塗る!遮る!飲む?自転車乗りの紫外線対策&UVケアあれこれ

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頭上に広がる青空の下、お気に入りの自転車で軽快に走る…

なんとも夢心地なシュチュエーションですが、悲しいかな現実はそう甘くはありません。

良く知られた話ですが、日差しに含まれる紫外線は梅雨入り前の五月頃から強くなり、真夏に掛けてそのピークを迎えます。

真夏に自転車に乗った経験のある方なら痛いほど身に沁みていると思いますが、自転車の乗車姿勢は両腕や両太腿が日差しに対してほぼ直角になるため、日常生活よりも紫外線の害を受けやすくなります。

いつの間にか肌を晒していた首元や両腕が真っ赤に日焼けしていた…なんてこともよくあり、向こう数日間はあのヒリヒリとした痛みに付き合わされる羽目になります。

日焼けのダメージだけならまだしも、人によっては紫外線による刺激が健康を害する引き金になってしまうこともあり、これがなかなか油断なりません。

実は私も紫外線によって生じるふたつの害に悩まされた経験があり、それは現在進行形で続いています。

結構有名なのでご存知の方も多いと思いますが、ひとつ目は『単純ヘルペスウイルス1型』、ふたつ目が日光アレルギーの一種『多形日光疹』で、どちらもイヤ~な皮膚疾患ですね。

自転車を話題にしているブログなので、症状や治療法については深く触れませんが、幸いどちらも命に係わるような病気ではありません。

こういった事情もあり、夏場の日焼けには必要以上に神経質になっている私ですが、今回は個人的にイチオシな紫外線対策&UVケアグッズを幾つか紹介してみたいと思います。

因みに、前述の『単純ヘルぺスウイルス1型』は名前だけ聞くとヤバそうな印象を受けますが、実のところ唇の端に吹き出物ができるアレ、いわゆる『口唇ヘルペス』のことです。

このウイルスは日本人の7割以上が感染していて、体力や免疫力の低下に乗じて悪さを働きますが、加齢で免疫力が低下しても定期的に再発するようになります。

口唇ヘルペスは強い日差しに含まれる紫外線が引き金になることが多く、真夏のロングライドで体力が低下すると発症にリーチが掛かります。『そういえば…』と心当たりのある方も多いハズ。

まずは基本!『塗る』タイプの日焼け止め

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自転車を趣味にしている方なら大抵は備えている筈ですが、やはり日焼け止めの使用は必須ですね。

塗るタイプの日焼け止めは、効果はもちろん使い心地といった使用感の部分も重視され、『私はコレじゃないとダメ!』といった拘りを持っている方も多いです。

さて、日焼け止めは『SPF』や『PA』などの指標で効果の強さが表されていますが、SPF(サンプロテクションファクター)は日焼けが始まる時間をどれだけ遅らせることが出来るかの指標で、PA(プロテクショングレイドオブUVA)は皮膚に有害なUV-A(紫外線A波)をどれだけ防ぐ効果があるのかを表す指標です。

詳しい説明は端折りますが、仮にSPF30なら通常15~20分で始まる日焼けを、その30倍遅らせることができますし、PAは後に続く+(プラス)記号の数が多いほど効果が高くなります。

あくまでも私の好みですが、効果の高さやベトベトしない&テカらないといった使用感以外にも、目に入っても染みないという点は自転車用として見逃せない要素でしょうか。

日焼け止めによっては目に染みるだけでなく、視界の一部を滲ませたり歪ませたりする場合もあり、ライド中に困ることがよくありました。

現在は『ビオレUV アクアリッチ』という製品に落ち着いていますが、 【1】効果が高く汗に強い【2】使用感が良い【3】目に染みない【4】視界が歪まない、これら四つの要素を全て満たした製品はそれほど多くはありませんね。

また、私はビオレUV アクアリッチ以外に、サブの日焼け止めとして上画像右の『コパトーン タンニング ウォーター』も使っています。

こちらは少し特殊な製品で、わかり易く説明すると『適度に焼ける日焼け止め』といった感じでしょうか。

肌が真っ赤に焼ける『サンバーン』を防ぎつつも、少しだけ焼きたい方向けの日焼け止めで、真っ白な肌に紫外線に耐えられる下地を作る際にも重宝します。

明るい小麦色に焼ける『SPF4』がオススメで、水のようにサラサラした日焼け止めらしからぬ使用感も魅力ですね。

物理防御が最強?日差しを『遮る』アームカバー

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お次はコチラ、自転車の日焼け対策としては大定番の『アームカバー』です。

顔はともかく、日焼け止めをいちいち塗るのが面倒臭い…という方にオススメで、紫外線を防ぎつつも速乾性・通気性・接触冷感といった、真夏でも快適に使える機能が備わっています。

その中でも、昨シーズンにやたらと見掛けたのがFREEZE TECH/フリーズテック『冷却アームカバー』で、私も少なからず興味を惹かれました。

よく、シャツや皮膚にスプレーしてひんやりとした冷涼感を味わう製品がありますが、その効果をアームカバーにプリントして永続性を持たせた製品といえばわかりやすいでしょうか?

汗を含む水分と風の相乗効果で冷涼感が得られ、絶えず風を受け続ける自転車と大変相性の良い仕組みです。

私は夏でも長袖派なので、この冷却アームカバーを試す機会はありませんでしたが、おなじFREEZE TECHシリーズから、ヘルメット用のインナーキャップを購入しています。

アームカバーほどダイレクトに風を受けないので十分な効果は発揮されませんが、それでもひんやりとした冷感は確かにありました。

風は受けやすいものの前腕は頭部よりも汗を掻きづらいので、アームカバーを事前に水に浸したり、走行中にボトルの水で濡らすことで、プリントによる冷感と気化熱による冷感を、よりハッキリと味わえるかも知れません。

因みに、冷却アームカバーには『PERFORMANCE LINE』と『WORK LINE』の二種類があり、スポーツ用のPERFORMANCE LINEには三種類のサイズと七色のカラーがラインナップされています。

効果は半信半疑?合わせて使いたい『飲む』日焼け止め

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最後はコチラ、数年前に話題になり今では珍しくなくなった『飲む日焼け止め』です。

私も冒頭で触れた口唇ヘルペスに悩まされていた時期にお世話になり、存在を知った当初は『どうせ、詐欺まがいのサプリでしょ?』と訝しく思っていたのですが、存外まともな商品でした。

人気の火付け役になったのが上画像の『Heliocare/ヘリオケア』で、植物のシダ類を原料としたPLエキスが主成分です。

飲む日焼け止めには、継続して飲み続けることで効果を発揮するニュートロックスサン系の製品と、30~40分前に服用し即効性を発揮してくれるフェーンブロック系の製品があり、ヘリオケアは後者に該当します。

これらの飲む日焼け止めは『塗る日焼け止め』との併用が前提となり、日焼けによる色素の沈着よりも、肌を紫外線ダメージから保護することにウエイトが置かれています。

成分の含有量が多いヘリオケアなら一粒で4時間ほど効果が続き、色素の沈着にもある程度の効果が見込めるので、日焼け止めの塗り忘れている部位がある、もしくは汗で流れ落ちている部位に気付かない…なんて不測の事態に保険として役立ってくれます。

今どきは、自転車でもマスク着用の機会が多く、いつの間にか顔がマスクと同じ形に日焼けして境目がくっきり…なんて被害もありますから、マスクやアイウェアの隙間が気になる方にもオススメかも知れませんね。

余談ですが、少しでも出費を抑えたいなら、一番人気の『ヘリオケア ウルトラ-D』ではなく『ヘリオケア ウルトラ』の方を選びましょう。

違いはビタミンDの有無だけですし、ビタミン剤なら安価で手に入りますからね。

肌が真っ赤に日焼けした場合の対処法は?

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ついでなので、肌が真っ赤に日焼けする『サンバーン』への対処法にも触れておきます。

最近はロート製薬の『メンソレータム ヒヤケア』や森下仁丹の『パンパス軟膏』などの専用品もありますが、日焼けのダメージは広範囲に及ぶことが多く、大容量で安価な『ワセリン』を使う方が利便性が高いですね。

使い方は簡単で、真っ赤に日焼けした肌を冷水や保冷剤で冷やした後に化粧水でしっかりと潤いを与え、後はワセリンをたっぷり塗ってお肌を保護してあげるだけです。

ただし、どうしても患部がベトベトしてしまうので、それが嫌なら使用感がサラサラな『メンソレータム ヒヤケヤ』がオススメでしょうか。

因みに、昔ながらの缶入りメンソレータムやメンタームも主成分がワセリンなので代用できます。私は専らこっち派で、肌に日焼けによるヒリヒリ感があったら、適当に保湿してから仕上げにメンタームを塗り込んでいます。

言い忘れましたが、サンバーンは火傷と同じなので熱いお風呂やシャワーは厳禁です!炎症が悪化し益々肌が赤くなってしまうので、入浴時は冷水のシャワーで患部に優しく洗ってあげましょう。

まとめ

自転車乗りの日焼け対策について、あれこれ話題にしてみましたが、男性の自転車乗りは割と無頓着なことが多いですね。

私も数年前まで殆ど意識していませんでしたが、冒頭で触れたふたつの症状が切欠になり、今では長袖のウエアと日焼け止めが手放せなくなりました。

アスファルトは上空からの紫外線を10%程度は反射するそうなので、ロードバイクに限らず通勤・通学の脚として自転車を利用している方も、お手軽なアームカバーからはじめてみてはいかがでしょうか。



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