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これは自転車用が欲しくなる!デサントの防風パンツ&タイツの感想

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ01

もはや趣味では?

そう思われても仕方がありませんが、今季は既にアークテリクスの『トリノSLタイツ』やフォックスファイヤーの『WSゲイルパンツ』などの防風・防寒パンツを購入しているにも関わらず、また気になるパンツに手を出してしまいました…

今回購入したのはデサントの『S.F.TECH 防風ロングパンツ』で、ゴアテックスも防風フィルムも一切使わずに『防風』を謳っている珍しい製品です。

私の経験からすると『そんな都合の良い製品なんて…』と嫌でも疑いの目を向けたくなりますが、国産スポーツメーカーの製品は総じて機能面や細かな仕様が説明不足だったりするので、実際に使ってみるまでは、その真価が未知数なのがつらいところ。

実際に今回の購入でも、機能面やサイズ面で困惑させられることになるのですが、そういった部分も含めて紹介してみたいと思います。

街着としても十分!デサント『S.F.TECH 防風ロングパンツ』の詳細&サイズ感

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ02

さて、早速購入してみましたが、どうやらリリースから間もない時期だったらしく、価格は10000円弱とほぼ定価でした。限定品らしいですが、防風とはいえジャージとしては割高な部類に入りますね。

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ03

シルエットは癖の無いテーパード仕様で、ノースフェイスのアルパインライトパンツに似ています。

デサントからは同じような機能性のS.F.TECHのパンツが3~4種類ほどリリースされていて、この『DXC1102』というモデル以外は、ロゴマークやサイドラインといったスポーティーな要素が目立ちます。

因みに、装飾のあるモデルの方が取扱店が多く価格も安価なので、その辺が気にならない場合はそちらの方がオススメですね。

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ04
防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ05

先ほども触れましたが、デサントのロゴマークは左腰部に一箇所のみ、しかもステルス仕様という潔さです。

デサントは昨今のアスレジャー需要に積極的で、割とカジュアルウェアに使える製品が得意な印象ですね、日常と運動がシームレスな私としては嬉しい限りです。

ウエストはベルトレスでドローコードでの調節、ポケットは左右の腰部と右臀部の計3箇所、ジップ付きではないので貴重品の収納には要注意。

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ06

裾はスッキリとシェイプされていて、自転車用として使った場合に裾バンド要らずなのが良いですね。

ワタリや腰回りにも適度な余裕があり、下半身の筋肉が発達しがちな自転車乗りでも過不足ない仕上がりです。

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ07

防寒性が気になったので、裏地を確認してみると、しっかりと起毛していました。

ジャージとしては生地にボリューム感があり、以前に紹介した冬用トレッキングパンツ、ノースフェイス『バーブサーマルパンツ』よりも厚手なくらいです。

風・雨・雪に強し!冬の自転車に『バーブサーマルパンツ』のススメ
冬用のサイクルパンツとしてノースフェイスの『バーブサーマルパンツ』を購入。本来は自転車用ではありませんが、高い防寒性・防風性・撥水性を備えつつもカジュアルな服装に合わせやすいシルエットが魅力の大変おすすめなパンツです。

さて、気になるサイズですが、私が購入したO(XL)サイズを平置きした際の実寸は、【ウエスト】74cm(最大84cm)、【ヒップ】104cm、【ワタリ】26cm※股合わせ10cm下で計測、【股上】前29cm/後32cm、【股下】75cm、【裾幅】14.5cmでした。

以前にもデサントの製品を購入した経験がありますが、デサントのサイズ感はかなり小さめなので、ワンサイズかツーサイズ大き目を選ぶと失敗が少ないです。

私は普段、MサイズもLサイズも着られますが、デサントだけはいつもLサイズ以上を購入していますね。

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正直、防風性に関しては眉唾モノでしたが、気温10度、風速6mの状況下で軽くテストしてみると…あら不思議!冬のお気に入りパンツだったノースフェイスのバーブサーマルパンツよりも暖かく、防風性もなかなかではありませんか!

この程度の気温や風速ならアンダータイツすら不要で、何やら私の理解できない技術が使われているようです。

流石に完全防風という訳にはいきませんが、防風性はゴアテックス比で80%以上は確実にあるかも知れません。

メーカー公式でも、防風に関する技術説明が見当たらないので確証はありませんが、生地に使われている『S.F.TECH/エス エフ テック』に秘密がありそうですね。

通常のニット素材は高密度でもストレッチすることで防風性が低下してしまいますが、S.F.TECHは2種類の繊維に役割分担をさせているため、伸縮しても風を防いでくれる高密度生地が維持されるということなのでしょうか?

取り合えず、そこそこの防風性を発揮してくれますし、何よりゴアテックスや防風フィルムを使用した防風・防寒パンツよりも格段にはき心地が良く、単純に衣類として優れていると感じました。

こっちが本命?S.F.TECHの『防風タイツ』も購入してみた

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ09

前述した『S.F.TECH 防風ロングパンツ』を購入する前から存在は知っていましたが、S.F.TECHの機能性に裏付けが取れたため、ようやく購入することができました。

実は使い勝手が良いこちらの防風タイツが本命だったりします。

製品名は『PRO MADE 防風タイツ』で型番は『DBMSJM80』、デサントと契約を結んでいるMLBのオーターニサンが広告塔になっているモデルで、本来は野球用の防風タイツです。

使い方に特に制限はありませんが、アンダータイツとしてではなくハーフパンツと組み合わせて使うタイプらしいですね。

とはいえ、ウエストにドローコードや裾部分にジップ等も無いため重ね着しやすく、アンダータイツとして使っても全く問題はありません。

厳選!冬の自転車にオススメな『防寒パンツ』を紹介イメージ02

防風タイツは、昨シーズンまでおたふく手袋の『JW-193』を使用していましたが、こちらはコスパが良く使い勝手に優れるものの、自転車で酷使する膝部分にベンチレーションがあり、冬場に防寒性の低いパンツでロングライドすると、膝を冷やして筋肉を傷めてしまうことが何度かありました。

3シーズン目にしてようやくテカテカのポリウレタンコーティングに寿命が来ましたが、どうやら『PRO MADE 防風タイツ』が上手い具合に後釜になってくれそうです。

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ12

表面がポリウレタンコーティングされていないだけあって、吸汗速乾性があり蒸れづらく、表地が冷たく感じることもありません。

防風パンツと同様にタイツにも裏起毛を期待していたのですが、こちらは至ってシンプルな作り。

高密度で強いストレッチ性のある生地が使われていて、着用感はアンダーアーマーなどのコンプレッションウェアに近いでしょうか。

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ11

さて、タイツなのでサイズ選びはそれほどシビアではないだろうと、余裕を持ってLサイズを購入しましたが、こちらもデサント…油断はできませんでした。

タイツは普段MでもLでも履ける私ですが、こちらはLサイズで少しキツめのジャストフィット、失敗したのは股下丈でLサイズなのに67cmしかありません。

タイツはパンツよりも短めなのは重々承知ですが、流石に股下短すぎませんかね?デサントさん。

防風生地の進化を実感!デサントの防風パンツ&タイツを試してみるイメージ10

パッケージ裏のサイズ表を見る限り、ウエストを基準にすればMでも余裕で着られますが、実物のサイズ感から判断すると、Lサイズは身長170~175cmでやや痩せ型の方が適正でしょうか。

タイツはウエスト部分に高い伸縮性があるので、身長180cm私の場合はOサイズを選ぶべきでしたね…まあ、防風ソックスも併用するので、多少短くても問題ありませんケド。

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股下以外で、少し気になったのがこの部分です。

ベンチレーションのために内股の部分にだけ、薄手で防風性の無い生地が使われていました。

おたふく手袋製にも同じ場所にベンチレーションがありますが、『PRO MADE 防風タイツ』の方が約5cmと幅広な上に、地肌が透けて見えるくらい生地が薄いです。

野球のトレーニング用ウェアとしてハーフパンツ併用を前提として製品化されていることは理解していますが、このベンチレーションからすると、気温10度前後、中~高負荷の運動量がタイツ単体で利用できる限界でしょうね。

正直、高い吸汗速乾性を備えているのだから、全面S.F.TECHの防風生地にして欲しかった…というのが本音ですが、自転車用としてタイツ+ハーフパンツで使うのは避けた方が良さそうです。

雪国で使える?デサント防風パンツ&タイツの限界を知る

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まとまった積雪こそありませんが、何度か寒波が襲来し、デサント製防風パンツ&タイツをテストするのにおあつらえ向きなコンディションです。

風が強すぎる日が続いたため残念ながら徒歩ですが、それでも目安くらいにはなるでしょう…ファットバイクは滅法風に弱いので泣く泣く断念。

初っ端に、気温0度 吹雪 風速12mの荒天下でデサント防風の重ね着で挑んでみましたが、出だしはやっぱり寒かったですね。風は防げても冷気はガンガン貫通してきます。

雪山の稜線並みの状況なので当たり前ですが、それでも散歩レベルの運動量を続けていると、出だしの寒さは和らぎ、十分に行動を続けることができました。

続いて後日、気温マイナス3度 吹雪 風速9mと体感温度的にほぼ同じ荒天下で、デサント防風タイツの上にアークテリクス『トリノSLタイツ』を重ね着して挑んでみました。

意外なことに、デサント防風パンツの方が若干暖かく感じるという結果となり、価格はデサントの2倍なのにマジか…と落胆しましたが、どうやらこれは生地の厚さと裏起毛の有無が影響していて、薄手で軽量なゴアテックス インフィニアムでは分が悪かったようです。

その後、毎日のように防風タイツをアンダーにして外出してみましたが、デサント製タイツの防風性はおたふく手袋製に劣らず、代替品として申し分ありません。

件の内股部分には、やはり冷気を感じやすいですが、その分おたふく手袋製よりも蒸れづらく、膝まわりが冷えづらいのを実感できました。

まとめ

ダウンパンツのように動かなくてもヌクヌク暖かい…なんて着用感は全く期待できませんが、少しでも体を動かすシュチュエーションでなら十分使える組合せですね。

ゴアテックス インフィニアムと比べると防風性に劣るのは確かですが、S.F.TECH素材の重ね履きで補えますし、ストレッチ性が高く、カサカサ、シャカシャカする衣擦れが無く、カジュアルウェアのように着こなせるのも強味でしょうか。

願わくば、デサントさんには自転車用の防寒パンツや防寒タイツをリリースして欲しいところです。

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