い勝手が良かったので、少しだけ後ろ髪を引かれる思いがありますね。

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ファットバイク用『スルーアクスル・スキュワー』イメージ07

軽量化に関してはオマケ程度に考えていますが、フロントアクスルで89g⇒57gの32g減、リアアクスルで89g⇒47gの42g減の合計74g減で、ちょうどスルーアクスル一本分くらいの軽量化でしょうか。

因みに、少しでも軽いボルト式スルーアクスルが望みなら前述したSHIFT UP製がオススメで、値段は多少張りますがSALSA製よりも10g程軽量な作りです、完成車に備え付けのレバー式アクスルはどれも100g前後の重量があるため、軽量なボルト式を選ぶ事で100g近い減量が見込めると思います。

ファットバイク用『スルーアクスル・スキュワー』イメージ08

上画像では少しわかりづらいですが、ボルト式スルーアクスルの固定は6mmの六角レンチを使用し、締め付けトルクは8~14Nmです。

実際に取付けてみると14Nm前後でスプロケットのロックリングを締め付けた時の様なガリガリとした感覚があるので、トルクレンチ無しでも締め付けすぎる事は無さそうですね。

ぶっちゃけ、自転車に関する最低限の知識があり、携帯ツールを持ち歩いている様な方には、中途半端すぎる防犯対策に感じますが、イタズラや衝動的な盗難に対してはそれなりの効果を見込めると思います。

個人的に、フロントホイールの施錠から解放されるのが何より嬉しいですね、これで長くて重いチェーンロックや複数の鍵を持ち歩かずに済み、定番のABUS1500も60cm長のショートタイプで過不足なく施錠出来ます。

ファットバイク用スルーアクスル規格とエンド幅の話

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ついでなので、備忘録を兼ねて他ではあまり語られないファットバイク用スルーアクスル規格とエンド幅について軽くまとめてみます。

規格が乱立していた数年前とは異なり、現在はフロントエンド幅150mm、リアエンド幅177mmまたは197mmが主流になり、フロントエンド幅135mmやリアエンド幅170mmまたは190mmは、最近の完成車では滅多に見掛けない規格になりました。

ファットバイク用『スルーアクスル・スキュワー』イメージ10

上画像の様にファットバイクのスルーアクスルはフロント用とリア用で違いがあり、Φ15mmで太くスレッド部分が短いのがフロント用で、Φ12で細くスレッド部分が長いのがリア用です。

これからファットバイクを購入するなら、フロントエンド幅はエアサスの有無に関わらず150mm、リアエンド幅は4インチファットで177mm、5インチファットで197mmを選ぶのが最適解です、規格の乱立していた2015年前後にファットバイクを購入した方は、パーツの流用やカスタマイズに少なからず苦慮しているかも知れませんね。

私も最近まで知らなかったのですが、絶滅規格と考えられているリアエンド幅170mmや190mm用のスルーアクスルは現在でも入手可能で、リアエンド幅177mmと197mm用アクスルのショートタイプとして販売が継続されています。

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今回購入した物も含めて、気が付けばリアエンド幅197mm用のスルーアクスルが手元に4本もあります、見事に製造元がバラバラですが、どれも問題なく使用できるのでシャフトレングスとスレッドレングスに関するミリ単位の違いは、あまり気にしなくても良さそうです。

因みにフロント用アクスルには少し注意が必要で、同じエンド幅の150mmスルーアクスルでもROCK SHOX BLUTO用とリジッドフォーク用ではシャフトレングスに違いがあります。

ROCK SHOX BLUTO用はシャフトレングス198mm前後ですが、リジッドフォーク用は182mm前後と短いので、間違えて購入しない様に気を付けましょう。

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最後に余談ですが、レバー式のスルーアクスルを使うなら上画像左のRWSタイプの方が個人的に使いやすいと感じました。

画像は中華製のパチモノですが、本家DT Swiss製を含むRWSタイプは工具を必要としないボルト式スルーアクスルと言った使い勝手です。

どちらもスルーアクスルなので固定力に差はありませんが、RWSタイプは最後にレバー軽く引っ張って回すだけで、好きな方向にレバーを固定できるのが良いですね、肝心の本家DT Swiss製にファットバイクのリアエンド用が存在していないのが残念でなりません。

まとめ

今回はファットバイクの盗難対策と軽量化を兼ねてスルーアクスルをレバー式からボルト式に変更しました。

ヤフ〇クやメル〇リにはファットバイク用ホイールやタイヤが偶に出品されますが、出品理由は元よりサイズを含む規格の詳細が全く記載されていない怪しい品もチラホラ見受けられます。

当然、全てが盗品と言う訳ではありませんが、不逞の輩が小銭を稼ぐ手段にしている事も十分考えられるので、車体だけでなくホイールやタイヤにも忘れずに対策しておきましょう。

最後になりますが、スルーアクスルをボルト式に交換した後にちょっとしたトラブルに見舞われました。

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今まで、ファットバイクを保管する際はリアエンドを左右から挟み込むタイプのメンテナンススタンドを使っていたのですが、ご覧の通りスルーアクスルのレバー部分が綺麗さっぱり無くなってしまったため、愛用のスタンドが使用できない事態に陥ります。

しまった…と思いつつも、幸いキックスタンドを装備しているので駐輪自体には困りません、少し前から固定部分の樹脂が割れているのが気になっていたので、メンテスタンド買い替えの良い機会だと考える事にしました。

新たに購入するなら、車体を180度逆さまにしなくてもタイヤを外せる吊り下げタイプのメンテスタンドが欲しい所ですね、車重15kgくらいまでなら安価な製品でも大丈夫らしいので、激重なファットバイクでも十分に許容範囲でしょうか。

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